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浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

繰り返すのか、日本

2023-09-01 08:05:22 | 近現代史

 1937年の盧溝橋事件、偶発的な事件であったのは周知のこと。日中双方も、戦争拡大を望ますに現地で収拾を図っていたのだが、上海で事件が起きた。大山事件である(第二次上海事件)。

 大山勇夫が中国軍の重要基地に突入した事件を契機に、上海で日中の戦闘が起き拡大していった。この大山事件は、日本海軍の謀略事件であった。海軍は、戦争を拡大することによって、政府大蔵省から多額のカネをせしめようとしたのだ。

 海軍の謀略事件を契機に、華北で始まった日中の戦闘は、華中にも拡大し、その後全面戦争になった。戦争が続けば、陸軍にも、海軍にも、政府から多額のカネが投入される。

 そのカネをつかって、陸軍はソ連との戦いの準備をはじめ、海軍はアメリカとの戦いを想定した軍備を整えていった。

 そして1941年。日本は対米戦争へと突き進んでいったが、海軍は対米戦には消極的であった。

 ところが日中戦争以降、海軍は対米戦の準備を進めていたから、いまさら対米戦はできないと主張できずに、真珠湾攻撃へと事態は進んでいく。

 軍備が強化されていけば、その武器を使って戦争する方向へと動く。

 今後、防衛費、私は軍事費と呼んでいるが、43兆円が費やされるという。軍事費の増大は、戦争を導く。過去の歴史は、それを証明している。

見積もりが甘かった…イージス搭載艦の建造費が試算の6割増 防衛省「過去最高」7.7兆円概算要求の危うさ