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芳賀明夫の思いつくままに

フィジーから帰国して

土地の付き合い

2008年02月26日 | Weblog
嵯峨立と増淵の小学校の閉校式が市長、教育長の出席の下に、24日両校で行なわれた、と26日の河北新報に載った。
錦織小、米川小に統合されるというが、その錦織小、米川小も児童数は多くないのではあるまいか。
それでありながら、佐沼には、耐震建築という名目で、学校、病院、消防署を次々と建設している。
市の人口は、とりあえず佐沼、中田を除くそれぞれの町が、毎年1000人を超える減少を続けてるが、さらに加速度的に人口減少するであろう。
近いうちに学校も病院も佐沼に通うことになると、スクールバスでということになるのだろうか。
病院に行くバスは、一日5本程度で、12時過ぎのバスを逃すと、3時台か最終5時台で、病院に通うのは、あさ9時台のバスで出かけて一日がかりということなる。体が弱って病院に行くのに一日がかりでは、いっそう体を悪くすることになる。
近所付き合いが歩いて直ぐにできるのが田舎の特色であるのに、これでは都会と一緒になってしまうということだ。
都会は、まだ電車があるから、ちょっと逢おうかと言っても10kmくらいは直ぐ行けるが、ここでは、車がないと行けないし、ちょっと呑んだら、もう、代行車というタクシーで帰ることになる。
良く家でも呑み会をするが、後藤昌信君は、田舎の田んぼ道を走るわりに立派な高級車で来て帰りはいつも代行だ。これでは、気安く呑み会に誘いにくい。
わたしの場合は、免許は持っているが、運転したことがないから、車は持たないことにしている。当然、呑み会は近所でだけだ。だが、近所の飲み屋でうまいところは無いに等しい。ところが、一軒しかない寿司屋の寿司がうまいうまいと言って誘われるが、冷凍マグロの解凍してかたちが崩れたのを食すると、もう、それ以上食う気になれないのだが、わたしの舌がおかしいように土地の人は言う。
土地の飲み屋で食するのは付き合いでだけになる。だんだん、つきあっていると、やむを得ず、つきあわざるをえない事が出てくる。
小学校もなくなり、病院もなくなるような田舎の政治につきあうのもちょっと大変だ。それでいながら、防災無線では、今月は、健康保険税を払う月だから、忘れないようにと放送している。病院をなくしておいて、病気になってもかかれる病院がないのに健康保険料を健康保険税という税で徴収する政治が理解できない。全て、付き合いでやるしかないのだ。
思い出すと、そういういきかたが、いやで、故郷を離れたように思う。