タイトルである『selfish』。
『自分勝手な』とか『わがままな』という英語の形容詞です。
でもこの本では『常に自分を大切にした主体的な生き方をしている』という意味で
使われています。
『The Portable Coach』という20年以上前に出版された世界的超ロングセラーの
翻訳本です。「いつも一緒にいてくれる(持ち運び可能な)コーチ」という原題通り、
自己啓発本で、人生を豊かにしてくれる28の考え方(ステップ)が記されています。
本の帯に、一橋大学の楠木先生の:
「自分本位 - それは自己中心ではない。無理をしない。
(中略)
自分に対して自然に生きる。それがいちばん利他になる。」
という推薦の言葉にも惹かれて読み始めました。
最初のステップにちょっと驚きました。
『したいこと』と『すべきこと』は違う。
『したいこと』をやることは健全なモチベーションになる。
自分の望みを自覚して、きちんと口に出せば、欲しいものが手に入る
確率もぐっと上がる。自分がどんな人間で、何を考えているのか、
言葉にしよう。
これって、自分自身が本当にやりたいことをISOWAの理念に掲げ、私がやってきた
ことだ!
まずは自分のコップを満たすこと、つまり『自分本位』に専念する。
そうすれば他人を気にかけるゆとりが生まれる。
まずは自分と自分の愛する家族の幸せを考える。そのためには仲間と仲間の家族の
幸せも尊重する。
お客様を満足させる社員が自分の会社のことを好きでなければ本物のお客様満足は
実現できない。お客様満足の前に社員満足を目指す。
そういうことじゃないですか!
周囲の人との間に、ある種の境界線を引くことが大切。
最大限頑張っても『自己:他者』を『51:49』を越すことはできない。
それを正直に認めた上で、これに近づけるよう努力することと似てません?
他人のことを思って行動できる人は、そのこと自体に喜びを見出して
いる。そうすることで自分の心が満たされることを知っているから。
ISOWAビトのことが好きだから頑張る。そうすることが楽しい。
やたら共感することばかりで、本当に驚きました!
ただステップ2から数ステップ読みましたが、それ以降はあまりピンと来ません。
この先は飛ばし読みしていますが、すべての起点であるステップ1は、私にとっては
ド・ストライク でした。
でもどうしても『セルフィッシュ』という言葉はしっくりこないな~と思って
いたら、ありました、ありました。『セルフィッシュ』の名詞形『Selfishness』
(セルフィッシュネス)の代わりに、
「自分を満たすという意味で『Selfulness』(セルフルネス)という
言葉を使うのもいいだろう。」
著者の造語の様ですが、なかなかいい語感ですね。
『セルフルネス』気に入りました!
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