くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

利きココナッツジュース?

2013-04-16 10:41:56 |  ココナッツマニア


年末年始にドールからヤングココナッツを取り寄せた頃から、主に輸入食材店でやたらとココナッツジュースが目につく。
これはココナッツずきとしては見過ごせない。
だから、ひととおり全部飲んでみた。

左から…
成城石井で売っているKing Island Coconut Water@258円。
ナチュラルローソンの冬太り解消コーナーで燦然と輝いていたWaiola@294円。
プラザで売っているZico@315円。
み~んな原産国タイ。
そして、ドール通販の、本物のヤングココナッツfromフィリピン@9玉で4000円。

本物は、常温なら常温なりのよさがあるが、パックものは冷やさないとそうとうまずい。
天然のココナッツジュースを飲むときには感じない、なにか独特の風味があるのだ。
あとは、ジュピターで売ってた、これまたタイ産ココを使ったココマックスもためした。
ココマックスは、冷やしても耐えられなかった。
ただ、お値段は135円くらいで安かったので、失望感は少ない。
結局、お味は値段が高いほど、ましだった。
みんな複数回試したけど、どれもこれも、こんなのココナッツジュースでな~い!と思った。
もう目隠しして、利きココナッツジュースができそう。
とはいえ、おいしくも安くもないものにお金を出すことはないので、しばらくココナッツジュースから遠ざかっていたら、先週、セブンイレブンにVita Cocoが再登場してしまった。

昨年は、マンゴ、パイナップルのフレーバーがついておかげで、まずいものになっていた。
フレーバーつきは、もう二度と飲みたくないが、ことしはフレーバーなしのPUREだ。
きっとタイ産の二の舞になるだろうなと思って期待しないで飲んでみたら、思ったよりおいしい。
Vita Cocoはブラジル・ココかと思いきや、フィリピノ・ココ。
どこ産のココナッツも、そうそうかわりはないと思ったら、もしかしたら、タイよりフィリピンのココナッツのほうがおいしいのかも。
いや、サムイで飲んだココナッツはおいしかったから、やはりパック方法が悪いんだろう。
Vita Cocoがおいしいと思えるのは、味があまりしてこないからで、いちばん天然に近いんだと思う。
ただ、ココナッツは、好き嫌いがまっぷたつに分かれるもの。
はじめてヴァドゥでヤングココナッツをまるごと1個もらったその昔。
「おいしーーーい!」と言って飲んでいたら、「変なもの好きだね」と言われた。
友達は、ピニャコラーダを飲んで、鰹節の味がするからいやだと言った。
とにかく、ココナッツずきがおいしいというものなので、Vita Cocoを万人がおいしいと言うとは思えない。
たったの330mlで238円だから、コスパ悪めで、毎日飲んでいたらVita Coco貧乏になりそう。
あー、こんなパックされたジュースではなく、1日も早く、またコタキナバルのフィリピノマーケットで、緑色のココナッツひとつ抱えたいと思いながら、セブンイレブンに通う今日この頃。

シパダン ミッドリーフ

2013-04-15 11:02:12 |  ダイビング
カンムリブダイとワニゴチとハンマーと。
ミッドリーフで思い出すのは、この3つ。
でも、ブリーフィングで語られるのは「SAME WALL(コーラルガーデンやWTAと)」と「Giant Clam」で、インパクト弱。
第一、島の中央に位置するからミッドリーフというベタなネーミングどおり、目立った特徴がない。
初回のボートダイビングで使われることも多いマイルドさで、私もシパダン初ボートはミッドリーフだった。
エントリーすると、思い切り外洋でな~んにもない。
こんなとこ泳がせるなよー、と思っていたら、ハンマーがしゅるっと現れた。
はじめてのシパダンボート、最初の10分でのできごとだったので、シパダンってハンマーが簡単にみつかるんだ、と思ってしまった。
リーフにはコンパスたよりにたどりつくわけで、昔のダイブマスターって、みんなやる気があったなあ。
あえて外洋から狙わなくても、ボーっと壁沿いを流していると、ハンマーが1-2匹通り過ぎて行くこともある。
それも水深22~3メートルで、ハンマー的には浅いところで。

ミッドリーフのカベは、ドロップオフやBPにくらべると、のっぺりしている。


とはいっても、コーラルガーデンからタートルパッチへと続く一連のカベは、深いほどソフトコーラルふさふさ。






カベには、大きなスミレナガハナダイがいて…。


のっぺりしているとはいっても、カベはもちろんうりうりしていて、ぷちオーバーハングもある。


ものかげにはニチリンダテハゼがいる。


ウミウシもはりついている。



ナポレオンはふつうにいる。


もちろん、High tideでさえなければカメも。



ミッドリーフへのエントリーは、だいたいはGiant Clamから。
私がこのシャコ貝の存在を知ったのは、シパダンに通いはじめて何年かたってからのこと。
きっとある日、誰かがみつけて、その後、シャコ貝エントリーするようになったのだろう。
大きいけれど、おもしろみのないシャコ貝で、スルーするダイバーが多い。
外人は好きかな、と思ったが、外人のリアクションも薄い。
このシャコ貝は、ランドマーク(?)的な、こんもりサンゴ群の手前にある。




