goo blog サービス終了のお知らせ 

芳賀明夫の思いつくままに

フィジーから帰国して

仙台文学館の「とよまの昔話」大澤和泉挿絵原画展成功裡に終了

2008年02月24日 | Weblog
仙台文学館の「とよまの昔話」(『登米物語』所収)大澤和泉挿絵原画展が2月17日をもって成功裡に終了することができた。
芳賀邸を訪れて下さったかたがたと、マスコミ各社の大々的な報道の御蔭だ。
扱ってくれたマスコミは、ミヤギテレビ、仙台放送、河北新報、朝日新聞である。
本展の「みやぎの昔ばなし」展のほうは、引き続き24日まで開かれたが、館員からの説明によると「短歌、俳句のような組織がない分、入館者が思うほどでない悩みがありましたが、『とよまの昔話』挿絵原画展を報道していただいたお蔭で、それ以後は画期的に入館者が増えた」とのことだ。
「みやぎの昔ばなし」展フェアーをしてくれたジュンク堂書店仙台ロフト店での『登米物語』の売れ行きも好調で、「昔話フェアー」を東京の新宿店でもコーナーを作って開くことになったという。
東京で『登米物語』を売る店は、紀伊国屋書店新宿本店、書泉グランデについで、ジュンク堂書店新宿店が加わった。仙台で扱っている紀伊国屋書店、丸善、金港堂なども全て売り切れ店続出となっている。
『登米物語』という題材を掲げて田舎の文化を中央に進出させる目的で始めた企画だから、思惑通りの展開に大いに気を良くしている。
それもこれも、昨年4月に『登米物語』を出版して以来協力して下さったマスコミ各社のひとかたならぬ協力あって初めて出来たことである。
とかく、政治経済文化の全てが中央から発信されて来がちであるから、こちらから発信して行こうとの目論見である。それにより、地方の過疎と中央との格差の解消の一助になれないものかとひそかに思うところでもある。
今後も発展的企画を思いつくままに発信していきたい。
『登米物語』を扱う店の中に今までとひと味違う店ができた。道の駅「かほく・上品の郷」だ。道の駅の駅長兼社長、太田実氏が、本を見ながら、扱うことを承諾してくれた。この太田社長は、石巻市から一切の補助を貰っていないで、全く独立して営業しているのだそうだ。登米の物産館「遠山の里」の社長は、店にいるのを見たことがない。登米市から毎年、900万円の補助を貰っている第3セクターで経営している。そのせいか、初め『登米物語』をおいてもらおうと思って店に持って行ったときに、館長という人に断られ、何度も説明に行ってやっと置いてもらったのだ。最近、伊達宗弘氏が、出版したての『伊達八百年歴史絵巻』を置いてもらいにいったら、やはり、わたしと同じように「売れるか売れないか分からないから、扱わない」と館長に言われ、それならと持ち帰ったそうだ。「わたしは、1000万円近くかかった伊達政宗の鎧を物産館の玄関を入ったところに置いてあげているし、やはり物産館の経営する懐古館にも展示品を沢山貸してあげて協力しているのに、あの館長は、一体なんだろう」と物産館の経営そのものにも不信感を表していた。
石巻市という隣町のほうが積極的に、個人で持って行った品物でも、それを売ってみようという姿勢を見せるのに、売れるかどうか分からないものは置かないという態度なのだ。尤も、わたしも東京で、『竹取物語』『登米物語』を背負って歩いて、多くの書店の店長に頼んで歩いたが、殆ど断られた。ジュンク堂書店もその一つだった。神保町の書誌アクセスは、即座においてくれ、『登米物語』は売り切れ、感謝されたが、店そのものが不振で昨年11月に閉店した。
道の駅「かほく・上品の郷」には、伊達宗弘氏の『伊達八百年歴史絵巻』も置いてくれるよう進言してみる。