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戦没者に感謝の意を示す「終戦の日」近隣諸国と波風を立てない・・・ 産経抄 八葉蓮華

2010-08-18 | 産経抄(コラム)

 映画にもなった水上勉氏の『五番町夕霧楼』の結末は哀しくも美しい。京都の遊郭に売られた夕子が恋人を失い、病を得て、丹後半島の生まれ故郷で自ら命を絶つ。それが墓地の中の「一本の老朽した百日紅(さるすべり)の根もと」だったのである。  

 水上氏は生前、好きな花樹を聞かれると「百日紅」と答えていたのだという。菱山忠三郎氏の『花木ウォッチング100』によれば、映画化した田坂具隆監督は京都で選んだ百日紅をわざわざ現地に運ばせ移植した。その上でラストシーンを撮ったそうだ。  

 サルスベリと呼ばれるのは、木肌がツルツルして猿も滑りそうだから、百日紅は花期が長いからである。この炎暑をものともせず咲き続けるところは、ちょっと神秘的にさえ見える。水上氏も薄幸の女性を上からやさしく覆ってくれるようなイメージを持ったのだろう。  

 そういえば東京・九段の靖国神社の大鳥居近くでもこの時期、3本のサルスベリが花を咲かせる。地下鉄の九段下駅から階段や坂道を上った所でやさしく迎えてくれる。毎年8月15日、うだるような暑さの中、参拝者たちがホッと一息つき励まされる瞬間である。  

 その靖国神社が明日、65回目の「終戦の日」を迎える。民主党中心の政権になってから初めてである。だが、菅直人首相をはじめ閣僚は誰ひとりとして参拝しないのだという。「A級戦犯が合祀(ごうし)されるなど、閣僚が参拝するには問題が多い」からだそうだ。  

 むろん中国や韓国の反発を恐れてのことだろう。どうやら参拝によって多くの遺族らを励まし、戦没者に感謝の意を示すことよりも、近隣諸国と波風を立てないことの方が大切らしい。サルスベリと比べ、何という冷たさなのだろう。

産経抄 産経新聞 8/14

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