全国に温泉がいくつあるかは判りませんが、記録に残っている国内の温泉地で、最も古いもののひとつに別所温泉があります。別所温泉のシンボルはこの北向観音で、長野の善光寺と一対の寺として、双方が向きあって建てられています。来年は善光寺の御開帳で、沢山の参拝客がお見えになると思いますが、善光寺だけでは片参りと言われ、こちらの別所温泉にある北向観音も拝まないと願いが成就しないと言われています(地元では)。こちらの本坊は近くの常楽寺ですが、住職の半田孝淳大僧正が、比叡山の天台座主になられましたので、今は国宝三重塔がある青木村大法寺の住職が兼務されています。別所温泉の記録が残っているのは万葉集で、そこでは七苦里の湯と呼ばれています。また鎌倉時代には北条家が湯治場として使っていました。
別所温泉の入口には昭和初期の駅舎が現役で使われています。
温泉地なのでもう少し色付きの写真を撮ろうと思っています。