感想

バラとおわら風の盆と釣りなどの雑記

天満町 午後3時 

2006年09月08日 | おわら風の盆
 天満町は天満宮が出来る前は川窪新町と呼ばれ、今でも天満町のおわらをこくぼのおわらと言って他の町のおわらと区別して呼ばれることがあります。違いは「虎は千里の薮さえ越すに~」という歌詞の途中(「虎は~で区切って」)でコラショと合いの手を入れる歌い方をするのですが、他の歌詞の唄は同じ節回しに聞こえます。他の違いについては未だよく分からないのですが、天満町は八尾駅から十三石橋を渡り下新町~今町へ続くメインストリートから左へ入ったところにあるためか、比較的他の町と比べるとそれほど混雑もなく、おわらを十分に鑑賞することができます。(今年までの場合)
 
 風の盆の期間中の各町の行事の流れはおおよそ、午後2時30分に公会堂に集合し、午後3時から町流しに入ります。町流しのコースは主に自町内ですが、町が小さなところは、他町にも入って行きます。上新町や鏡町のように当日の町流しのコースを貼ってあるところもあります、それぞれの行事のスタートと終わりは公会堂が起点・終点となりますので、公会堂のチェックはおわら見学者にとっては必須となります。午後3時からの町流しは午後5時でひとまず終了。午後7時までは夕食の時間となります。午後7時に再び公会堂に集合し、輪踊り、町流しなどが行われ午後10時~11時の間に公式行事は終了します。運がよければ、どこかで、舞台形式の踊りを見ることができます。また町流しの途中、花御礼(寄付のお礼)の四季踊りを見ることもできます。なお、最終の3日は昼の行事は無く、夜7時からの踊りとなります。また特設会場が何箇所か設けられており、そちらでもおわらを見ることができます。特設会場の場所は、越中八尾駅(福島)八満社(主に下新町)八尾ふらっと館(主に今町)町民広場、曳山会館(上新町)などに点在しています。(当日あちこちの案内所で配られているパンフレットに町民広場以外の予定は載っています)またおたや階段下は鏡町の演舞場となっていますが、演技は午後10頃と午後11時ころの2回となり、それまでの時間は町流しです。各特設会場は人気が高く前の演技が終わった段階で次の公演(1時間から2時間程度後)を待つ人が座り出しはじめますので、早めに入って気長に待つ覚悟が必要です。

天満町町流し 

各町とも昼の部は自前の浴衣の女子児童とはっぴの男子小学生も参加します。

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夜の上新町通り 

2006年09月08日 | おわら風の盆




 上新町の雪洞の文字は小説「風の盆恋歌」の作者、高橋治さんの手によるものだそうです。風の盆を見学して感動した作者は、この風の盆を描くためにこの小説を書いたそうですが、ストーリーが中年の男女の悲恋を描いたために、作者の手の離れたところで、勘違いした読者が八尾を訪れることも多いようです。いずれにせよこの作品により八尾が一躍全国的に有名になったのは間違いのないことで、その後多くの作家が風の盆を題材にした小説を書いています。昨年から今年にかけても有名な小説家が相次いで出版していますが特に去年出版された小説は、おわらの伝統を全く知らない作者が少ない取材の中で自分の非常に偏ったおわら感を描いており、全国の読者に誤解を与える作品です。少しでもおわらに感動したことがあるのなら、絶対にああいう見方では書かないと私は思います。そしてもう一つ最近出版された作品。これはおわらはそれほど絡んで来ませんし、どんな内容であれ(笑)読むのは読者の自由ですからコメントはいたしません。

コメント (2)
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