goo blog サービス終了のお知らせ 

浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

『朝日新聞』の社説

2012-08-18 18:01:33 | 日記
 久しぶりに『朝日新聞』のウェブ、社説にアクセスしたら、驚くべき宣伝文句があった。

 大学入試問題に非常に多くつかわれる朝日新聞の社説。読んだり書きうつしたりすることで、国語や小論文に必要な論理性を身につけることが出来ます。


 今『朝日新聞』社説には論理性などないと思っているのだが、朝日新聞論説委員は、自分たちの文章に自信を持っているようだ。

 1990年代頃から、『朝日新聞』の社説も「天声人語」も、内容的にも、文章力の点においても、往年の論説委員の足下にも及ばないと思う。

 良い文章というのは、理想や理念をもち、批判精神をもたなければ書けるものではない。『朝日新聞』や『読売新聞』のように、現実追随をだらだらと書く社説には、ただ文があるだけだ。

 かつて「天声人語」には、文章の裏に隠されている博識、格調の高さもさりげなく感じさせられ、読み終わって「うーむ」とうなるような名文があった。

 しかし今は皆無である。

 もし今の『朝日新聞』の社説を入試問題に出しているなら、その大学のレベルが知れるというものだ。

 私は全国紙よりも、『中日新聞』や、『琉球新報』など地方新聞社の社説がよいと思っている。ただしもちろん『静岡新聞』は除く。といっても『共同通信社』から配信された論説には、ときに良いものがある。