先週、セントレアのJALのラウンジで香港行きのフライトの搭乗開始時間を
待っている時のことです。
こんなポスターが目に付きました。肩が痛くて困っているので、10分間だで
ですが、無料なので、喜んでお願いしました。
現れた女性のマッサージ士、寺部さんが、
「どこか痛いところがありますか?」
「左肩が痛いんです」
「どれどれ・・・」
「痛タタタ・・・」
「あ、これ50肩ですね。私、50肩治すの得意なんですよ」
ということで搭乗時間を気にしつつ、10分間のマッサージ開始。それが
さすが本人が言うだけあって、とてもうまいんです。「痛気持ちいい」って
感じです。
そこで、
「いつもこのラウンジでやっているだけですか?
どこかでお店やってないんですか?」
「名古屋でやってますよ」
ということで、連絡先を教えてもらい、急いで飛行機へ。
そして今日、出かけてきました。場所は錦のマンションの一室でした。
最初に、「パジャマに着替えて下さい」って言われて、それから治療開始。
最初は肩を中心にしっかりマッサージしてもらい、自分でできる50肩用の
体操も指導してもらいました。もうこのマッサージが本当に最高。
「『痛くなるような筋肉もないのに、どこが痛くなるの?』って嫁さんに
いつも言われるんです」
「本当に筋肉ないですね~ でもこってますよ。これ骨ですか?骨じゃない?
こってますね~
ここ痛いでしょ? ここ揉むと、腕まで響くでしょ」
「ビンビンきます」
「手も、足も冷たいですね」
「すごい冷え性なんです。あぐらがうまくかけないんです」
「わかった、大腿筋がすごく張ってるからです」
「足首も硬くないですか? だから泳いでいても、クロールのキックが強く
蹴れないんです」
「これは足首が硬いんじゃなくって、アキレス腱が硬いんです」
こんな具合で、私もペラペラ話すので、寺部さんも面白がって、ドンドンいろん
な話をしてくれます。
その都度いろんなアドバイスをしながら、全身、しっかりマッサージしてくれ
ました。
すると、
「鍼もやりますか?」
「鍼ですか・・・ 鍼はちょっと怖いな~」
「じゃあお灸にしましょう。これくらいの50肩なら、お灸でもいけます」
「お灸? やったことないな~ でもあれ熱いんでしょ?」
「今はそんな熱いようなお灸はしません。あれは昔のことですから、心配
無く」
ということでお灸タイムに。お灸って言うと、肩にモグサをもっこりのせて、
熱いのを我慢する落語の場面を想像します。50肩だから、当然肩にするもの
と思っていたら、なんと・・・
手にお灸でした! 最初は手のひら、次に手の甲。 手のひら、甲ともに、
お灸が乗っているところはそれぞれのツボだそうです。初体験なので、
「ちょっと待って下さい。写真撮ってもいいですか?」
「いつもデジカメ持ってるんですか?」
「ブログ書くので、これ商売道具なんです」
「じゃあ、ぜひ私のこと紹介してください」
「もちろん。だってJALのラウンジのポスターも撮影してあるんです」
(2枚目の写真のことです)
「エ~、すごいですね~」
それからさらに盛り上がっちゃって、
「今やったのは、韓国で作られている簡易タイプのお灸なんです。
本物のもぐさのお灸もやってみます?」
「もう喜んで!」
ということで、もぐさの登場。
まずは手の上に油紙のようなものを乗せ、その上に置いて火をつけるやり方。
「ついでに直にもぐさを乗せると」
ということで、それもやってくれました。でも直に置く場合は、火を付けて
すぐその火を指で押さえて、熱くなり過ぎないように温度を調節します。
その後さらに盛り上がって、
「花粉症って言うから、その治療もやりましょうか?」
で、またお灸。ところがお灸するのが、顔なんです。まずは目の周りに。
それから鼻の周りに。お灸の香りも結構ナイスなんですが、さすがに鼻の周り
の時は、お灸の煙が鼻に入って、煙たかったです。
終わってから、お茶とクッキーをご馳走になり、ふと時間を見たら、治療開始
してから2時間半近く経っていました。こんなに長時間治療してもらったから、
治療代もそれなりになるだろうな~と思って、
「で、治療代はいくらですか?」
と聞いたら、
「5000円です」
「え~、そんな安いんですか?」
「私はそんなもんです」
でも余りに申し訳ないので、1000円余分に払いました。
「じゃあブログの写真撮りましょう」
って言ったら、
「え~、私の写真は勘弁して下さい」
本当に2時間半、もちろん値段が10倍ですが、タイでも中国でも味わえな
かった、まさに痛いところに手が届く、リラックスできた、至福の時間でした。
また行きます。よろしくね、寺部さん。
お灸の効果は分かりませんが、マッサージの効果は
絶大です。また出かけることにしています。
今度、教えてください。
とても興味あります。