そして、浅瀬では、ときどきカンムリブダイの群れに会う。
シパダンでは、1日を通して、いろいろな場所でカンムリブダイの群れに出くわすチャンスがあるが、日の高い時間帯にはミッドリーフ界隈にいることが多い。




リーフエッジから浅瀬は、見渡す限り、枝サンゴ畑。
これもコーラルガーデンからといっしょ。
でも、ワニゴチやオニダルマオコゼのような擬態系がなにげにいて、油断してるとキケン。




サンゴ畑には、本当に癒される。








潜る前はいつも、「な~んだ、ミッドリーフかぁ…」と、テンション低く出かけてゆくけれど、45分たつと、この浅瀬のヒーリング効果で、まだ上がりたくない、ずっとずっと浮いていたいと思える。

2013年モルクル日記(9) 3月23日(土)~24日(日)さらに無駄な日本への2日の道のり

2013-04-12 00:14:34 |  旅行
3/23(土)朝 マーレ
きのう、チェックインのときに、朝食は10ドル(くらいのことを言ってた)だけど、どうするかとたずねられた。
路地裏に停電、こんなネガティブな展開で、絶対満足なブレックファストが出るはずはない。
少なくとも、10ドルのバリューはないはずと、あっさりお断りしたことを後悔しはじめている。

お湯をわかせない限り、スーパーで買ったカップめんは宝のもちぐされ。
このホテル界隈には、ツーリストがふらりと入れるようなカフェもない。
本来、旅先では、その土地のものが食べたい。
マスフニ、ヘディカ、悪甘い紅茶…。
でも、ホタ(モルディブのローカルレストラン)は、おっさん一色。
女性は人から見られない2階で食べるとか、そういう古き慣習は早く消えてなくなれー。
昔はリゾートや空港で働いているモルディビアンは男性ばかりだったが、今は女性も多く進出している。
ガーフへの国内線の機内誌には、アッドゥ出身の女性パイロットが紹介されていたほど。
きっとそう遠くない将来に、モルディブのホタだって、女性がどんどん入るようになるにちがいない。

ホタに単身乗り込む気合いはないので、しかたない、きのう買ったおいしくないドイツ製ココナッツクッキーの残りを食べよう。
今朝はおなかがすいているからおいしくいただけるかも♪
そういえば、マーレに来るときのSQで、1つでいいと断ったのに、男性クルーから無理に2パック渡されたピーナツがあったんだ。
手荷物の底をごそごそかき回し、あったあった。
今となっては、ありがたいことだ。
そして、わびしーく、カワキモノをついばむ朝。
で、クッキーはやっぱり、ずいま~!

きょうのフライトは14時50分発だから、ホテルのチェックアウト時間の12時までここにいたって、じゅうぶん間に合う。
でも、この部屋にもあんまりいたくない。
カーテンをあければ、窓の向こうは隣のビルの壁。
TVは映らない。
ゆうべはつながっていたWiFiも、真夜中からつながらない。
だから、オンラインチェックインもできない。
部屋でくつろげないからといって、外に出てまた道に迷ったら目もあてられない。
となったら、もう寝るしかない。
こうして二度寝のあと、11時には部屋を出ることにした。

部屋を出て思い出したが、このホテル、エレベーターがないんだった。
下りだし、がまんして自分で運んじゃえ!と降りはじめたら、下のフロアにいたスタッフがすっ飛んできた。
こういう気配りは、こんな小さなホテルなのに、とってもよい。
レセプションでは、ブラジルから来たというカップルが、チェックイン手続き中だった。
ブラジリアンinモルディブも、はじめて見た。

さて、チェックアウトの際に、タクシーをお願いすると、数分後に別のスタッフがやってきた。
そのスタッフと通りに出て、スタッフがタクシーを止めてくれるというしくみ。
1台目は乗客ありでダメ。
2台めを無事つかまえた。

さようなら、DACE。
最後まで、どう読むのかよくわからなかった。
DACEのEには、アクサンテギュみたいなのがついるので、ダセかと思ってた。
マウルーフはダクと読んだし、たしかスタッフはダースって言った気も、デースと言った気もする。
やたらにフォースの力が頭に浮かんできたってことは、DACE→ダースベイダー→フォースで、やっぱりダース?

