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日本のお天気が凶暴になってきた・・・  産経抄 八葉蓮華

2008-07-29 | 産経抄(コラム)
日本のお天気が凶暴になってきた・・・  産経抄 八葉蓮華
「望雲の情」という言葉がある。中国・唐の時代の政治家である狄仁傑が故郷と離れた任地で山に登り、空の雲を見てはしばし、父母を懐かしんだ。その故事にちなみ、遠く離れている父母のことを思う気持ちを言う。 ▼狄仁傑が見た雲がどんな雲だったのかよくわからない。だがこの季節になると入道雲つまり積乱雲であるような気がする。モクモクと盛り上がるさまを見ていると、故郷や昔が懐かしくなるという人は多い。関西の「丹波太郎」のように、人間と同じような名前をもらっている入道雲もある。 ▼ところが今、そんな懐かしさにひたってばかりいられなくなった。この積乱雲が関東や北陸などで激しい雷雨を招き、大きな被害をもたらしている。それだけではない。福井県で大型テントが飛ばされ、10人の死傷者を出した突風の事故も、入道雲が元凶らしいからだ。 ▼ダウンバーストという現象だそうだ。積乱雲の発達で冷えて重たくなった気流がほぼ垂直に地上に吹き下ろす。それが突風となった可能性が強いという。テントには300キロのコンクリート製重しがいくつも付けられていたのに軽々と吹き飛ばす激しい風だった。 ▼このダウンバーストといい竜巻といい、日本ではこれまであまり見られなかった現象である。日本中で地表の気温が上がり、積乱雲をつくる上昇気流がずっと激しくなってきたのだろうか。台風や豪雪だけでなく日本のお天気が凶暴になってきたような気がする。 ▼夏休みのキャンプや釣りなどもそうだが、空港などでもダウンバーストや竜巻への警戒が必要だという。「望雲の情」どころか、入道雲を見たら豪雨や突風のことも「クワバラ、クワバラ」と恐れなければならない。何とも厳しい現実である。

産経抄 産経新聞 7/29

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