キリスト教・ユダヤ教徒とイスラーム教徒

「沈黙を破る」の映画で写真展をした人たちが、イスラエルの国会議員の会議に呼ばれ、侵攻作戦について証言をしていた。
侵攻作戦の非人間性に言及したとき、女性国会議員が、テロとの戦いで、国民を守るのが、軍隊だと言った。
この女性国会議員は、ユダヤ人が、パレスティナ人の住んでいるところに侵攻して、パレスティナ人をその家から軍隊の暴力で追い出して、ユダヤ人に住ませているという前提を無視して目先のテロと言う現象だけを言っている。ユダヤ人のこれまで尽くして来たパレスティナ人に対する暴力の限りがそのテロを招いたのに、それをまるでないかのような言い方だ。
そもそもが、３０００年前の旧約聖書に書かれている、流浪の民ユダヤ人に約束された地だと言って、金持ちユダヤ人が世界大戦で英米に軍資金を出して、勝利をさせたから、英米の後押しでイスラエルを建国したのであるが、初めに貰った土地だけでは満足せず、どんどん武力という暴力で拡大しているのだ。これに対して、米国の政治家は、ユダヤ人からお金をもらって、それを米国国家として、援助しているのだ。
映画に出て来た米国からのボランティア女性が、あまりのひどいイスラエル軍の仕打ちに米国人として、いたたまれないと泣き叫んでいたのを、パレスティナ人の一人が、あなたが悪いのではないと慰めているのが印象的だった。こうして見ると、ユダヤ、キリスト教徒より、イスラーム教徒のほうが、寛大であると思われる。
これが、かつての戦争中の日本なら、敵性外国人ということで、民衆が袋だたきにしていたのではあるまいか。