↑この細い路地の左手、たぶんピンク色のところがそう。
(ちなみに、ここのペントハウスは、WEBで見る限り、ちょっとひかれるものがある。)

Jettyに着き、空港ゆきのドーニの椅子に座り、ああ、やっと帰れる、と珍しく帰りがうれしい。


3/23(土)正午 フルレ国際空港
フルレ国際空港は、夜より昼が好きだ。
フルレの滑走路にいる飛行機って、昼間に遠くからみると、海の上を歩いてるように見えるし…。


空港のJETTYの下だって、現実はにごにごだとしても、まさにトロピカルなエメラルドグリーンだ。


空港に着いたとき、SQのチェックインはまだはじまっていなかったが、セキュリティエリア内には入れてもらえた。
さて、マーレ→シンガポールが今夜の便だったものを、昼便に変えることには成功したが、シンガポール→羽田はあしたのまま。
願わくば、今夜23時台の便で、明日の午前8時に成田に帰りたい。
今夜の成田ゆきにラストミニッツで空きが出ないか、シンガポールで成田便のスタンバイをTRYするか思い悩む。
でも、それをするには、荷物をシンガポールどめにしなくてはならない。
考えが定まらないうちに、チェックインカウンターがオープン。
結局、乗れる保証のないフライトに賭けるのはやめにして、荷物は羽田までスルーにし、ボーディングパスも2枚もらい、これで明日の夜中まで家には帰れないことが決定。

チェックインを終えたら、1フロア上がって出国審査。
ブースがずいぶん増えたように思う。
そこには、またまた怒涛のチャイニーズ集団。
出国審査を終えると、以前は、ゲート前だったはずの保安検査場が、早くもここで登場。
そこではこのチャイニーズたちが、みんなピーピー鳴らしまくり。
なんでちゃんとトレーに出さないのよーーーっ!ってものが、続々出てくる。
時間は有り余ってるけど、江戸っ子らしく、いらっ!とする。
私なんか、秒殺なのに。

セキュリティを通過すると、マーレのDUTY FREEの様子は、1年前とは様変わりしていた。
ひととおり巡回してみたが、取扱い商品は変わり映えがしない。
ただ、売り場面積が広くなって、ぬいぐるみやマスコット、ガラスの置物などが増えただけだ。

それにしても、おなかがすいた。
アイランド・サファリ・ロイヤルで飽食の日々だったおかげで、さらに胃拡張となり、夕べからSTARVING状態。
定刻に出発して、水平飛行に移って…と機内食が出るまでの時間を逆算すると、まだ3時間以上先になりそう。
それはちょっとつらい。
セルフ・サービスのサンドイッチは、どうみてもおいしくなさそうなのに、けっこうなお値段。
カフェのメニューを見ると、ハンバーガーが、東京の本格アメリカンやハワイアンなレストランの1.3倍値だ。
ばかばかしい。
なにしろ、去年より1ドル20円に近く円安なので、財布のひもはぎっちぎち。
それならと、小さな売店でカップ麺を見つけたが、カップ麺が5ドルである。
ありえない。
まるで頂上のレストハウスだ。
でも、これが一番安い選択。
そういえば、スーパーやタクシーのおつりで、ルフィアがけっこう余っている。。
このルフィアを消化したい…
ゆうに5ドル強に相当するルフィアがあるので、カップめんをGET。
タイ製のカレー味。
軽いが、まあ、おなかは落ち着く。
でも、こんどはカレー味なので、のどがかわく。
何か飲みたいが、がまん、がまん。
そうそう、マーレは、BEERも買えない。

SQ461便のゲートオープンのアナウンスを聞いたら、即、階下のゲートへ移動。
前はセキュリティチェックだったあたりが、アイスクリーム屋に転じていた。
まさに関所のように、ゲートに到達する動線上に、でーんと構えている。
ケースを真剣にのぞいていると、すかさず声をかけてきたのはチャイニーズの、お店のお目付役っぽい女性。
こんなところまで、しっかりチャイニーズ資本とは。
モルディブは、もはや、チャイニーズのものなのね。
結局、コーヒーとアイスでUS10ドル近く出してしまい、こんなことなら、上でもっとちゃんとしたものを食べておくんだった。
安物買いの銭失い…。
それにしても、モルディブって、すべてが高い。
空港値段は異常だが、街も高い。
去年までは、ここまでは感じなかったが、やはり円安は旅行には痛手だ。
さて、ゲートには日本人カップルの姿がけっこうあった。
みんな、こざっぱりした30代って感じで、見ていて気持ちがよいカップルばっかり。


3/23(土) SQ461 マーレ1450発 シンガポール2240着
離陸すると、短い時間だけれど、リゾート島が見える。
空港のそばということは、クルンバ?




ときどき現れる環礁をながめながら、次のモルディブはいつにしたものか、と早くも悩み始める。
来るときには、これが最後のモルディブかも、と思っていたが、結局、卒業できなかった。
潜り足りなかったガーフにもう一度、あとはハニファルベイでぐるぐるマンタも一度は見ておかなければならないミッションが…。
となると、最低でもあと二回はモルディブに来なくてはならないなぁ…。
シパダン&KKがいちばん大事なのに、モルディブにもたまには来たいという気持ちが邪魔をする。

ゲートで食べたアイスクリームと、食前にTigerを2本もらったおかげで、もう、たいして機内食の必要は感じなくなってしまった。


窓の下には、島影のない海しか見えないし、このあと夜の世界に飛行機は飛び込むわけで、「TED」をみて時間をすごす。
こういう何にも考えないで見られる映画っていいわー。
ついでに、またまたThe Kingdom of the Oceansを見た。


