はぶて虫のささやき

日々の出来事について、雑感を書いてます。
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(旧:はぶて日記)

今、天声人語が面白い!

2004-07-15 | 日記
今日も「天声人語」から。

今日のは、はっきり言ってアホ丸出しだろう。

まず前段は・・・

『あるところに、とても強い国がありました。その国の大統領が常々、あそこは危ないぞと言っている国がありました。そこには危ない大統領がいて、危ない兵器を蓄え、いつ攻撃してくるか分からないというのです。強い国は、ついに先制攻撃に出ました。危ない国の兵を蹴散らし、危ない大統領を捕まえました。しかし危ない兵器は見つかりません。(中略)それでも、こう言うのです。「製造能力があり、危険なテロリストに能力を伝授できた敵を見逃せなかった」』

とある。

何がアホなのか。

普通「たとえ話」として物語風に書く時は、「ある国の王様」とか多少曖昧に表現して、読む者に対し「ああ、これは○○のことを言っているのだな」と思わせるのだろうが、この文章では、どこをどう読んだって、アメリカとイラクの今回の戦争のことを述べているのに、それを「あるところに」とか「危ない大統領」とか、ただ固有名詞を使っていないだけ。
後は、事実そのまんま。

かと思えば、次では『初めは「大量破壊兵器による攻撃の危険」だったはずのブッシュ米大統領の戦争の大義が・・・』とか『たび重なる言い訳や強弁について、ワシントン・ポスト紙のコラムが評していた・・ 』って、完全にたとえ話にしたことを忘れている。

で、急にまたたとえ話風に戻って

『そういえば、あの強国の大統領と親密だという、かの国の首相は、危険な兵器が「見つからないからといって、ないとはいえない」などと弁護していた。そして最近、選挙に負けたはずなのにこう言う。「逆風の中で、よく安定多数を与えてくれた」』

って書いてるけど、全然たとえ話になっていない。

こいつはホンマもんのバカか!
せめて書き方を統一しろよ。
自分が、今いったいどういう風に書こうとしているのか、自分でもわかっていないんじゃないのか?

最後もまた何が言いたいのかわからない。

『気が置けない仲間内や夫婦の間なら、似たもの同士は微笑を誘い、周りをなごませる。権力の座にある似たもの同士の強弁には、危なさと、空しさが漂う 』

何だこのまとめ方は。
こいつは、天声人語執筆者としては、史上最低野郎だと思うのだが如何?

この日の文章を、大学入試にでも使ってみれば面白いのに。

「さて、ある国とはどこでしょう」ってね。

答えは、文章の中に書いてある、っちゅうのに!


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