熟慮の末の選択

１年ほど前から、老朽化したＮＣ旋盤の更新を検討していました。
といっても、検討するのは私じゃなくって、当事者である加工グループのメンバーです。

当初は、補助金を申請して、最近流行の複合機を購入することを目論みました。

しかし、まず補助金の認可が得られないことに・・・　

その後は、補助金無しでも設備投資することに決め、さらに機種検討を進めました。

一度はあるメーカーにほぼ決まりかけていました。

ところがその後、オークマさんがの代理店である日本精機商会さんがわが社のことを
考えて、本当に熱心に提案してくれ、機種も複合機からＮＣ旋盤に変わり、最後には
メーカーもオークマさんに逆転しました。

私も、その報告を最初聞いた時は、

　「え、どうして・・・」

と驚いたくらいです。


こうして先月中旬に、まず既設のＮＣ旋盤２台を撤去し、撤去後にはフロアーを
塗装し直し、工場の照明も照度の高いものに変更し、受け入れ態勢万全でした。

ところがわが社への搬入直前にオークマさんで行った立会い検収で、不具合が見つかり
ました。ＩＳＯＷＡへ持ち込んでから改造するという案もありましたが、私もこれには
反対。

　「多少納期がかかっても、とにかくオークマさんの工場できちんと改造してもらい、
　　きちんとした製品を納めてもらおう」

ということに決めて、万全を期しました。


こうして機械が搬入され、現在試運転中です。

この機械の主担当オペレータには入社３年経ったＮくんが指名されました。
今までは、工場の結構奥まったところにある汎用旋盤の担当でしたが、今回からは
メインの通路に面した一等地での作業となります。

今日も、オークマさんのスタッフに操作指導を受けていたので、

　私「どうです、彼（Ｎくん）の出来は？　覚えはいいですか？」

　オークマさん「バッチリですよ。若いから覚えが速いです」

　私「そうですか、マージャンも強いから、いいのかな？」

　オ「マージャンが得意なんですか。マージャンより簡単ですから」

この間、当のＮくん、ニヤニヤしながら聞いているので、

　私「期待してるから、頼んだぞ」

　Ｎくん「ハイ」


オークマさんたちも一緒に写真誘ったのに、遠慮されて、結局Ｎくん一人での撮影と
なりました。

だからせめてオークマさんの名前がきちんと写るように、Ｎくんに指示しました。

Ｎくん、自分たちで決めた機種選定だから、ぜひ当事者意識を持って、いい仕事を
してくれよ。


さて、工場内を回っていて、段ロール工場でこんなサインを発見しました。



クー、ですね。
英語の訳もイカしてますね。
誰がこんなカッコいい訳をしたのでしょうか？

カッコいいだけじゃなく、段ロールグループのみんなの熱いハートを感じました。