感想

バラとおわら風の盆と釣りなどの雑記

1日深夜の事

2007年09月20日 | おわら風の盆
 今年も風の盆が終わり、毎日写真を眺めながら、今年のまとめをどう書こうか考えながら何時の間にか時は過ぎて行きます。思えば日付が8月から9月に変わった1日の午前0時から風の盆はスタートしますが、これは「おわら風の盆」当初からの慣例ではなく、上新町の大西さん達が最初に初められたそうで、昭和40年代の頃だったそうです。町(各支部)としての正式行事が始まるのは、午後2時頃からですが、前夜祭もない空白の1日である31日は準備、最後の練習と夜遅くまで、日程が入っていますが、明けて1日深夜は晴れて風の盆の始まりとなります。そこにはこの日を待ちわびた多くの地方の方が夜のしじま繰り出します。観光客は前日から八尾に泊まっている人と、ごく少数のマニアの人々が中心なので、昼間からの喧騒がうそのようになく、三味線の音色が鳴り渡ります。地方に続いて、踊り手の方もそっと家を抜け出して後ろで踊らせてもらっている姿も見られ静かに夜は過ぎて行きます。今年は何か勘違いした旅館の宿泊客の方が後ろで見よう見真似で踊りだす光景がありましたが、素人がとてもついて行ける踊りではありませんので、直ぐに諦めていました。

 今年の風の盆の特徴は、夜バスが恐らく過去最高の台数であったと思われます。つまり深夜の町流しにターゲットを絞った無謀な(笑)バスツアーの多かったこと。1日深夜(2日の午前3時頃~)も本通り筋には観光客があふれ、尚且つ、次々と町に流入してきます。雨が降れば、企画がすべて台無しになる冒険を犯してもあえて参加しているのか、それとも八尾へは、一時的な深夜の立ち寄り程度で、メインを他の観光地にしているのか、いずれにせよ業者の方は博打師のようなものだと思います。諏訪湖で毎年8月15日に行われる、長野県では最大で全国的にも有名な諏訪湖上大花火大会も当日の予約は1年前から決まっている盛況ぶりですが、こちらは雨が降ろうが嵐になろうが、絶対に中止はしません。以前、大雨にあった時がありましたが、傘をさしてもびしょ濡れになりながら、観客も意地でも見ようと、そこを離れる人は少なかったです。その折は場所とりの最中から降っていたのですが、もちろん着替えなど準備良く持って行く人はいませんので、交代で近く(でもない)のデパートに洋服を買いに行きました。

 やはりおわらは観光ツアーバスで来るには、見学時間に制約があるので、通りすがりのちょっと見程度しか楽しめませんので、個人でとにかく長く八尾に居ることが、楽しめるコツだと思います。

 私が最初に来た時一番関心したのは、朝方までいる観光客が捨てるゴミ、半端な量ではなく、ごみ捨て場には容量をオーバーした量のごみが散乱しており、ひどい状態でちょっとどうなるのかと思っていたのですが、朝早く、町の方が総出で(?)ごみを片付け、綺麗に清掃をしていたこと。もう9時過ぎには元の綺麗な八尾に戻っています。それでも翌日には同じ状態で、また同じように清掃とこの繰り返しで、これは町民意識が違うなと驚きました。もちろんむやみにごみを捨てる観光客が悪いのですが、その捨てるゴミはすべて、町内で観光客が消費した容器やアキ缶です。本当にゴミについて問題とするには、それでは、売店をなくせばいいということにもなり、これでは本末顛倒になってしまいます。私は売店や自動販売機が無くなれば困りますし(笑)むしろ、町内ですべて飲食し、土産などを買うことが観光客の出来るささやかな貢献であり、努めだと思っています。屋台では必ず出た容器や箸などを捨てる場所が用意されています。飲料の自販機はかなり売れますので、据え置きのゴミ箱には入りきれず、店の方も片付けまで手が回らないところもありますが、そういう場合は飲んだ人が持ち帰ればいいことです。旅に出ると気持ちが大きくなりがちで、普段は節約している方でも、お金を使いたくて困っている、そんな年代の客層が大変多く(笑)ちょっとした工夫で潤ってくれるといいと思っています。






後ろに着いて一緒に踊っている方も↑



すぐに諦めたようでした。




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深夜

2007年09月20日 | おわら風の盆

 

 

 

 

 

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