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アルスラーン戦記1巻の感想レビュー(コミック版)

2014年04月09日 17時26分01秒 | コミック・雑誌
講談社のコミック『アルスラーン戦記(1)』(田中芳樹先生原作 荒川弘先生漫画)が発売中です。
ライトノベルという呼び名が定着する前の、ヤングアダルト向け小説時代から続く金字塔的名作ファンタジー小説がコミカライズで現代に蘇る!ということで話題ですね。

表紙は、主人公のアルスラーン王子。
聡明で優しそうな眼差しが凛々しく、印象的ですね。

お話的には、強国・パルスの王子として健やかに育ったアルスラーンが14歳になって初陣を迎えることに。
豪胆な父王とは違って気弱な性格のアルスラーンを不安視する国民もいたものの、大将軍ヴァフリーズやその甥で“戦士の中の戦士”と称されるダリューン万騎長といった良将との親交も厚く、今回の戦も快勝に向かうと思われていた矢先に味方将の卑劣な裏切り行為が発覚して…というのっけから亡国の危機!展開です。


中世ペルシアをモデルにしたと言われる雄大な自然と市民達の活気に溢れた町並みの中、若いながらも未来の賢王の資質を感じさせるアルスラーンですが、両親からはあまり愛情を注がれずなかなかの苦労人ぶりで同情してしまいますね。
どうやら、出生に何らかの秘密があることが仄めかされているので、その辺りがギスギスの原因になっていそうな雰囲気ですが、その真実が明かされないまま戦乱の世に突入という流れが王道&ドラマチックですね。
本人の意志でどうしようもないことで辛く当たられてしまうのはなんとも理不尽ですが、そこで挫けず自分に出来る鍛錬をコツコツ続ける努力家だったからこそ、危難を乗り越え、部下や民からも慕われる清廉な人格が形成されていったのでしょうし、万事塞翁が馬かしらw

バトル的には、10万を超える騎兵と歩兵の大軍団が広大な平原で矛を交える大迫力の集団戦が見所。
ただし、正々堂々とした正面衝突ではなく、敵軍の鮮やかな計略によっていきなり死屍累々の潰走状態に持ち込まれる大ピンチぶりで((((;゜Д゜))))ガクガクブルブルでした。
突撃の号令と共に一気呵成に攻め上げるパルス軍の様子はとても勇壮で、まさに向かう所敵無し!という雰囲気だったので驚かされましたね。
油満載の落とし穴に誘い込まれたところへの火攻めで浮き足立っているところへおびただしい量の矢攻撃とか、効果的だけどエグいわぁw
流血上等、首はね、心臓抉りの生々しい殺し合いがリアルで、これぞ戦場!という凄惨さですね。

そんな中、アルスラーンを探して単騎で戦場を駆けまわるダリューンの無双っぷりが鳥肌モノでした。
英雄というよりは悪鬼羅刹や修羅といった類を連想させるキレっぷりは、荒川先生の筆致があればこそのものでしょうね。
非戦闘時からの変貌ぶりの凄まじさったらないわw

惨めな敗残者となったアルスラーンですが、ダリューンの友人で稀代の天才軍師・ナルサスとの邂逅でどのように反撃の狼煙をあげることになるのか、来月発売の2巻が早くも楽しみですね。
ヴァフリーズには手も足も出なかった剣技についても、相手が並みの武将であれば十分通用するようですし、厳しい戦場をくぐり抜けることで父王に負けない勇将に育っていって欲しいところです。


気になった方は是非、チェックなさってみて下さいませ。


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