チャンギ国際空港ふたたび
シンガポールに着いたものの、このあとどうしよう…。
入国して、市内のホテルに泊まり、あしたはチキンライスがいいな。
でも、羽田行きは15時半だから、昼過ぎには市内を出た方がよいとなると、たいしてゆっくりできないか…。
それならトランジットホテルに泊まる?
トランジット16時間利用だったら、相当高額になるだろうし、だったら市内に出た方がいいか…。
市内のホテル、適当なのあるかなぁ?
どうしよう…
どうやら飛行機は、いちばんはじの方に泊まったらしく、なかなかサテライトを脱出できない。
まさか逆に歩いてる?と思ったほど。
予定になかったシンガポール1泊をどうするか考えて歩いているうちに、リクライニングのきいている椅子が並んでいる、仮眠コーナー的な場所が見えてきた。
そこでは、老若男女、多国籍な人びとが休んでいる。
読書中の者、爆睡中の者…。
それを見たら、ケチ魂が爆発。
ここで十分じゃん。
チキンライスに未練を残しながらも、空いている椅子で、荷物を抱きしめて眠る。
まあ、熟睡はできない。
楽ではないが、そのまま午前6時くらいまで、ななめっていた。
横にはなれないが、ななめにはなれるのだ。


3/24(日) SQ634 シンガポール1535 羽田2305
朝。仮眠コーナー(?)の椅子は固かったので、おしりが痛い。
きょうも時間は有り余っている。
ターミナル1へごはんを食べに行くが、早すぎて、まだ開店していない店が多い。
ターミナル1はターミナル2より、朝が遅いのか?
舐品屋もあり、アジアンスイーツに食指が動くが、店員がいない。
そのうち歩いていくと、シンガポール製パイナップルタルトがあり、ひとつ試食させてくれた。
これっておみやげにいいかも、と、一時は買うことを決意。
あとでまた買いに来るから、と本気で言ってその場を去ったが、歩いているうちに、change mind…。
ごめんなさい。

ターミナル1では、カヤ・トーストで有名なキリニーにシンガポリアンがたくさん並んでいた。
カヤ・トーストでいいかと、ターミナル3に戻って、同じくキリニーにゆく。
おととしは、わざわざキリニー通りの本店(といっても、ちっちゃなローカル食堂)まで行ったほどである。
カヤ・トーストは、ひさびさに食べたらおいしい。


食後は、ターミナル3のクッションのきいたソファで、しばらく荷物を抱いて、再仮眠。

昼、またまたキリニーで、ミースープ・ボラ・イカン(フィッシュボール入り汁麺)。

やっぱり、マレーシアの方がおいしいな…。

どうしようもなく時間が余っていたのに、時間はどんどんたってゆく。
搭乗ゲートに到達したときには、もう「機内へのご案内」がはじまっていた。
ラストミニッツで、往生際悪く、iPhoneにチャージ。
そして、食前に、またまたTigerを2本空け。
ミールもたいらげ、仕上げにマグナムが出てきたので、マグナムも食べ。
隣の席は、30手前のカップルで、ショートカットの彼女は、センスもよいし、感じもいい。
見ず知らずの私に、奥の席でとりにくいだろうと、アイスをとって渡してくれたり、トレーをさげてくれたり、とても親切。
それにひきかえ、船上には、すれ違ってもロクに挨拶もできない感じ悪目の人が少なからずいたのに、爪の垢を煎じてあげたいね。
それも、こっちの人たちの方が、はるかに若いのに、のに、のに、のに、ずっとちゃんとしてる。
海的には、ハンマーとイルカでよかったが、人的に恵まれない旅だったなぁ、と改めて思うのだった。
まあ、ダイバーだから、海がよければ、それでいいと思えてしまう。
そして眠ることなく、「The Sessions」と、ソフィーマルソーの「Happiness Never Comes Alone」、どちらもR指定映画を鑑賞。
ソフィー・マルソーはもう40台半ばなのに、劣化が感じられなくて素晴らしい。
そして、仕上げに、またまたThe Kingdom of the Oceansを見た。
どんだけ好きなんだ?
イヤホンを回収されても、クリスワールドのスクリーンには、The Kingdom of the Oceansが映り続けていた…。
さて、飛行機は定刻より20分も早く羽田へ着いた。
羽田へ着くと、横にはAir Asia。
ああ、今からKLに飛ぶのね。私をKKに連れてって~。

