
キヤノン電子会長の坂巻久さんが書いた『左遷社長の逆襲』を読みました。
本の内容についてはまた改めて書きますが、その中に、「転がる石に苔は生えない」という
一文がありました。「転石苔むさず」とも言います。
正しい日本語クイズじゃないけど、この言葉を聞いて何を思い浮かべます?
「苔が生える」ってどういう状態? いい意味? それとも悪い意味?
本来のこの言葉の意味は、
ひとつのことにじっくり取り組まなければ、人は大成しない。(1)
というものです。
国家の『君が代』でも、
君が代は 千代に八千代に さざれ石の 巌となりて 苔のむすまま
「苔が生えるくらい長く」というようにいい意味の表現です。
でも、今の時代、逆に、
いつも変わり続ければ、錆び付くことはない。(2)
というようにも受け取れます。
この一文を読んで、昔、NHKラジオの『実践ビジネス英語』で学んだ
” A rolling stone gathers no moss. "
という言葉も思い出しました。
この時の解説としては、
「肯定的(1)と、否定的(2)、両方の意味があるので、その場の文脈で
判断しないといけません」
と先生が言ってました。
ブログを書くにあたって、ネットで調べたら、
イギリスで生まれた言葉で、もともとは肯定的(1)な表現だったけど、
その後アメリカでは否定的(2)な意味に変わった。
とありました。
でも年齢が若くなればなるほど イギリスでもアメリカでも否定的(2)に捉える人が
多いのかな。 日本でも同じでしょうね。
そうなると『君が代』も困った解釈が生まれちゃいますね。
「歌は世につれ、世は歌ににつれ」と言うけど、「言葉も世につれ、世も言葉につれ」か・・・
30年くらい先には、地球温暖化で極地の氷が解けて、『氷山モデル』も比喩として成り立た
なくなるんだろうか・・・ そう考えると、やっぱりストップ温暖化!
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