はぶて虫のささやき

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(旧:はぶて日記)

いいかげんなランキング

2021-10-13 | 日記
「ブランド総合研究所」という得体の知れない民間調査会社が発表している「都道府県魅力度ランキング」

このランキングで、今年44位となった群馬県の山本一太知事が、「ランキングの根拠が不明確だ。県に魅力がないという誤った認識が広まる」ということで法的措置を検討しているらしい。

一言で言うと「いちいち、そんなのに反応すんなよ!」である。

ランキングが下位だからといって、旅行に行こうとしている人が「何だ、群馬県は44位だからやめとこ!」とか言うわけがないだろう。

逆に、草津温泉とか伊香保なんてのは、群馬県の観光地であることを知らずに行っている人だって、結構いると思う。

つまり、ざっくりと「旅行に行こうかな」と考える時に、思いつくのは北海道とか京都とか沖縄みたいに、具体的にどこの何を見に行くとかいう計画がなくても何とかなりそうな都道府県ばかりだ。

それよりも、ランキングが最下位だから「よし、これをPRの材料に使おう」と考えている観光地だってあるとも聞く。

たとえ法的手段に訴えたところで、「ランキングは客観的な事実である」とか認定されたら、かえってランキングが正しいものとして認められてしまうので、余計なことをしないで、単なる「お遊びの一つ」だと思えばいいのにな、と思う。


https://www.sankei.com/article/20211012-X632MWFIV5MDLHWZKIPDCLRPYY/


とは言え、このランキングって、どういう調査をした結果なのかいちおう調べてみた。

そうすると、次のようなアンケートをしているらしい。

https://www.chizu-seisaku.com/geography/miryokudo/

『国内に住むおよそ31,000人をターゲットにインターネットを通じてアンケートを行い、各都道府県について「魅力的か」という問いに対して「とても魅力的」「おおむね魅力的」「どちらでもない」「あまり魅力的でない」「全く魅力的でない」の5段階で評価してもらった結果をまとめたものです』

それで、そのアンケート結果の集計をどうするかのと思ったら、『返ってきた回答にはそれぞれ、100点、50点、0点、0点、0点と点数をつける』のだそうな。

つまり、「どちらでもない」も「あまり魅力的でない」も「まったく魅力的でない」も、すべて0点なわけだ。

だったら、何で5段階に分けてアンケートを取るのかよくわからない。

そもそも「どちらでもない」と「まったく魅力的でない」とは、それこそ雲泥の差と言ってもいいくらいの差があるんじゃないの?

「どちらでもいい」とは、「別に行ってもいい」とも取れるが、「まったく魅力的でない」は「ゼッタイ行きたくない」である。

これに差をつけないとは、何ともいい加減なアンケートだ。

ついでに言うと、「とても魅力的」と「おおむね魅力的」とが、点数に倍も差があるというのも、何だかなあ、である。

簡単な話、上から順に「100点」「70点」「40点」「10点」「0点」くらいにすれば、意外と結果が変わってくるんじゃないの?

さらに言うと、選ばれた31000人って、どういう基準で選んでるんだろう。

住んでいる地域が偏ると、当然結果も偏ってくるはず。

それに、アンケートを取る時に、その都道府県の主な観光地とか名産品とか、ちゃんと明示してるんだろうね。

県民性とかは、さすがに客観的なデータは示せないと思うけど、いずれにしてもかなりいいかげんなアンケートであることには間違いなさそうだ。

山本知事も、ホントに法的手段に訴えてみれば面白いかも??

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