イミグレに到達すると大混雑。
日本人の列は、並んでいても、あっという間に順番が来るが、荷物はなかなか出て来なかった。
羽田の国際線がこんなに混雑しているのははじめて見た。
乗り継ぎ長かったし、なくなっちゃったかな?と疑いはじめたほどだが、荷物は、23時20分にようやく出てきた。
駅探で乗り換えを検索するが、家から徒歩1分の駅へゆく終電には間にあうかどうかの瀬戸際。
とりあえず、京急で品川まで出よう。
駅について、素足にクロックス、夏物のワンピースにパーカーといったいで立ちでも、まだ寒さを感じない。
私みたいに、季節外れのいで立ちの人は、ぽつぽついる。
まもなく電車がまいりますアナウンスが流れている中で、大急ぎで、素足にクロックスからソックスはいてブーツに足をつっこみ、
モッズコートをはおって電車に乗り込む。
品川どまりのあと、次に来る電車が泉岳寺どまりとは何事!?
仕方なく、山手線で家から徒歩10分強の駅まで出て、荷物ごろごろ、期せずして、夜桜を見ながらの家路となった。


まとめ
今回学んだこと。
(1)モルディブは、リゾートやクルーズといった絵空事の世界で完結するに限る。
   往きのフルマーレ、復路のマーレで、しみじみそう思った。
   別に、嫌な思いをしたわけでもないのに、町はもうこりごり…。
   女性もホタに堂々と入れる時代が来ない限り、町に行くメリットは、スーパーで安く紅茶をお土産に買うくらいしか感じられない。
(2)モルディブでの歯磨きはミネラルウォーターが確実。
   モルディブにはけっこう通ったので、モルディブ菌には免疫があると自負していた。
   が、今回は、帰って来た週はまるっとおなかをこわしていた。
   細菌性特有のしくしく~でもなく、トイレ~!!なんて緊急事態にも陥らなかったが、食べたものはすべて出ていった感がある。
   マイルドにおなかをこわしていた感じだが、さすがに4~5日続くと、猜疑心のかたまりになる。
   ちょうど帰って1週間目の日曜日の午後、突然、おなかがものすごく痛くなった。
   2時間半くらい、トイレに通い苦しんだが、それを機に悪いものが全部出ていったよう。   
   その後、うそのように回復。薬も飲まず、自然治癒。
   原因は、どう考えても、旅行中のうがいしかない。
   やはり歯磨きは最後のひと口だけじゃなく、全部ミネラルウォーターにすべきだと思った。
(3)もうこりごりと言ったマーレ。でも、マーレに行くなら少額紙幣を。
   リゾートで枕銭を置くスタイルではないので、あまり細かい1ドル紙幣は用意しなかった。
   買い物、タクシー、USドルは問題なく使えるが、おつりはすべてルフィア。
   10ドル出して、たくさんルフィアのおつりが来ても、なかなか使えないわけで…。
(4)フライトは、正攻法で。
   往復とも安いからと、変な時間のフライトにしたら、乗り継ぎは多いし、たいへん。
   でも、今後もスリランカンには乗らない。
(5)羽田着深夜着はたいへん。
   迎えに来てくれる人がいるか、タクシーに投資するかしないと、公共の交通機関で帰り着くのは、けっこうきつい。
(6)クルーズ選び
   チャネルダイビングにはエンリッチ。
   エンリッチ不要といつもは思っているけれど、モルディブのチャネルダイブに関してはエンリッチの有効性を思い知った。
   去年、イクエーターで、しぶしぶエンリッチを吸っていたが、今年のクウキとでは、サメの見え方がぜんぜん違う。
   まあ、潮もあるだろうけれど。
   今回は、根待ちができないことで、サメでは不利だったと思う。
   BS2はクウキでも、ある程度は根待ちをしてはいたけれど。
   というわけで、エンリッチがある点ではイクエーターが強い。
   ごはんは、アイランド・サファリ・ロイヤルがメニュー豊富。
   でも、アイランド・サファリ・ロイヤルにはビールサーバーがない。
   BS2は、メニューやデザートにバリエーションがあったな。
   BS2のドーニが、かつおとココナッツが出てきてよかったな。
   潜り方は、各船で、ずいぶん違うな、と思った。
   アイランド・サファリ・ロイヤルの根待ちはせずに、中層をさまよう攻略法にびっくりした。
   中層にいたので、期待してた目の前に一面のサメ、ってのはなかった。
   でも、ハンマーヘッドとイルカの群れが見られたのは、中層を一生懸命泳いでのこと。
   次のモルクルで乗る船の結論は出ない。
   コースしだいである。














