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「ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争・・・」  産経抄 八葉蓮華

2008-07-26 | 産経抄(コラム)
「ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争・・・」  産経抄 八葉蓮華
だいぶ前、日本でも感動を呼んだ「汚れなき悪戯」というスペイン映画があった。捨て子となったマルセリーノが村の修道院で育てられる。腕白少年とこれに手を焼きながら愛情をそそぐ修道僧たちとのやりとりが、何とも心地よかった記憶がある。 ▼映画でもわかるように、キリスト教の修道院といえば、文字通り「聖なる世界」だった。仏教でもそうだが、世俗を捨てた修道僧たちは常に敬愛される存在だった。だが中には、そんな修道院や修道僧を隠れ家や隠れ蓑(みの)にしようという悪い人間もいるものだ。 ▼ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争で悪名をはせたカラジッチ被告がそうだったようだ。被告というのは旧ユーゴ戦犯法廷から民族虐殺などの罪で起訴されているからだが、ようやくセルビア政府によって拘束された。それにともない公表されたこの大物戦犯の写真に目を奪われた。 ▼白いヒゲを伸ばし眼鏡をかけ、黒っぽい服を着ている。まるで映画に出てきた柔和な修道僧のようにも見える。実際に潜伏中は修道院などに身を隠し、修道僧の格好で外出していたのだという。背広姿で強気な表情の十数年前と比べると、みごとなまでの変装である。 ▼拘束されたのはセルビアの首都、ベオグラード市内だった。この変装のためわからなかったのだろうか。被告の拘束はセルビアが加盟を希望するEUがその条件として強く求めていた。しかし前政権はそれに消極的だったというから微妙な問題だ。 ▼カラジッチ被告への国際社会の視線は厳しい。だがセルビアの急進的民族主義者たちはいまだ英雄視している。ベオグラードに不穏な空気も漂っているという。拘束とはいえ大物が再び表に出てきたことが「パンドラの箱」にならなければよいが。

産経抄 産経新聞 7/26

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