
MF文庫Jのラノベ、『げーまに。』(あきさかあさひ先生原作、まはん。先生イラスト)が発売中です。
表紙はフリル部長こと、メインヒロインの白音。
一見清楚な美少女といった趣ですが、ゲーム部が舞台の本作なので、真っ白いフリルの衣装に赤いリボンの組み合わせは、某大作格闘ゲームの主人公の出で立ちを彷彿とさせる気もw
お話的には、白音が部長を努める『女子電脳文化研究会』になりゆきで入部させられることになった主人公の洋介が、毎日の部活でゲームの純粋な楽しさを知っていく傍ら、一緒に活動する女の子との仲を深めたり、それぞれの女の子が持つ悩みを知って解決しようとしたりする、ゲーム系ハーレム部活もの展開です。
劇中に登場するゲーム作品は、現存する格闘ゲームのタイトルをパロった名前のものが多く、特に格ゲーに昔ハマったことのある方なら、思わずあるある!とニヤニヤしてしまうものばかり。
落ち物や美少女ゲームなどについても登場するシーンは有りますが、白音が有名な格闘ゲーム大会のタイトルホルダーであるという設定で、彼女との対戦で洋介が腕前を上げていくという展開上、格闘ゲームの占める比重が圧倒的に大きいです。
とりあえず、アルカ○ィアやゲーメ○トといった雑誌名を聞いてピクッと来るぐらいの方なら問題なく楽しめるかと。
予備知識無しでも、逐次ネタの解説は出るので『ふーん、そういうものなのかな?』と思いながら読み進めることは出来ますが、やはり劇中のシチュエーションを頭の中で再現出来たほうが、面白みが倍増するのでオススメです。
実際に自分がゲームを上手くプレイできる技能は必要ないですが、一度は上手くなりたいと思って練習したことのある人の方が、洋介の気持ちに共感出来るのではないかと。
更に言うなら、ゲーム元ネタのチョイスの仕方が、ややおっさんホイホイ気味かw
ゲーム部とは言っても、白音以外のメンバーの腕前については鬼強といった感じではなく、白音との出会いをキッカケに部室で思い思いの時間を過ごすことを楽しんでいるような雰囲気で、とてもアットホームな感じが和みました。
元々女子部であるところへ強引に洋介を連れ込んできた辺りの説明については、ぶっちゃけ薄かったですが、こんな感じで女の子達と楽しくゲームをする部活があったら楽しいだろうなぁ…というロマンをバッチリと満たしてくれるので、コレはコレでありかと。
洋介と他のヒロイン達との会話についても、それぞれが違う理由で洋介を受け入れ、惹かれていく感じの描かれ方なので、個々のルートは短めなものの、いつの間にか皆から好かれていた的なご都合主義にはなっていなかったのも良かったと思います。
女の中に男がひとりという特殊な状況ですが、洋介自身がそれなりに常識人な上、相手を理解しようと考えているところが紳士的ですし、そこに惹かれる気持ちも判らなくはないかと。
格闘ゲームに関するエピソードで特訓特訓!みたいな展開になるのかと思いきや、意外な、それでいてゲーム好きの人なら身につまされるような、『ゲームを認めない大人(親)との確執』が話の中心になっていくのが面白かったです。
それに合わせて、ゲームに対する世間一般の評価や、過激描写等に対する規制の問題など、比較的最近話題になった時事ネタも取り入れていたりと、ゲームをずっと遊び続けていこうと少なからず思っている方にとって興味深い内容が展開していくのも良かったと思います。
洋介達の行動の結果が、ある意味リアルな結末でしめられていたことも、個人的には評価したいところです。
その結末の後で、お約束のオチが来るのも、さっぱりしていて綺麗だったかと。
楽しい部活仲間との良好な関係が築かれ、恋の鞘当てもこれからが見所という感じで、下地作りは十分に出来たかと。
本編とは直接関係ないですが、ヒロイン達の名前が色にちなんだもので固められている割には、イラストの髪の色をそのカラーに合わせたりしていないところがちょっと気になったり。
そこはステレオタイプでも良かったような。
本巻の問題を再度打開しようとするのか、また別の問題やゲームに取り組んでいくのかは未知数ですが、コアなネタをソフトなコメディにして楽しませてくれる部活モノとして、続きを心待ちにしたいと思います。
気になった方は是非、チェックなさってみて下さいませ。

