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静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

カツオ解体

2024年06月21日 14時01分29秒 | 実習
6月19日
カツオを解体し、お昼に食べました。
第51期生の三好君から、在校生にカツオの差し入れがありました。
カツオを自分の手で下ろしていきます。
2~3kgほどの大きさです。まな板が小さいため、交代で下ろしていきます。
刺身だけでなく、たたき(なめろう)や土佐造り(たたき)に加工しています。
私の「たたき」のイメージは、一般には「なめろう」と言われる物です。
昔は、魚の身を包丁で”たたいて”細かくし、好みにより薬味を混ぜる調理法を「たたき」と呼んでいました。今となっては笑い話ですが、40年ほど前に焼津で「カツオのたたき」を初めて食べた時、これまでのカツオのイメージが払拭され、「これほどの美味しい魚は何だ」と聞いて、世間知らずと周囲に笑われた(面白いやつだなとのニュアンスです)ものです。私は、当時のカツオの味を今も強く記憶しています。
他方で、「土佐造り」は、カツオ漁が盛んなの高知県(土佐の国)の郷土料理で、節に加工された生の身の表面を火で炙った物を指していました。表面を炙ることで、生と火が通った食味が味わえ、さらに表面が香ばしくなり、カツオを美味しく食べる調理法の一つです。今では、カツオのたたきと言えばこちらを指すことが多いようです。
時代により、食品の呼び方が変わることは珍しくないと思います。生徒がカツオ料理を作る姿から、昔話を思い出しました。
お昼ご飯時に出されたカツオ料理です。
自分で調理した魚の味はどうでしたか?
美味しく味わえたでしょうか?
鮮度が良い魚は、やっぱり美味しいですね。


在校生は有意義な体験をできました。
三好君ありがとうございました。
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水泳訓練 2

2024年06月21日 13時21分47秒 | 実習
6月20日
今日は静岡県立水泳場で平泳ぎの訓練です。
記事にしていませんが、6月19日にも水泳訓練を実施しています。
静岡県立水泳場のプールは、富士水泳場に比べて深くなっています。
赤色帽子の組は、腰に浮きを装着します。黄色帽子の組は、浮きなしです。
足の使い方の指導を受けています。

慣れない動作で足をつってしまったようです。
先生に伸ばしてもらいます。
泳ぎ続けている白色帽子の組。
数十分ほど続けていますが、余裕がありそうです。

泳げるようになってきました。

生徒の感想には、「初めて泳げるようになった」との嬉しいものがありました。達成感は大事ですね。

来週前半も2日ほどプールでのトレーニングを行います。
後半には海でのトレーニングが始まります。
7月に予定されている戸田での遠泳に向けて皆さんがんばりましょう。


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水泳訓練 1

2024年06月21日 13時03分50秒 | 実習
6月17日
今日から水泳実習が始まります。
静岡県富士水泳場の一部のレーンを専用で借りての訓練です。
泳法は平泳ぎ。4泳法の中では、体の使い方が異なる泳ぎ方です。

先生から注意事項の説明です。
泳ぎの上手い順に、帽子の色を白、黄、赤としています。事前に行ったアンケートを基に組分けしています。

黄色と赤色の帽子の生徒は、丁寧に指導で基本動作を習います。

短い距離を泳いで練習します。

黄色帽子の組は、平泳ぎで重要な足の使い方を習います。
足首の使い方がポイントの一つです。足首を柔らかくする体操をすると良いですね。

赤色帽子の組は、先生方からのアドバイスを受けています。

運動神経の良い生徒達です。コツをつかめば、すぐに上達しそうです。

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座学 水産技術の授業

2024年06月17日 13時05分21秒 | 授業・講演
6月17日
今日は、水産・海洋技術研究所で研究を担当する職員を講師に招き、水産物の利用加工としらす漁業についての授業を行いました。

〇 水産物の利用加工
静岡県は、漁業が盛んな県であるとともに、水産加工業も盛んな県です。
かつお缶詰、まぐろ類缶詰、アジの干物などは、生産量が全国1位となっています。2位以下についても、かつお節、さば節、しらす干など、皆様の食生活に身近な品目があります。
講師の山内さんから、静岡県で生産される水産加工品についての紹介、水産物は加工品の種類がなぜ多いのかなど、詳しく講義していただきました。

漁業で獲られた水産物の豊富な利用形態を真剣に聞いています。

〇 しらす漁業
「しらす」とは、いわし類の子ども以外にも、うなぎ(しらすうなぎ)、あゆ(しらすあゆ)など、白くて透明な魚の子どもを指す言葉です。一般に、しらす漁業という場合には、いわし類のしらすを漁獲する漁業となります。
静岡県は、しらす漁業が盛んな県です。漁獲量は、兵庫県、愛知県に次ぎ全国3位となっています。

