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佳麗なるソードマスターと最強なる不肖の弟子の感想レビュー(ライトノベル)

2014年09月12日 23時06分04秒 | ライトノベル・小説
電撃文庫のラノベ、『佳麗なるソードマスターと最強なる不肖の弟子』(蝉川タカマル先生原作、日鳥先生イラスト)が発売中です。

表紙は、メインヒロインのハルカを中心に主要メンバーが連なるデザイン。
力と力がぶつかり合うガチ対戦の格ゲーっぽい雰囲気にテンション上がりますね。

お話的には、その身一つで海を渡って大陸に流れ着いた体力自慢の少年・シロガネが、暴漢達に襲われかけていた少女を助けようとしたところ、目にも留まらぬ早技で少女が彼らを一蹴。
実はハルカの父親・カナタが剣神と称される人物であり、大陸有数の大流派・武王流の宗主継承問題のゴタゴタに巻き込まれているとを知ったシロガネは、ハルカとカナタを守るだけの力を身につけるべく、そのままハルカに弟子入りすることになって…という、武侠系バトルアクション展開です。

心(じん)と呼ばれる氣功術に似たエネルギーを体内で練り上げることで爆発的な戦闘力を得る武王流の武術は、単純に力や速さを強化するだけでなく、炎をまとわせたり水の刃を撃ちだしたりといった異能系も含めた様々な技があり、ド派手で豪快な技の応酬に手に汗握らされました。
勿論、小細工なしの純粋な剣技勝負&奥義同士のぶつかり合い!みたいなシーンもあって、苛烈極まる中にも静謐な読み合いや駆け引きの妙といった要素も感じられるのが益々好印象でしたね。

典型的な脳筋キャラのシロガネと、剣術に対する知識や料理の腕前も持ちながらも根本的な部分ではやはり脳筋wなハルカの師弟コンビは、ボーイ・ミーツ・ガール要素がありながらも甘い雰囲気にはならないのが珍しい感じですが、寝食を共にする中で家族的な情が深まっていくのがよく判りましたし、未熟ながらもハルカを助けようと打算無く修練に励むシロガネの姿がひたむきで、ふたりのこれからの旅路がどうなっていくのか、どこまで強くなるのか純粋に楽しみです。
天才すぎて却って教え下手なハルカと、基本的に単純お馬鹿ながらも愚直に修行を繰り返すシロガネの相性は意外と良いのかも知れませんね。

敗北からの修行&リベンジ!という、格闘技系映画の王道を行くようなストーリーは、シンプルながら要所要所でホロリと来る人情模様が描かれてドラマチックでしたし、シロガネの突き抜けた天然っぷりがいわゆるお約束ネタ的に描かれているのがコミカルで、メインの熱血バトル物展開の良いアクセントになっていたかと。
武を極めるためではなく、他人を守るために修行を始めたシロガネと、自分を守るために武力を濫用しようとした今巻のラスボスのあり方も実に対称的でお見事でした。
一番の肝となっていた問題についてはオトシマエ部分も含めてキッチリとカタが着きましたが、これが新たな火種を呼ぶ可能性は十分ありますし、シロガネ自身の秘密やルーツ探しといった要素は、旅の間にガンガン掘り下げられていきそうで楽しみ。
エピローグのあとに冒頭のシーンに繋がっているっぽい演出がまた心憎かったですわw(・∀・)ニヤニヤ


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