『咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A』１巻の感想レビュー（コミック）

ガンガンコミックスの『咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A』（小林立先生原作、五十嵐あぐり先生作画）１巻が発売中です。
もうすぐアニメも放映されるということで話題ですし、まさに今が旬の作品ですね。

表紙は本作の主人公的ポジションの穏乃（しずの）。
明るく元気な行動派のキャラが売りの彼女ですが、もう一度和と麻雀で戦いたい！という一心で麻雀部を再建→インハイまで勝ち上がってくるとか、なんという有言実行ｗ
トレードマークのジャージ姿は、背丈が小さいことも相まって、パッと見、上しか着てない！？な外見になるのも（・∀・）ニヤニヤ
これはいい“はいてない”♪という感じで必見です。

お話的には、小学生時代、東京から転校してきた和と知り合い、同じこども麻雀倶楽部で仲良く過ごしていた穏乃達でしたが、和の再度の転校や、違う中学への進学等から疎遠となり、麻雀交流の輪も自然消滅。
しかし、和が個人戦で全中王者となった様子をテレビで流れたことをきっかけに、麻雀への熱意と和ともう一度会いたいという想いが再燃！
足りない部員を集めて部を立て直し、日本リーグ経験者を顧問に集中特訓！いざ、団体戦でインハイへ！…という展開です。

和の中学と言えば、タコスやマホがいた高遠原中学というイメージが強かったのですが、こういう経緯で知り合った友だちがいたのね！と、興味深く読む事が出来ました。
麻雀シーンはむしろ控えめで、青春部活モノとしての部員同士の交流や心の成長といった部分により強くスポットを当てている感じなので、展開が早く、１巻ラストの時点で既に県大会優勝→インハイ会場まで進むハイペースっぷりｗ
麻雀好きの方には物足りないかも知れませんが、可愛い女の子が目当てで読んでいる自分の様な層には問題無く楽しめるのではないかと。
バンブーブレードで女子部活モノを描いて人気だった五十嵐先生なので、実力はお墨付きですね。

実力的には、全員が全員特殊な能力を持っているというわけではなく、ゲスト出演的に登場する龍門渕高校の衣（最強状態ではない）には全く勝てなかったりというレベルなので、今後の魔物だらけの戦いでは苦戦しそうな予感がしますが、そこをどう総合力で乗り越えていくのか？が大きな見どころになってきそうですね。

というか、廊下ですれ違っただけの咲が放つ眼力＆オーラが、マジラスボス感パネェ！な事になっている件ｗ
私の倒すべき相手だ―！！と気合入りまくりの穏乃ですが、彼女自身は咲のオーラには全く気付いていないので、対等に戦う為にはまだまだ修行が必要そうかも？
逆に言えば、メンバーの中でもドラに愛される特殊能力の持ち主・玄（くろ）は、咲のオーラに反応出来ていた分、チーム内での柱となってくれそうですが、果たして？

同時発売の咲９巻と、劇中の時間がかなり近付いたので、本編内でどうクロスオーバーしてくるのか楽しみです。
やはりお互いに勝ち上がって激突！というところを見せて欲しいですし、どうせなら本編よりもこちらのシリーズでこそ重点的に描かれる事に期待したいですね。
その前にはまず、ライバルポジションとなりそうな千里山女子との戦いを制する必要があるわけですが、アニメ版ともども、どこまで描かれることになるのか楽しみです。


気になった方は是非、チェックなさってみてくださいませ。


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