
11月27日に遊びに来てくれた大学の後輩の住野くんがこの本をプレ
ゼントしてくれました。

面白いタイトルだし、文中にもイラストが入った、一風変わった本です。
ザグラム社という超優良企業に幹部として入社したばかりのトムが、この
会社独自の経営トップとの一対一の幹部研修を受けるというストーリーなん
です。
「自分が他の人のためにすべきだと感じたことに背くことを、自分への
裏切りと呼び、『箱の中』にいると言う。
一端『箱の中』に入ってしまうと、自分への裏切りを正当化する視点で
すべてのものごとを見るようになり、現実を見る目がゆがめられる。」

「自分が『箱の中』にいることによって、他の人たちをも『箱の中』に
入れてしまい、相手をひどく扱い、自分を正当化し、お互いに相手に
『箱の中』に居続ける口実を与えあう。
自分を正当化し続けるためにも、相手がひどい奴でいてくれなければ
困る。」

「『ひょっとしたら自分が間違っているかもしれない』と思った瞬間
『箱の外』へ出られる。
リーダーとしての成功は、自分への裏切りからどれだけ自由でいら
れるかにかかっている。」
こんなようなことが、主人公のトムとザグラム社のトップ達との会話の中で、
読んでる我々もトムと一緒に考え、目の前が拓かれてきます。

ちょっと禅問答集みたいなことろもあるけれど、風土改革と密接に関連した
内容で、
「なるほど~」
とうならせる点もあり、いろいろ考えながら、読めました。
住野くん、楽しい本を紹介してくれて、ありがとう。

忙しい先輩に本を読ませてしまってすみません。でも、自分自身とっても気づきが多かった本で、弊社の人間関係を見ていると、みんな「箱の中」に入っていると実感させられた本です。
サラリーマン時代はすぐれた上司や同僚に恵まれて、人から「気づき」をもらうことが多かったのですが、中小企業の経営者になってからは、積極的に「気づき」を獲得するようにしています。そうでないと、情報から孤立して、いつのまにか裸の王様になってしまうような気がします。
来年も宜しくお願いいたします。
本のプレゼントありがとう。
「箱」に気を付け、人を人と見ることを忘れないようにしたいと思います。