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貿易自由化のルールづくり・・・  産経抄 八葉蓮華

2008-07-31 | 産経抄(コラム)
貿易自由化のルールづくり・・・  産経抄 八葉蓮華
オスカーのゴミだらけの部屋に、ポーカー仲間が集まっている。そこに、仲間の一人、フィリックスが現れた。妻から離婚を突きつけられたショックから、自殺しかねない様子だ。 ▼見かねたオスカーと一緒に暮らすことになったフィリックスは、きれい好きで料理が得意。正反対の男2人の生活がうまくいくはずもなく…。ニール・サイモンといえば、人生の機微をとらえたせりふ、軽妙なユーモアで知られた米国の喜劇作家だ。 ▼その代表作「おかしな二人」は、ブロードウェーで大ヒットし、映画にもなった。「ハヤカワ演劇文庫」に収められた酒井洋子さんの訳を読みながら、こんな夢想をしてみた。スイスのジュネーブで行われていた世界貿易機関(WTO)の新多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)の決裂を、サイモンなら、どんな喜劇に仕立てるだろう。 ▼2001年に始まった貿易自由化のルールづくりの交渉は合意目前で、米国とインド・中国が激しくやり合った。主役の3カ国に比べて、影が薄かった日本は端役しか振られそうにない。世界第2位の経済力は、貿易の拡大によって成し遂げられたというのに。国内農業の保護にかまけて、競争力強化のための改革が進まないと、存在感を示すことはますます難しくなる。 ▼「おかしな二人」は、けんか別れした2人が、少しずつ自分を変えていくところが見どころだ。あの無頓着だったオスカーが、部屋の吸いがらを拾うところで幕になる。 ▼酒井さんは、「サイモンの基本はいつだって言葉の格闘技を真剣に戦い、新たな地に降り立って和解する二人なのである」という。それに比べて、ドーハ・ラウンドは和解どころか、今度いつ幕が開くのかさえ、定かではない。

産経抄 産経新聞 7/31

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