はぶて虫のささやき

日々の出来事について、雑感を書いてます。
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(旧:はぶて日記)

やっぱ、みんなそう思ってた?

2005-03-15 | 日記
林家こぶ平が「9代目林家正蔵」を襲名するらしい。

その記念パレードに15万人もの見物客が集まったそうだ。
なぜか石原軍団まで応援に駆けつけたとのこと。

何だかねえ、である。
最近ぱっとしない同士の慰め合いかなあ、とも思ってしまう。

私は落語が好きな方だが、こぶ平の落語なんて見たことも聞いたこともない。
だいたいやっている姿が想像できない。

昔は「ネタは3つだけ」と言われていたのに、今は結構できるそうだ。

小朝によれば「大変な努力家だ。夜は何もなければ8時に寝てニワトリより早く起きて稽古し、この3年間で50もの噺を憶えた」らしい。
別に8時に寝なくたって、夜遅くまで稽古すればいいわけだし、3年で50も憶えられるのなら、今までいったい何をやっていたんだ、ということにならないか。
名人小朝が言うことだから、かえって皮肉に聞こえる。

確かに落語は「うまくなった」そうだが、全然「笑えない」という声もある。
もともと面白いことなどまったく言えない「いじられ」キャラのタレントだったわけだし、そんな人間が自ら人を笑いに持っていけるとは思えない。

そもそも、こぶ平の父親である林家三平は「昭和の爆笑王」などと言われていた(私は、面白いと思ったことは一度もない)が、落語がうまかったわけではない。
つまり、親父から譲り受けたものというのは、「笑わせる」ということではなく「笑われる」ということである。

ある演芸評論家の言葉。

「地位は人をつくる。歌舞伎では下手な御曹司でも経験していくうちに、それなりの役者になるもの。それと同じで古典は出遅れて多少不満はあっても、やがてしっかりした口調のいい真打ちになるだろう」

やっぱり、「落語は下手だ」って思ってるわけだ。

15万人集まったのは、「親父の人気もさることながら、本人の人柄の賜物だろう」という人もいた。

人柄だけで、落語界を生きていけるわけがないだろう。
こぶ平を何とか褒めようして言っている言葉が、結局彼を貶めていることに気がつかない連中は、実は本当の仲間ではないと思うのだが。
小朝なんて、身内(義兄)だから一応持ち上げているけれど、本当は心の中ではバカにしているんじゃなかろうか。

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