gurimoeの内輪ネタ日記(準備中)

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とらドラ!第24話『告白』の感想レビュー

2009年03月19日 05時58分05秒 | とらドラ!
大筋は同じながらも、細部は原作ライトノベルとかなり変わっていた印象の実質的クライマックス回でした。

全体的には、アニメオリジナルとして新たに追加されたシーン(みのりんと亜美関連エピソード追加分など)は良かったと思う反面、原作ラノベにあったものをアレンジした部分については、ニュアンスがかなり変わってしまったので賛否両論かなと。
特に『ジャイアントさらば』は原作を知っているかいないかで、驚くポイントがかなり異なるのではないかなと思います。
ちなみに、アバンまでは9巻の展開、オープニング以降は10巻の展開でした。
10巻を買って見比べてみるのも良いかと。

廊下ダッシュからみのりんの告白でスタートした今回。
竜児達の告白と並んで、こちらも今回の重要な告白でしたね。
竜児の事が『ずっと好きだった』と伝えたみのりんでしたが、それは、大河にも逃げずに竜児と向き合うことを促す為のものでもありました。
ソフトボールという夢と大河の気持ち。
このふたつがみのりんに見えていたモノだった訳ですが、竜児への想いという見えないモノを見ないフリを続けるのを今回やめたことは、真っ正面から大河と向き合う為に必要な事だったという訳ですね。
竜児との恋愛ではなく、ソフトと大河の幸せを選んだみのりん。
その選択を視聴者がどう判断するかはともかくとしても、彼女にとっての幸せとは、彼女自身が選び取るものであり、大河によって与えられたものではないという言葉に沿ったまっすぐな態度だったと思います。
全力で2人を応援する気持ちも本心、でも全く傷つかなかった訳では無いという細かな描写が多かったのは良かったと思います。
一度竜児の唇に触れた指先を、自分の唇にそっと触れさせたアニメ版ジャイアントさらばは、みのりん自ら恋の終わりを確認する最終作業という意味合いだったと思うのですが、原作版ジャイアントさらばに比べて切なさ的には高まったものの、さっぱり感はちょっと下がったような気が。
また、夢のために必死でバイトして貯めた貯金を、竜児達に差し出す展開は、色々考えた後の行為だとは思うものの、描写的には不必要か、みのりんのソフトに対する決意をむしろ弱めてしまったような気もしました。

大河については、自分の気持ちを伝え、また竜児にも伝えられと、見ている側からすればホッと一安心という感じでしたね。
ストレートに『嫁に来い!』とプロポーズされるという高校生らしからぬ竜児からの告白ではありましたが、それだけ決意が固まった事の裏返しだという事でしょう。
実の母親との関係のもつれ、また夜逃げ状態の父親と、大河自身の身辺については未整理のまま駆け落ちという流れになってしまった訳ですが、この辺りは竜児側の身内のエピソードと対比させつつ、次回にどう描かれるかで評価が変わって来るのではないかと。
竜児とやっちゃんの間には完全に亀裂が入った格好になってしまいましたが、一度は逃げると本気で決めたものの、ラストでは逃げないことを決意してやっちゃんの実家に向かうことを選ぶところまで描かれていたので、そこまで悲壮感は無いかなという気がします。
竜児がいきなりやっちゃんを非難し始めた様子に、やっちゃんが可哀想だと思う意見が多くなりそうな気もしますが、自分の人生で出来なかった生き方を息子に押し付けていたという面があったこともまた事実。
逆に、そんな生き方を否定しながらも、自分も大河と駆け落ちをする=やっちゃんと同じ生き方を辿ろうとした竜児という構図が浮き彫りになったおかげで、竜児自身が考えを改めるキッカケになった…というのは、シナリオとして巧みだったと思います(個人的にはやっちゃんに対する竜児の言葉使いはちょっと乱暴過ぎてあまり好きではないんですが、そこは別として)。

大河が自分の家庭について語り、やっちゃんにかけてもらった言葉を心から喜んでいたことを知った竜児。
自分自身がやっちゃんを捨てて出て行く所を逆に捨てられて…、とかなりややこしい展開になっていますが、やっちゃんの両親、要するに自分の祖父母との対面がどんな効果をもたらすかには要注目ですね。

で、アニメ版ではかなり見せ場が追加された感のある亜美(逆に北村はお米券以外の見せ場がなくなっていましたがww)ですが、中でも竜児から直接大河の事が好きだと口に出して聞かせてもらうシーンは切なかったです。
流石の竜児も少しは想うところがあったのではないかと思いますが、お互いにそれ以上のやりとりはしない辺りも心憎いですね。
後は大河に対する行動で示せば良いという感じでしょうか。
竜児達が駆け落ちについて語り出した時も、現実的な意見で反論した亜美。
そう言いながらも、別荘のカギを渡してあげたりと、世話焼きの面は相変わらず。
ホンマにエエ娘はんやわぁ(≧▽≦)ゞという感じでした。

『みのりんはあーみんとチョロッと話があるからさ!』

と、みのりんから肩を組まれた亜美。
仲直りできて良かったね?という大河の言葉に、思わず頬を赤くした所もかわいかったですね。
泣き出したみのりんに言葉では淡々と語りながらも、しっかりと側に並んであげた亜美。
竜児への気持ちは報われなかったものの、みのりんという腹を割って話せる掛け替えの無い親友を手に入れられたことは、亜美にとって最大の収穫だったのではないでしょうか。
もちろん、竜児や大河とも仲良くなった訳ですが、かつて北村が竜児達に言っていた、そのままの亜美を好きになって欲しいという願いを最も体現したのは、竜児達よりも寧ろ紆余曲折のぶつかり合いを経たみのりんだったのではないかと思います。
みのりんも亜美も、基本的にはプライドが高く、それぞれが芯の強いキャラクター同士でありますが、ともに失恋したつらさを黙って支えあう様子には、胸にこみ上げてくるものがありました。
この先まだまだ人生は続いていくというセリフがありましたが、2人には今後もこのような感じで親友関係を続けていって欲しい気がします。

次回、最終回(第25話)、『とらドラ!』

ラストに映ったタイトルロゴが、5人の覚悟が固まったことを表していたようですね。
アニメ版はラストをどう締めくくるのか期待してしまいます。
望んだものが全て壊れてしまうと思い込んでいた大河ですが、報われた気持ちがどうなってしまうのか、目が離せませんね!
(*^-^)b



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