2013年モルクル日記(8)3月22日(金) 下船の日、無駄に長かった1日

2013-04-09 13:49:15 |  旅行
モーニングコールのない朝。
それでも、部屋の小窓の外が明るくなれば、目が覚める。


午前8時。
ビール片手に朝食の人びとを、生暖かい目で見守りながら…。
ビールのあてが朝食のホットサンドイッチというのは微妙だし、そこまで飲みたいとも思わない。
今回、同じチームだった、30年ダイビングをされているという熟年のおじさんは刺身に目がない。
毎晩、ドーニクルーが釣り上げたキハダやサワラが刺身となって提供されたが、このおじさんは、ぶっちゃけ、毎度ヒンシュクな刺身のとりっぷりなのである。
まさに周囲は無視する勢いである。
朝から幸せそうにビールを飲んではるので、「これで刺身があれば最高でしたねぇ…」とふったが最後、着火した様子。
「そうだ!刺身だ!あるかなぁ?」と目を輝かす。
「クルーにお聞きになってみたらどうですか?あるかもしれませんよ。」という私の無責任な返答に、「よし、聞いてみるか?」と、フットワーク軽くテーブルを離れていった。
すぐに戻ってきて、「今、出てくる。言ってみるもんだなー」とご本人様大喜び。
しばらくしたら、さわらが出てきた。
朝から刺身…。
しっくりこないが、せっかくだからいただく。
でも、刺身は、私たちがいたテーブルにだけに出されて、なんだか他のテーブルにたいして罪悪感が…。
だって、おじさん、他のテーブルに「サシミありますよ」なんて気配りはまるでない。
まあ、それは海の中の行動も同じであったんだけれど。
このおじさんと、連れのおばさんは、水中でも、周囲への心遣いはいっさいなく、何か出れば突進。
ただ、まったく悪気がないだけに、さすことはできなかった。
スキルには問題がないのに、ダイバーとしてのふるまいに問題があるのは、残念なことだ。

食事が終われば、潜らない日の船上は、本当に退屈。
去年のイクエーター号で読んだ、テルマエロマエの次の巻を読んだり、ふだん買わないダイビング雑誌を読んだり、図鑑ですぐ忘れてしまうウンチクをふやしたり、器材をかたしたり、ごろごろして半日。

アイランド・サファリ・ロイヤルは、時速30キロ程度というが、昼にはマーレに着いた。



正午。
このランチが、アイランド・サファリ・ロイヤルでの、最後のごはん。
モルディビアンカレーとフィッシュパパド。大好き!


13時。
炎天下のトップデッキで、全員で記念写真をとり。
その後は、まただらだらと時が流れる。
今回のクルーズで撮ったビデオを、早くも編集完了した方がいて、上映。
なんて几帳面なんだろう。


夕方
17時。
キャプテンに握手してチップを渡すスタイルが嫌い。
船上の噂で、この船で一番のイケメンは、キャプテン!とのことだったので、ガン見したら、確かにそうとも言える。
まだ若いのに、落ち着いた感じで、顔も整っているし、背も高いし、スマイルもいい感じ。
セレベス・エクスプローラーのキャプテンも、こんな人がやってほしい。
そして下船!


フルレに着いたら、皆さんはスリランカン航空で日本へ飛ぶ。
初日、私と同じSQ便で着いた女子は、このあとリゾートへ行くという。
私は、イクエーター号むけフライトパターンで変更ができなかったので、マーレでケチくさく1泊。
以前は、マーレのスーパーで、カレー用各種スパイス購入に余念がなかったが、カレーはインド料理屋におまかせポリシーに転換した今となっては、スーパーにも用はなく、不用なマーレ1泊である。

着いた日と同じ、ワールド・ツアー・プランナーズの女性が出迎えに来ていたので、「マーレへのドーニ乗り場だけ教えてください」と頼んだら、彼女はマウルーフに、私をドーニのりばに連れてゆくようにたのんでくれた。
マウルーフはマーレのおうちに帰るんだそうだ。
そして、みんながカートと格闘している間に、なんの挨拶もなく、そそくさとドーニ乗り場へ移動。
今回は、うわっつらの社交だけで、だれとも友だちにならなかった。
なんだか閉鎖的な人率が高くて、同行者がいる人は同行者だけでがっちり固まってるイメージ。
マウルーフは、ドーニのきっぷを買ってくれ、家へのおみやげのミニミニマンゴまでひとつくれてしまい、なんか悪いことをした。


Dace Hotel
ホテル名は、マウルーフが見ても「?」
住所を見せても「?」
Jettyについて、タクシードライバーに、「この住所」と説明してくれるが、ドライバーもホテルをわからないと言っている。
マウルーフにお礼を言って別れ、タクシードライバーが場所がわかるかと聞いてくるので、知らないと答え、とにかく発進。
マーレの通りは、細い道に人と車とバイクがあふれ、みんなお互いに「ちっ」と思っている雰囲気。
このタクシーは無線を積んでいて、無線でやりとりしてホテルへの道がわかった様子。
未知の通りをぐんぐん走って、こんな道覚えられないけど、きょうあす、どうやって歩こうと不安になる。
やがて、「この道だよ」と路地の入り口で降ろされた。
パッと見、ホテルのエントランスも見えず、ちょっと行き過ぎたら、ホテルのスタッフが「Dace?」と声をかけてくれた。
感じのいいモルディビアン男性。
ホテルの入り口は、民家の扉なみに小さく、とてもホテルと気がつかない。
「こちらがレセプションです」と通された、左手の部屋は、真っ暗。
窓側のソファーにどうぞどうぞ、と椅子をすすめられるが、窓から弱い光が入ってくるのみの暗がり。
レセプションには、ろうそくがひとつ灯されていた。
「Blackout?」と聞いても、バツが悪そうに笑っているだけで、ケータイでどこかに一生懸命電話をかけている。
KKでもときどき停電はあったけど、マーレもいまがそうなのか?
スタッフが電話で話を終えると、電気にスイッチが入る音がして、やっと明るくなった。
自家発電で、お客がいないと電源ぜんぶオフにしてるとか?
まさかね…。
そして別のまた、感じのよいスタッフが現れて、チェックイン。

