さて、次にあげる文章の書き手は、いったい誰でしょうか。
選択肢の中から答えなさい。
『吾輩は、1億円である。名前は、今は「自民党橋本派銀行口座残高」とでも言っておこう。元々は、歯医者さんたちの政治団体である日本歯科医師連盟というところに居たのである。吾輩が小さな旅をしたのは、参院選が近づいた3年前の夏だった。
ある日、吾輩は小切手になり、封筒に入れられた。連盟の人に連れられて、街へ出る。行った先に現れたのは、元首相の橋本龍太郎さんだったと、後に聞いた。
その場で、吾輩は橋本さんの側に渡されたらしい。やがて、橋本さんの方では、封筒の中に小切手姿の吾輩を発見する。事務所の人に銀行へと持ち込まれ、そこで「残高」となった。電子的な数字に姿を変えて久しい今でも、あれはおかしな旅だったと思い起こすことがある。
おかしいと思っているのは、吾輩クンよりも国民の方である。総資産が190兆円などという世界最大の銀行ができるとか、まだ不良債権が何兆円もあるとか、億よりもケタの大きな話はいくらでもある。しかし政治家へ1回で1億円が渡るなどという話は、そう表には出てこない。
思惑や狙いをまとわない1億円などというものが、政治の世界にあるはずもない。橋本さんには、元首相としても、派閥の長としても、何より一政治家として説明する責任がある。吾輩クンが、また何かつぶやいているようだ。
さっき吾輩は、あの旅で聞いたことをお話しした。もし違っているのなら、橋本さん、それも説明して下さいね。それにしても、吾輩の旅の本当の目的は、何だったのだろうか。答えは、まだ無い。』
<選択肢>
1.1億円
2.小切手
3.残高
4.その他
はたして、みんな答えられるだろうか。
いきなり「吾輩は、1億円である」とあるので、当然「1.1億円」だと答えるかも知れない。
もちろん「2.小切手」「3.残高」は、途中で姿を変えただけで、元々は1億円である。
ところが、10行目から16行目までは、実は書いたのは「吾輩」ではないから、この部分だけ、答えは「4.その他」となる。
「吾輩」の言葉を『 』か何かで括っているのならともかく、この文章では、さらっと読んだ時に、急に一人称の主体が変わっているので、何だかよくわからなくなっている。
こんな問題が出されたら、みんな戸惑うだろうし、だいたいこんな文章を書いたら「一人称はちゃんと統一しなさい」って言われるだろう。
こんな変な文章、私だって小学生の時でさえ書いたことがない。
さて、これが大学入試にもっとも多く出題されている、という天下の「天声人語」である。
昨日・今日だけではない、最近の天声人語は概ねこんな感じである。
今日のだって、何だってわざわざ「吾輩は猫である」風にしようとしたのかわからないが、前段の「吾輩」と最後の「吾輩」とでは、文体が違っている。
書きたいことは、何となくわかる。
橋本元総理に渡った1億円について、皮肉たっぷりに表現しようとしたのだろうが、全然皮肉になっていないし、こんなわけのわからない文章じゃあ、逆に笑われてしまいそうだ。
もういいかげに勘弁してほしい。
この「天声人語」を執筆しているおっさん、文章を書く自信がないのなら、自分から辞めろよ。
だいたい朝日新聞では、誰もチェックしていないのか?
「あの~、これはいったい何が言いたいのでしょうか」とか「この文章、変じゃありませんか」とか言うヤツはいないのか?
もし、自信があるんだったら・・・・・・・もういい、逝ってよし!
選択肢の中から答えなさい。
『吾輩は、1億円である。名前は、今は「自民党橋本派銀行口座残高」とでも言っておこう。元々は、歯医者さんたちの政治団体である日本歯科医師連盟というところに居たのである。吾輩が小さな旅をしたのは、参院選が近づいた3年前の夏だった。
ある日、吾輩は小切手になり、封筒に入れられた。連盟の人に連れられて、街へ出る。行った先に現れたのは、元首相の橋本龍太郎さんだったと、後に聞いた。
その場で、吾輩は橋本さんの側に渡されたらしい。やがて、橋本さんの方では、封筒の中に小切手姿の吾輩を発見する。事務所の人に銀行へと持ち込まれ、そこで「残高」となった。電子的な数字に姿を変えて久しい今でも、あれはおかしな旅だったと思い起こすことがある。
おかしいと思っているのは、吾輩クンよりも国民の方である。総資産が190兆円などという世界最大の銀行ができるとか、まだ不良債権が何兆円もあるとか、億よりもケタの大きな話はいくらでもある。しかし政治家へ1回で1億円が渡るなどという話は、そう表には出てこない。
思惑や狙いをまとわない1億円などというものが、政治の世界にあるはずもない。橋本さんには、元首相としても、派閥の長としても、何より一政治家として説明する責任がある。吾輩クンが、また何かつぶやいているようだ。
さっき吾輩は、あの旅で聞いたことをお話しした。もし違っているのなら、橋本さん、それも説明して下さいね。それにしても、吾輩の旅の本当の目的は、何だったのだろうか。答えは、まだ無い。』
<選択肢>
1.1億円
2.小切手
3.残高
4.その他
はたして、みんな答えられるだろうか。
いきなり「吾輩は、1億円である」とあるので、当然「1.1億円」だと答えるかも知れない。
もちろん「2.小切手」「3.残高」は、途中で姿を変えただけで、元々は1億円である。
ところが、10行目から16行目までは、実は書いたのは「吾輩」ではないから、この部分だけ、答えは「4.その他」となる。
「吾輩」の言葉を『 』か何かで括っているのならともかく、この文章では、さらっと読んだ時に、急に一人称の主体が変わっているので、何だかよくわからなくなっている。
こんな問題が出されたら、みんな戸惑うだろうし、だいたいこんな文章を書いたら「一人称はちゃんと統一しなさい」って言われるだろう。
こんな変な文章、私だって小学生の時でさえ書いたことがない。
さて、これが大学入試にもっとも多く出題されている、という天下の「天声人語」である。
昨日・今日だけではない、最近の天声人語は概ねこんな感じである。
今日のだって、何だってわざわざ「吾輩は猫である」風にしようとしたのかわからないが、前段の「吾輩」と最後の「吾輩」とでは、文体が違っている。
書きたいことは、何となくわかる。
橋本元総理に渡った1億円について、皮肉たっぷりに表現しようとしたのだろうが、全然皮肉になっていないし、こんなわけのわからない文章じゃあ、逆に笑われてしまいそうだ。
もういいかげに勘弁してほしい。
この「天声人語」を執筆しているおっさん、文章を書く自信がないのなら、自分から辞めろよ。
だいたい朝日新聞では、誰もチェックしていないのか?
「あの~、これはいったい何が言いたいのでしょうか」とか「この文章、変じゃありませんか」とか言うヤツはいないのか?
もし、自信があるんだったら・・・・・・・もういい、逝ってよし!
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