鳴り物入りで始められたクールジャパン。しかしそれは今や何も報じられない。ここにも、経産官僚の暴走とみずからへの利益誘導がある。
この本の副題は、「経産官僚の暴走と歪められる公文書管理」である。要するにクールジャパン事業で経産省が「暴走」し、それに疑問を持った著者が公文書の開示を求めても、近年の公文書開示の状況と同様に隠蔽体質が如実に示されているというのである。
実はこの本は図書館から借りてきて、半分ほど読んだのだが、すでに返却期限が来ていて、今日返さなければならない。仕事が立て込んでいて、今の処この続きを読む時間がないので、返却する。
しかし、経産省が持続化給付金の事業で、トンネル会社をつかって電通に大儲けをさせているということが明らかにされたが、クールジャパン事業も全く同様なことがなされているのだ。
クールジャパン事業を通して映画産業が本当に活気づくように、多額な国家予算がつぎ込まれるというのがこの事業なのだが、しかし実際は日本の映画産業にはいかず、たとえばアメリカの企業に多額のカネが振り込まれたり、日本の映画産業を興隆させるためにはつかわれていない。
とりわけ、映画制作の現場で忙しく、低賃金・長時間の労働をしている人々には、まったくビタ一文もそのカネは流されない。
それどころか、日本政府はそれを売り物にしているのだ。海外の映画製作者に対して、日本でのロケを誘致することについて、「外国とは違い、日本で撮影を行う場合、日本のクルーは週末、深夜、長時間労働に対応が可能、日本のクルーには残業代がかからない、エキストラを無償で用意することができる」と宣伝しているのだ。
ヒドイ話しだ。日本国家が、どのような政策を展開しても、どう国家財政をつかおうとしても、利権につながらない限り何もしない、マイナスのことしかしないということだ。
韓国の映画やドラマが、韓国だけではなく、日本でも、それ以外の国々でもたいへんな賞賛を浴びている。それは韓国政府が、映画産業を、韓国を元気にさせ、韓国を世界に知らせ、また外貨を獲得する重要な手段として重要視し、映画産業に従事する末端の人にまで国家のカネが行き渡るようにしているためである。
この本を読んで、日本政府、とりわけ経産省の思いつき的な事業に多額の予算を投入し、担当する官僚にはその分野にほとんど知識を持たないが故に、いいようにカネをつかわれ、また足りなくなると次々と国家予算が投入されるという実態を知った。
昔、日本の官僚は優秀だと言われたが、現在の官僚は腐っている、腐臭を放っている。そういう輩が、安倍晋三=自民党・公明党政権に協力しているのである。
日本国全体が腐臭にまみれていることに、日本国民は気づかなければならない。
本書はもっと読まれるべきである。著者ははじめてこういう本を書いたという。しかし、きわめて緻密で論理的で、みずからのヒドイ体験をきちんと検証しようとした、素晴らしい内容の本である。
この本の副題は、「経産官僚の暴走と歪められる公文書管理」である。要するにクールジャパン事業で経産省が「暴走」し、それに疑問を持った著者が公文書の開示を求めても、近年の公文書開示の状況と同様に隠蔽体質が如実に示されているというのである。
実はこの本は図書館から借りてきて、半分ほど読んだのだが、すでに返却期限が来ていて、今日返さなければならない。仕事が立て込んでいて、今の処この続きを読む時間がないので、返却する。
しかし、経産省が持続化給付金の事業で、トンネル会社をつかって電通に大儲けをさせているということが明らかにされたが、クールジャパン事業も全く同様なことがなされているのだ。
クールジャパン事業を通して映画産業が本当に活気づくように、多額な国家予算がつぎ込まれるというのがこの事業なのだが、しかし実際は日本の映画産業にはいかず、たとえばアメリカの企業に多額のカネが振り込まれたり、日本の映画産業を興隆させるためにはつかわれていない。
とりわけ、映画制作の現場で忙しく、低賃金・長時間の労働をしている人々には、まったくビタ一文もそのカネは流されない。
それどころか、日本政府はそれを売り物にしているのだ。海外の映画製作者に対して、日本でのロケを誘致することについて、「外国とは違い、日本で撮影を行う場合、日本のクルーは週末、深夜、長時間労働に対応が可能、日本のクルーには残業代がかからない、エキストラを無償で用意することができる」と宣伝しているのだ。
ヒドイ話しだ。日本国家が、どのような政策を展開しても、どう国家財政をつかおうとしても、利権につながらない限り何もしない、マイナスのことしかしないということだ。
韓国の映画やドラマが、韓国だけではなく、日本でも、それ以外の国々でもたいへんな賞賛を浴びている。それは韓国政府が、映画産業を、韓国を元気にさせ、韓国を世界に知らせ、また外貨を獲得する重要な手段として重要視し、映画産業に従事する末端の人にまで国家のカネが行き渡るようにしているためである。
この本を読んで、日本政府、とりわけ経産省の思いつき的な事業に多額の予算を投入し、担当する官僚にはその分野にほとんど知識を持たないが故に、いいようにカネをつかわれ、また足りなくなると次々と国家予算が投入されるという実態を知った。
昔、日本の官僚は優秀だと言われたが、現在の官僚は腐っている、腐臭を放っている。そういう輩が、安倍晋三=自民党・公明党政権に協力しているのである。
日本国全体が腐臭にまみれていることに、日本国民は気づかなければならない。
本書はもっと読まれるべきである。著者ははじめてこういう本を書いたという。しかし、きわめて緻密で論理的で、みずからのヒドイ体験をきちんと検証しようとした、素晴らしい内容の本である。