18時。
通された部屋は3階。
エレベーターはない。
外で迎えてくれたスタッフが、荷物をかついであがってくれる。
小さな部屋には、エアコン、TV、冷蔵庫があり、コンプリメンタリーで1.5リットルミネラルウォーターがある。


バスルームはシャワーのみ。

温水が使える時間は、限られている。
時間外でも頼めば、温水出してくれるとは書いてあったけれど、温まるまで10分とかかかるらしい。


マーレ
この路地裏のホテルから、どうやってJETTY側にゆけるんだろう?
レセプションで地図をもらい、夕食になりそうなものを求めて街に出る。
日没後の残照で、まだ空はわずかに明るかったが、暗くなったら、この路地を見つけるのは大変そう。
目印になるもの、バーバーだったり、木だったりをチェックしながら歩きはじめる。
でも、コンビニもなさそうだし、日がとっぷり暮れたら、完璧に迷子になると確信したので、深みにはまらないうちに戻ることにした。
が、いとも簡単に曲がる道を間違えたようだ。
これはもう海側に出て、地図見ながら戻るしかない。

ここはマーレ。
パリのように、犬も歩けばメトロにあたるわけでも、ベネチアのように船着き場への矢印が出ているわけでもない。
東西南北だけでもわかればと、iPhoneのコンパスを起動するが、作動しない。
使えねー。
とりあえず、歩いてゆくと、ほどなく海沿いの道に到達した。
でも、これって、私が思っている海沿いとは明らかに様子が違う。
きっと逆側に出てしまったんだ。
タクシーをつかまえるのは時間の問題、と思うけれど、人通りは多いし、もう一生来ないであろう場所の散歩を続ける。
幅広な通りを見つけると、ここを行ったらどうだろう?とチャレンジャー。
こうして迷走しているうちに、サッカーのフィールドが現れた。
ナイター練習をする若者たち。
弱そうだけど、頑張れ。
サッカー練習からバイクで帰る者、バイクでやってくる者…。
ふと、バイクに乗ろうとしている警官の姿が目に飛び込んできた。
このまま去らせてはいけない。
呼び止めて、空港ゆきのドーニが出るJettyの方向を尋ねる。
「この先の道を、あっちにまっすぐ」的な返事で、よし、と思う。
「歩いて何分?」と聞いたら、「5~6分」だそうで、楽勝じゃん。

そして、言われたとおりにまっすぐ道を歩いて行ったら、ミニマートがあったので、入ってみる。
ミニマートのお兄ちゃん、入ったらとても笑顔が感じよい。
残念ながら、買うものはみつからず、店を出る。
そしたら、店に入ったことで、またまた方向感覚を失うなさけなさ。
だって、モルディブの裏道って、みんな同じ景色に見える。
今まで、道に迷っても、どうにもならなかったことはない。
どう考えても、さっきのおまわりさんが教えてくれた道からずれてんなー、と思いつつ、歩いてゆく。
こんどは、まあまあのサイズのスーパーがあった。
マーレでイタリアンやチャイニーズを食べる気持ちはほとほとないし、このスーパーでカップ麺とかパンでも買って、道を聞こう。
パンがなければ、お菓子を食べてやる!
ちゃんと買い物をして、Jettyへの道をたずねると、わざわざ店の外に出て、「そこまっすぐ行って、曲がって」と教えてくれた。
歩いてゆくと、アイスクリーム屋が見えた。
ツーリストむけの店が多い、チャンダニーマグにやっと着いたということだ。
せっかくだから、いつものSTOトレードセンターのスーパーにも寄っておこう。
と思って、ビルに入るとCLOSE。
本当はお祈りの時間なのだろうけれど、店の中では、白人女性といかにも変わり者風のローカルのおっちゃんが、だらだら買い物していて、まあ、祈ってない。
19時45分再開となっていて、10分たらずなので、待つことにした。
無脂肪乳と、ドイツ製のココナッツクッキー無糖を買って店を出る。
これで明るかったら、地図片手に歩くが、ちょっと無理そう。
STOの前でタクシーを拾おうと思ったが、私がビルを出たときに、ちょうどインド系のおねえちゃんがタクシーに向かって手をあげたが、タクシーは行ってしまった。
しっかりお客が乗っている。
それを見たモルディビアンが、そのインド系に「あっちへ行ったほうがいい」というジェスチャーをしている。
どうやら、ここで拾うのは難しいということらしい。
それを見て、ふーん、そうなんだと、またまたドーニのりばを目指す。
ドーニ乗り場なら、ドーニで着いた客待ちのタクシーがいるかもしれない。
しかし、客待ちのタクシーは、この時間帯はおらず、流しのタクシーを拾おうとしても、どれもこれも先客あり。
たまに小道から出てくるのがカラなのだが、それに気づいたときには、時すでに遅し。
小道から出てくるのが狙いめとわかったので、視点を変えたらすぐにタクシーはGETできた。
乗り込んだら地図を見せて、印のついている場所を指さして、ここに連れって言ってというが、またまた「?」
住所も書いてあるし、地図があってもまだわからないと言われるDace Hotelって!?
タクシーは乗り合いになるのが普通のようで、別のおっちゃんも乗りこんできて、そのおっちゃんが、どこそこの方ではないか?みたいなアドバイスをしてなんとかホテルへの方向性を見出したもよう。
そのおっちゃんが途中で降り、まだまだ迷うタクシー。
マーレのタクシーは、どんだけ走っても人だけならUS2ドルなので、まあ、迷いたいだけ迷ってください。

