さて今年の「おわら風の盆」も終わり、すっかりGIさんの事は忘れていた。たまたま、ある1本の電話がきっかけで八王子へ西町が出張するとの話を伺い、そういえばGIさんそっち(八王子)方面の方だから多分行ってるんじゃないかという思いがよぎった。八尾では突然姿を消したままなので、少し気になっていた。
今回の八王子行きは、この電話が直接のきっかけであったが、実はこの日に東京へ行くというのは、その少し前に決まっていた。それは知り合いの葬儀に出席するためで、言い方は悪いが、死者が招いたようなものかもしれない。
八王子駅前は、普段も賑やかなところであることが想像されるが、北口商店街には、飲食店をはじめあらゆる店が立ち並び人の往来が絶えない。おわら演舞が呼び水になったこともあるかもしれないが、たまたま通りががりおわらを見て行く方も相当数いる。そんな中、GIさんは相変わらずの姿で休憩中の西町の皆さんと談笑していた。ただ前回と違うのは両手に包帯を巻いて、両手を首から吊っている点を除いては。GIさんにどうした?と聞くと実はさ~「十三石橋から落っこちた」と話はじめる。
2日の夜遅くであったが、別に待ち合わせるでもなく私とKさんAさんそしてGIさんが西町の公民館近くにいると鏡のサワカメのモモちゃんがウスワ横の臨時テントの飲食街にやってきた。KさんAさんがそこでモモちゃんの写真を撮っており私はそれを見ていたが、その後GIさんも写真を撮ったらしく、モモちゃんの後を追いサワカメに向かう。次にGIさんは諏訪町の知り合いのところに寄り込み缶チューハイ2つをごちそうになる。ここでGIさんの記憶が途切れ、目を覚ますと八尾総合病院の一室で、日付が5日になっていた。どうやら3日早朝、十三石橋から落ちて、救急車で運ばれたとのこと。前後不覚になるほど酒には飲まれない性質なので、落ちたことに対し本人は納得が行かない様子で、諏訪町で何かがあってだれかに運ばれたかもと物騒なことも言っている。真偽のほどは判らないが、私はまたどこかの軒先で寝ていて、寒さで起きちどり足で八尾駅に向かい、橋から西町の石垣か、反対の空から上る朝日を眺めていて、落っこちた事故の可能性がもっとも高いような気がした。
西町の踊り手の男子に知ってる?と聞くと、もちろん知ってたと言い、あんなところから落っこちて死なない方がめずらしいとのこと。落ちたときにメガネを無くして昨日も探してもらったが見つからなかった。ケガは左手が打撲で、もうすぐ包帯が外れるが、右手は骨折していたのでまだ完治するには時間がかかる。幸いあとは大丈夫のようだった。退院後、また来た時と同じ大糸線、中央線で戻ったが、石和で電車の接続がなくなり、また駅で野宿をして翌日家にたどり着いた。そんなことなので、仕事はまだ出来ないとのことだ。
風の盆の期間中、救急車が何度か通り過ぎ、どうしたと聞くと階段で転んだとかいう話は伝わってきたが、十三石橋から落っこちたというのは前代未聞の事故らしく、翌日地元の新聞にも取り上げられていたそうである。前代未聞の珍事故といえば、以前明日香のimoさんから聞いた、トイレを我慢できなくなったご婦人が道端のU字溝で用を足し、お尻が抜けなくなり、消防隊が緊急出動した話があるが、今回の件もそれに匹敵する珍事である。
西町の皆さんが明るい長崎屋に向かい次の演舞の準備をしているとGIさんは不自由な右手に缶ビールをいっぱい(おそらく全員分の20本)ビニール袋に入れてぶら下げ、ひとりひとりに振舞っていた。のどが渇いていたのか西町男子がおいしそうに飲み干す。また私が横の位置から踊りの写真を撮ろうと構えていると、どうせなら正面から撮ってやりなよと言う。そうだなと思い正面から何枚か撮るも、照明の具合が悪く、また横で撮った。GIさんもポケットに八尾にも持って行ったカメラをぶら下げていた。