にほんブログ村

http://mykaze.sakura.ne.jp/mt/mt-tb-sylph.cgi/10264
表紙はフリル部長こと、メインヒロインの白音。
一見清楚な美少女といった趣ですが、ゲーム部が舞台の本作なので、真っ白いフリルの衣装に赤いリボンの組み合わせは、某大作格闘ゲームの主人公の出で立ちを彷彿とさせる気もw
お話的には、白音が部長を努める『女子電脳文化研究会』になりゆきで入部させられることになった主人公の洋介が、毎日の部活でゲームの純粋な楽しさを知っていく傍ら、一緒に活動する女の子との仲を深めたり、それぞれの女の子が持つ悩みを知って解決しようとしたりする、ゲーム系ハーレム部活もの展開です。
劇中に登場するゲーム作品は、現存する格闘ゲームのタイトルをパロった名前のものが多く、特に格ゲーに昔ハマったことのある方なら、思わずあるある!とニヤニヤしてしまうものばかり。
落ち物や美少女ゲームなどについても登場するシーンは有りますが、白音が有名な格闘ゲーム大会のタイトルホルダーであるという設定で、彼女との対戦で洋介が腕前を上げていくという展開上、格闘ゲームの占める比重が圧倒的に大きいです。
とりあえず、アルカ○ィアやゲーメ○トといった雑誌名を聞いてピクッと来るぐらいの方なら問題なく楽しめるかと。
予備知識無しでも、逐次ネタの解説は出るので『ふーん、そういうものなのかな?』と思いながら読み進めることは出来ますが、やはり劇中のシチュエーションを頭の中で再現出来たほうが、面白みが倍増するのでオススメです。
実際に自分がゲームを上手くプレイできる技能は必要ないですが、一度は上手くなりたいと思って練習したことのある人の方が、洋介の気持ちに共感出来るのではないかと。
更に言うなら、ゲーム元ネタのチョイスの仕方が、ややおっさんホイホイ気味かw
ゲーム部とは言っても、白音以外のメンバーの腕前については鬼強といった感じではなく、白音との出会いをキッカケに部室で思い思いの時間を過ごすことを楽しんでいるような雰囲気で、とてもアットホームな感じが和みました。
元々女子部であるところへ強引に洋介を連れ込んできた辺りの説明については、ぶっちゃけ薄かったですが、こんな感じで女の子達と楽しくゲームをする部活があったら楽しいだろうなぁ…というロマンをバッチリと満たしてくれるので、コレはコレでありかと。
洋介と他のヒロイン達との会話についても、それぞれが違う理由で洋介を受け入れ、惹かれていく感じの描かれ方なので、個々のルートは短めなものの、いつの間にか皆から好かれていた的なご都合主義にはなっていなかったのも良かったと思います。
女の中に男がひとりという特殊な状況ですが、洋介自身がそれなりに常識人な上、相手を理解しようと考えているところが紳士的ですし、そこに惹かれる気持ちも判らなくはないかと。
格闘ゲームに関するエピソードで特訓特訓!みたいな展開になるのかと思いきや、意外な、それでいてゲーム好きの人なら身につまされるような、『ゲームを認めない大人(親)との確執』が話の中心になっていくのが面白かったです。
それに合わせて、ゲームに対する世間一般の評価や、過激描写等に対する規制の問題など、比較的最近話題になった時事ネタも取り入れていたりと、ゲームをずっと遊び続けていこうと少なからず思っている方にとって興味深い内容が展開していくのも良かったと思います。
洋介達の行動の結果が、ある意味リアルな結末でしめられていたことも、個人的には評価したいところです。
その結末の後で、お約束のオチが来るのも、さっぱりしていて綺麗だったかと。
楽しい部活仲間との良好な関係が築かれ、恋の鞘当てもこれからが見所という感じで、下地作りは十分に出来たかと。
本編とは直接関係ないですが、ヒロイン達の名前が色にちなんだもので固められている割には、イラストの髪の色をそのカラーに合わせたりしていないところがちょっと気になったり。
そこはステレオタイプでも良かったような。
本巻の問題を再度打開しようとするのか、また別の問題やゲームに取り組んでいくのかは未知数ですが、コアなネタをソフトなコメディにして楽しませてくれる部活モノとして、続きを心待ちにしたいと思います。
気になった方は是非、チェックなさってみて下さいませ。

にほんブログ村

http://mykaze.sakura.ne.jp/mt/mt-tb-sylph.cgi/10264