講師の岡田さんから、静岡県で漁獲されるしらすの多くは「かたくちいわしの子ども(かたくちしらす)」であること、静岡県沿岸には黒潮に乗って来遊すること、船びき網漁業で漁獲されていることなど、いわし類の生物学的な特徴や漁獲方法などの講義を受けました。
それ以外にも、しらすのブランド化の取組など、漁業者が漁獲物の価値の向上を目指している事例なども紹介していただきました。

山内さん、岡田さん、ありがとうございました。
漁獲物の付加価値向上のお話は、漁業の未来を背負う若者にとって重要なヒントが詰まっていたと考えています。生徒諸君にとって有意義な時間でした。

午後は水泳訓練です。
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伊豆地域施設見学

2024年06月14日 15時47分23秒 | 研修・見学
6月14日
〇 朝食

伊豆漁協1階の金目亭で朝食をいただきました。金目亭のスタッフの皆様、朝の早い時刻に対応していただきありがとうございました。

〇 底立てはえ縄漁業についてのお話
伊豆漁協にお邪魔して、底立てはえ縄漁業(きんめだい漁業のひとつ)について、船主の宇都宮さんからお話をうかがいました。
操業から、水揚物の利用に至るまで、漁業全体について紹介していただけました。ありがとうございました。

〇 底立てはえ縄漁船の見学
伊豆漁協の職員の方に案内していただいて、漁船を見学しました。
底立てはえ縄漁は三宅島周辺や八丈島周辺などで、きんめだいを狙って操業が行われ、その漁獲物は下田魚市場に水揚されます。下田を出航して再び戻ってくるまでの期間は、長くて2週間程度です。主に大型のきんめだいが漁獲されます。

伊豆漁協の皆さま、お世話になりました。
底立てはえ縄漁業に興味を持った生徒いました。実際の漁船を見ることで、リアルなイメージを持つことができたと考えています。ありがとうございました。

〇 石廊崎灯台の見学
南伊豆ジオガイドの会所属のジオガイドさんに、伊豆半島の成り立ちなどを紹介していただきました。
アワビやイセエビなどの磯根資源が豊富な伊豆半島の成り立ちは興味深いものです。本州とは別の陸域が、太平洋を北上して、一つながりなって、なおも押し続けています。これにより多様な海岸線が生まれ、アワビやイセエビなどの磯根資源等の豊富な水産資源をはぐくんでいます。すごいですね。
石廊埼灯台。
伊豆半島南端に位置しています。航海の安全を確保する重要な施設です。海上保安庁によって管理されています。海上保安庁のHP「灯台ONEタップビュー」で、灯台からの眺望などを見ることができます。

普段は見学できない灯台の中も、ジオガイドの見学コースに入っています。

記念撮影。

〇 石廊崎周辺の遊覧
遊覧船で石廊崎沖を周遊しました。
少しは、息抜きできましたか?
観光要素が強い洋上見学なので、楽しかったとの答えは納得できました。海岸線の様子や潮の流れなどを観察できると、より良かったですね。

〇 水産・海洋技術研究所伊豆分場の見学
伊豆分場は、水産系の研究機関と普及機関の2つの役割を担っています。伊豆半島で営まれている磯根漁業やきんめだい漁業などが研究及び普及の対象となります。
普及担当職員の松浦さんと鈴木さんから、分場紹介、ウニの解剖、イセエビの浮遊期幼生の出現状況調査などの講義を受けました。

ウニの解剖。可食部である卵巣は。。。。少なかったようです。
イセエビ浮遊期幼生の採捕器具を取り上げています。
採れているでしょうか?
4尾のプエルルス幼生が採れていました。
プエルルス幼生は、体が透明なことから別名ガラスエビと呼ばれています。貴重なサンプルです。見られて良かったですね。

試験魚に給餌。大型のマダイに餌を与える行為も楽しかったようです。

最後に展示室を見学。
松浦さん、鈴木さん、紹介用資料の作成、解剖素材の準備、当日の対応ありがとうございました。

ナマコ触感が面白いって感想を持つ生徒もいました。何に心を揺さぶられるかは生徒によりますね。楽しい驚きです。


来週は水泳訓練です。泳ぎの苦手な生徒、得意な生徒、それぞれに合った訓練を行います。海での遠泳に向けて、トレーニングをしましょう。

*石廊崎周辺の遊覧の記事の中で、石廊崎沖とするところを御前崎沖と書いていました。申し訳ありませんでした。(6月17日修正しました。)
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