衣裏珠の八葉蓮華 ≪創価学会 仏壇≫

衣裏珠の譬え 産経抄 産経新聞 創価学会 地球市民 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

「秘密を墓場までもっていく・・・」  産経抄 八葉蓮華

2008-07-22 | 産経抄(コラム)
「秘密を墓場までもっていく・・・」  産経抄 八葉蓮華
評論家の山本七平は、アメリカの本当の強さの秘密を知るために、昭和50年、渡米した。訪問先のひとつに選んだのが、ワシントンにある国立公文書館だ。 ▼政府の文書はここに集積され、機密指定をはずされたものは、すべて公開される。アメリカ人はどうして、「恥部」といえる部分も遠慮なく、白日のもとにさらすことができるのか、知りたかったからだ。一方の日本人はどうだろう。 ▼年金記録の紛失で大騒ぎになったと思ったら、厚生労働省の地下倉庫には、血液製剤によるC型肝炎患者のリストが放置されていた。インド洋で給油活動をしていた海上自衛隊の補給艦の航海日誌が廃棄されていた問題も、国会で追及された。 ▼大分県の教員採用試験をめぐる汚職事件では、不正があったとされる時期の試験の答案用紙や面接結果についての資料が、規定に反して捨てられていた。残っていたら、本来合格するはずだった受験生の救済に役立ったはずなのに。そもそも、敗戦直後に政府や旧日本軍が、膨大な書類を組織的に焼却したことはよく知られている。 ▼「われわれは、罪を意識して秘(ひそ)かにじーっとしていれば…それ以上追及しないのは武士の情けなのである」と山本はいう。「四辻(よつつじ)に立って『私は罪をおかしました』と大声でその内容を『うそ偽りなく』懺悔(ざんげ)すれば、それ以上追及されない」アメリカ人との文化の違いは大きい。(『日本人とアメリカ人』) ▼日本の国立公文書館の職員はわずか42人、米国の2500人に比べればあまりに貧弱だ。福田康夫首相は、公文書館の整備拡充を最重要施策のひとつと位置づけている。もっとも、秘密を墓場までもっていくことを美徳とする、日本人の意識を変えることは、なかなか難しい。

産経抄 産経新聞 7/22

八葉蓮華 hachiyorenge