今回の八王子行きは、この電話が直接のきっかけであったが、実はこの日に東京へ行くというのは、その少し前に決まっていた。それは知り合いの葬儀に出席するためで、言い方は悪いが、死者が招いたようなものかもしれない。
八王子駅前は、普段も賑やかなところであることが想像されるが、北口商店街には、飲食店をはじめあらゆる店が立ち並び人の往来が絶えない。おわら演舞が呼び水になったこともあるかもしれないが、たまたま通りががりおわらを見て行く方も相当数いる。そんな中、GIさんは相変わらずの姿で休憩中の西町の皆さんと談笑していた。ただ前回と違うのは両手に包帯を巻いて、両手を首から吊っている点を除いては。GIさんにどうした?と聞くと実はさ~「十三石橋から落っこちた」と話はじめる。
2日の夜遅くであったが、別に待ち合わせるでもなく私とKさんAさんそしてGIさんが西町の公民館近くにいると鏡のサワカメのモモちゃんがウスワ横の臨時テントの飲食街にやってきた。KさんAさんがそこでモモちゃんの写真を撮っており私はそれを見ていたが、その後GIさんも写真を撮ったらしく、モモちゃんの後を追いサワカメに向かう。次にGIさんは諏訪町の知り合いのところに寄り込み缶チューハイ2つをごちそうになる。ここでGIさんの記憶が途切れ、目を覚ますと八尾総合病院の一室で、日付が5日になっていた。どうやら3日早朝、十三石橋から落ちて、救急車で運ばれたとのこと。前後不覚になるほど酒には飲まれない性質なので、落ちたことに対し本人は納得が行かない様子で、諏訪町で何かがあってだれかに運ばれたかもと物騒なことも言っている。真偽のほどは判らないが、私はまたどこかの軒先で寝ていて、寒さで起きちどり足で八尾駅に向かい、橋から西町の石垣か、反対の空から上る朝日を眺めていて、落っこちた事故の可能性がもっとも高いような気がした。
西町の踊り手の男子に知ってる?と聞くと、もちろん知ってたと言い、あんなところから落っこちて死なない方がめずらしいとのこと。落ちたときにメガネを無くして昨日も探してもらったが見つからなかった。ケガは左手が打撲で、もうすぐ包帯が外れるが、右手は骨折していたのでまだ完治するには時間がかかる。幸いあとは大丈夫のようだった。退院後、また来た時と同じ大糸線、中央線で戻ったが、石和で電車の接続がなくなり、また駅で野宿をして翌日家にたどり着いた。そんなことなので、仕事はまだ出来ないとのことだ。
風の盆の期間中、救急車が何度か通り過ぎ、どうしたと聞くと階段で転んだとかいう話は伝わってきたが、十三石橋から落っこちたというのは前代未聞の事故らしく、翌日地元の新聞にも取り上げられていたそうである。前代未聞の珍事故といえば、以前明日香のimoさんから聞いた、トイレを我慢できなくなったご婦人が道端のU字溝で用を足し、お尻が抜けなくなり、消防隊が緊急出動した話があるが、今回の件もそれに匹敵する珍事である。
西町の皆さんが明るい長崎屋に向かい次の演舞の準備をしているとGIさんは不自由な右手に缶ビールをいっぱい(おそらく全員分の20本)ビニール袋に入れてぶら下げ、ひとりひとりに振舞っていた。のどが渇いていたのか西町男子がおいしそうに飲み干す。また私が横の位置から踊りの写真を撮ろうと構えていると、どうせなら正面から撮ってやりなよと言う。そうだなと思い正面から何枚か撮るも、照明の具合が悪く、また横で撮った。GIさんもポケットに八尾にも持って行ったカメラをぶら下げていた。