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戦場のヴァルキュリア第23話『愛のかたち』の感想レビュー

2009年09月07日 14時45分24秒 | ギアス他カテゴリ分け終了済み作品
自分の失言に気付いて反省するスージー。
アリシアを深く傷つけてしまったことに思い立ったあと、すぐさま仲直りのために行動した彼女がステキでした。
(*^-^)b
先週の放送で拒絶を見せ、今週はそれを受けてスージーや隊員たちの心境の変化を印象付ける脚本の巧さが好印象でした。

アリシアがなかなか帰って来なかったり、セルベリアがアリシアと覚醒状態でガチバトルに挑む引きなど、ゲームとは異なるアニメオリジナルの要素が増えてきている一方、結末を見据えた伏線も丁寧に張られていっているのが巧いです。

コーデリアの活躍や、ファルディオの思いなど、表に裏に印象的なシーンを配置しつつも、その中心にはアリシアが据えられているので本筋がぶれることもない、という隙のない作りが、物語を分かり易く、説得力のあるものにしていると思います。

ウェルキン自身の行動が主人公としてはやや少なく見えてしまいますが、アリシアへの想いの強さは端的に描かれており、むしろ今回和解に至らなかった事は、当人達よりも周囲の時勢と環境に依るところが大きかったと言えるかと。
とりあえず、夢の中でイサラが語りかけてくるのは神演出だった件ww

アリシア自身は、自分が戦う代わりにウェルキンや第7小隊の仲間達を後方部隊に回し、ファルディオのことも許すという愛のかたちを見せた訳ですが、やはり想いがあればこそ、危険な目に遭わせないために身を引いたということだったのでしょうね。

アリシアの言葉をテント越しに聞いたファルディオの胸中が気になります。
少しは癒されたのか、より後悔が深くなってしまうのか。
どちらにせよ、今後彼が行動する際、アリシアの気持ちを全く知らないまま動くのと、知った上で動くのとでは、同じ行動であっても印象が違ってくるかも知れませんね。

印象と言えば、最近ダモンの不人気具合が半端無い件。
ステレオタイプな貴族主義と無能さは、元から叩かれやすいところだと思いますが、アリシアへの接し方がそれを更に加速させた感じですね。
普通なら、超戦力であるアリシアを如何に従わせるかが悩みどころとなる訳ですが、彼の場合は、義勇軍上がりで貴族でもない小娘をこれほど良い待遇で迎えてやっているのだから喜んで従うのが当然☆みたいな感じに思っていそうな気がしました。
天然で“理解できな~い~♪”みたいなww

対比用に、才女であるエレノアが切れ味鋭い考え方をする様子をもう少しちょこちょこ入れて欲しかった気はしますが、仲間を置き去りにして自分だけ逃げ出した時点で既に、ダモンの無能ぶりは明らかだった訳で、そんな彼に振り回されるアリシアやガリア軍は良い迷惑かと。


車から外に飛び出そうとしたアリシアの肩を、後ろからぐぐい~っと掴まえたりする様子もあるので、ダモンにも言うことを聞かなければムチャな命令を出してウェルキン達を危ない目に遭うようにするぞ、と、最終的には脅す気持ちもあるでしょうが、本当に脅すつもりならウェルキン達をどこかに閉じ込めたりする事も出来たでしょうし、詰めが甘い以前の問題かなと。

アリシアはコーデリアに直訴する機会があった事で、ウェルキン達の無事についてはかなり安心出来たのではないかと思います。
しかし、ウェルキン達の安全が確保されたからといって、すぐに戦闘を放棄するような事もなく、敵味方共に犠牲を少なくとどめる事を前提に、槍をふるい続ける事を宣言。
悲しみの連鎖を止めること、それもまた、彼女の心からの願いなのでしょうね。

むしろ、戦争だから割り切っている部分もあるとはいえ、無力な敵をひたすら排除し続けることは、精神的に孤独&歪みを生む作業だと思います。
力を加減しているとはいえ、既に連戦連勝な訳ですから、彼女の心は既に傷だらけなのではないかと。
今まではウェルキンや仲間達がいたからこそ耐えられていた部分もあったでしょうが、覚醒後はその責任の全てを彼女自身が引き受けねばならないわけで、建て前ではない“戦う理由”がなければ辛いところだと思います。

そんな“戦う理由”を、ただひたすらマクシミリアンの為だとしてきたのがセルベリアな訳で、彼女の意志の強さには改めて驚かされるところかと。
既に3将軍の一角に上り詰めているセルベリアと、大尉に大抜擢されたアリシアでは、立場や期間など、様々な違いがあるのは明らかですが、とりわけ、純粋にマクシミリアンを愛する想いの深さは相当なものかと。

前回の戦いでは、生死をさまよい、無意識状態故の迷いの無さでセルベリアを圧倒したアリシアでしたが、今は迷いまくりな上に支えも無く、不利な印象ですね。
ヴァルキュリア人同士の戦いは見たいところですが、コーデリアの名代という肩書きで戦うアリシアと、自分自身の意思を中核にして戦うセルベリアの決着が、どの様な形でつくのか興味津々です。

また、マクシミリアンとイェーガーの会話から、マクシミリアンの身辺と本国の動きにきな臭さが漂ってきましたが、背水の陣となったマクシミリアン陣営がどの様な作戦にうって出るのかも気になります。

マクシミリアンよりもイェーガーの方がセルベリアにお似合いな気がしてきたww今日この頃ですが、セルベリアの想いはマクシミリアンに届くのか?も大きな見所ですね。

愛するウェルキンを自ら遠ざけて戦いに挑むアリシアと、マクシミリアンから温かな言葉を受けることがなくても、ひたすら彼のために尽くそうとするセルベリア。
異なる愛のかたちを持つ2人がいるのは想い人の腕の中ではなく、戦局を決めるギルランダイオの戦いの渦中であるというのが切なくもあり、皮肉でもありますね。

次回、第24話、『決意』

誰の何に対する決意なのか気になります。
というか、ここに来て予告はセルベリアメインだったのが意味深です。
ゲーム版で残っている戦いの数よりも、アニメの話数の方が少ない気がしますが、オリジナル設定を含めてどの様な決着をつけるのか、見逃せませんね。



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