goo blog サービス終了のお知らせ 

長~く愛して。

2007-01-03 10:25:29 | エッセイ風
 この前テレビを観ていたら、有名な脚本家のHさんが出ていらっしゃいました。

 長いキャリアをお持ちの方ですが、やはり若い頃から芝居に関わっていらっしゃるとお話してて。
 そうなんだよな。この世界続けるって大切なんだなって改めて思いました。
 昔言われたことですが、例えば、役者でも、1年間にやりたいと志願する人間は500人いても10年続ける人は1、2人って言うのがこの世界では意外と普通です。
 
 でも続けてこそ積める経験や、掴めるチャンスって言うのもあるんですよね。
 だから取り合えず続ける。 
 けれどそれが一口に簡単にできることではない。


 昔のことですが、本を書くのを好きで、コツコツと書き溜めているのを家の母が知ってまして、ある時、バッと私の前にきて、ある一冊の雑誌を突きつけたことがありました。
 その突きつけられた雑誌に載っていたのが、Hさん。Hさんのインタビュー記事だったのですが、
 「あんた、こう言う仕事はね、血、吐くのよっ」
 って、雑誌突きつけて、家の母が言ったのですね。
 Hさん、インタビューの中で、書けなくて苦しくてそんなことがあったと語っていらしたから。

 そんなこと言われてもさ~。じゃあ、血ぐらい吐いてやるよ。としか言えないじゃない。
 家の母も無茶なことするなぁと思うけど。
 止めたいっていうか、そんだけ大変なのよって言いたかったんでしょうけどね。


 私も芝居はずっとし続けてたわけじゃなく、止めていたこともあります。止めた時は、もう二度と戻らないつもりで止めました。やったり止めたりじゃいい加減でしょ。
 でも、止めて止め切れない。だから戻ってきてしまった。でも、戻ってくる時は、もう足が洗えない訳だから、かなり決死の覚悟は決めてますよ。

 もう年も年ですしね。止めたりやったりいい加減やったらいけないですよ。
 大人のすることです。

 経験が今の私を支えています。1つ1つ下らないことからみっともないことまで、全てが経験です。

 最近、少し、人に優しくなっても良いのかなって思うようになった。
 どうしてもね、自分に厳しくしてないとテンションを保てない時に、人にだけ優しくするって切り替えが上手くできなくて、人と関わることより、作品のこと、どうしたらちゃんとしたものが出来るようになるかそれだけ考えたりしたい時はあるんですよ。そういう時を通ってこないと自分の中で何をすべきかキチンと答えの出せない時もあるし。

 そういう色んな季節を乗り越えて、どうにかこうにか、自分の足でたてたかなって、ちょっとだけ思います。

 長~くね。とに角長~く。それだけを最近は思います。


最新の画像もっと見る