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アスラクライン第9話『存在するはずのない禁忌の存在』の感想レビュー

2009年05月29日 02時24分44秒 | アスラクライン2&1期
魔神相剋者(アスラクライン)加賀篝隆也が本格的にお目見えするお話です。

作品のタイトルでもあるアスラクラインとは、『使い魔(ドウター)と機巧魔神(アスラ・マキーナ)の両方の力を同時に手に入れた人間の事』だと判明。
悪魔との契約者(コントラクタ)と、悪魔を滅ぼすために選ばれた演操者(ハンドラー)という、本来なら拮抗するはずの能力を得たアスラクラインは、サブタイトル通り『存在するはずのない禁忌の存在』だという訳ですね。

既にハンドラーである智春が、奏と結ばれるような事があれば、アスラクラインとなってしまうことが分かっていたからこそ、佐伯兄達は奏を処刑しようとしていたことも補足されました。

悪魔に関する設定説明を詳しくして来なかった分、やや唐突な感じも否めませんが、実際のバトルではアスラ・マキーナである薔薇輝(ロードナイト)とドウターであるイングリッドの間を魔力が循環していました。
その結果、無制限に魔力が増大するという反則的な力がアスラクラインの手の中にはあるという訳ですね。
悪魔を倒す能力を持つアスラ・マキーナが、悪魔と共鳴して暴力を振るうのでは本末転倒です。
佐伯兄達ですら加賀篝を止めることが出来なかったことからもわかるように、並みの戦力ではどうしようもないという感じでしたね。

加賀篝がドウターを連れているという事は、契約した悪魔も居るわけで、そうなると失踪したアニアの姉、クルスティナとの関係がキーとなってきそうです。

スライムであるイングリッドの擬態の女性姿と、アニアの記憶や写真に残っていたクルスティナは明らかに見た目が違いますから、アバンでクルスティナがイングリッドに姿を変えた…というのは、アニアの不安が見せた虚像だったと考えて良さげです。
あえてミスリードさせるかのように描かれていたのが印象的でした。
ただ、クルスティナ自身が消えてしまって…というシーンには、彼女が失踪したという事実以外にも、なにか不幸な暗示があるようにも見えるかと。

アニア自身はクルスティナは人間に騙されていると信じたがっている様子ですが、本来知力が高い彼女には、ある程度予測はしていてもおかしくなさそうです。
操緒が、アスラクラインは二股しているように見えるという発言は、分かり易いヒントでしたが、クルスティナと加賀篝の間にはどの様な事情があるのか?
また、薔薇輝の副葬処女は?と予測を立てつつ見ていくのも一興かと。

ただ、姉に会いたい一心で、わざわざ故郷をはなれ、日本までやって来たアニアには同情してしまいます。

意固地になってしまったアニアを図書室に連れて行き、クルスティナが幸せに過ごしていたことを分かって貰おうとした智春の優しさは好印象でしたね。
なんだかんだで心を開いて来ている雰囲気がするアニアがまた、可愛らしくて良かったと思います。
一方、加賀篝は智春と敵対するどころか、智春なら自分の考えに賛同してくれるかも!と、意外に余裕の表情でした。
佐伯兄では無理で、智春ならばいずれわかるというその気持ちとは何なのか、次週も目が離せませんね。

ぶっちゃけ、ほとんど伏線無しだった分、何で加賀篝はギターを持ち歩いているのか?などの説得力には欠ける気もしますが、アニアの心の動きを中心に、押さえるべきところはきちんと押さえていたのは良かったと思います。

で、そんなアニアが持ち上げるだけ持ち上げられた後、加賀篝に直接連れ去られる!というアニメ版独自の演出や展開も、うまくまとまっていて良かったです。
少しホロッと来そうな次週の結末も、良い仕上がりになっていそうだと期待してしまいますね。

次回、第10話、『刻の鎖につながれて』

鎖という言葉が指し示すものとは?
そしてクルスティナはどうなってしまうのか?
クルスティナは幸福なのか、それとも不幸なのか?については、加賀篝編の見せ場シーンだけに、特に楽しみです。



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