場所が不便なだけでなく、このわかりづらさは、Dace Hotelの致命的な弱点といえよう。
紆余曲折、なんとか戻るが、またまた路地手前で降りるので、大丈夫かな?と思うが、ホテルの人が、すぐに見つけてくれた。

部屋に帰ると、シャワーはもう水。
お湯を待つ気力はなく、そのまま水シャワーでがまん。
カップ麺を食べようと思ったら、湯沸しポットはないのであった。
仕方ないので、買ってきた牛乳と、ドイツ製クッキーとでわびしい夕食。
いままで飽食すぎたから、たまにはこのくらいがいいのだ。
でも、ドイツ製クッキーがまずいっ!

明日のシンガポールゆきのフライトは深夜。
歩けば迷う、タクシーも迷う、モルディブの物価は高い。
夜までマーレにいるのは、もういやだ。
昼にチェックアウトしたら、ホテルに荷物をあずけて、カフェのはしごで時間をつぶそうかと思ったが、Daceの、この地の利の悪さじゃ、現実的でない。
できれば、早い便で東京に帰りたい。
出発前には変更できなかったが、明日のマーレ発昼便に空席がないかSQに電話をかけてみた。
出てきたのは、インドなまりの英語…。
マーレ→シンガポールの便は昼に変えられるけれど、乗り継ぎのシンガポール深夜発、成田朝着の便は満席とのこと。
日本には、日曜の23時まで帰れないってことか…。
それでも、マーレ→シンガポールだけでも変えてもらうことにして、めでたく明日の午前中にマーレを去れることになった。

2013年モルクル日記(7)3月21日(木) フェリドゥ環礁の1日

2013-04-09 00:41:48 |  ダイビング
けさはいつもより30分早いモーニングコール。
4人のガイドがローテーションするので、きょうのガイドはイムティに戻る。
と言っても、きょうがラストデー。

1st Dive: Felidhoo Atoll, Rakeedhoo Corner 
フェリドゥ環礁 ラキドゥ・コーナー
ドーニに乗り、ファーストステージしめて、ウェット着て、マスク洗って、という一連の作業が終わったところで、やっと日が昇ってきた。


まだ明るくなったばかりの穏やかな海。
潜降していったら、ソフトコーラルがわさわさ!



空にむかって生えているトサカには関心がないが、トサカが天井やカベからゴージャスにたれさがっている光景がとても好き。
それは単に、昔のハンギング・ガーデンの面影を求めているにすぎないのだと思うけれど…。

流れもなく、リーフの上や沖を、たまにナポレオンが行くていど。
興奮度の高い生き物の気配はない。
たまにしか会わないタコはいたけれど…




でも、ソフトコーラルだけじゃない。
浮上してゆくと、ハードコーラルもすごい。
海底あるある。いつも考え事をしているノウサンゴ。


丸っこいフォルムに、なんだかなごむ浅瀬の珊瑚礁。


そこにいるのも、インド洋の普通種な子たち。
ヒメジの群れとか、パウダーブルーとか…。
そういえば、パウダー玉って、久しく見てない。
となると、またモルディブには来なきゃならないのかなぁ…。

パウダーブルーはクリーニング中。


白っぽくなっている。


スーパーマリオが出てきそうな…


あまり大きくないテーブルサンゴがびっしり!





2nd Dive:Felidhoo Atoll, Fotteyo
フェリドゥ環礁 フォッテヨ
1年めのフォッテヨは、「フォッテヨ、フォッテヨ、ああフォッテヨ…」
ひとたびフォッテヨに潜ったら、残るダイビングは全部ここでいい、と思ったほどのかぶれっぷり。
フォッテヨで潜りたかったからこそ、その翌年、乾期の南下コースに参加したんだった。
フォッテヨがなかったら、モルディブには戻ってこなかったかもしれない。
2年目は嬉々としてフォッテヨに潜ったわりには、さすがに感動が薄れると、ガーフ環礁に心がわり。
そして、3年目のことし。
「とことんガーフ」のコースに参加できないことがわかり、北上に参加しようと決めたとき、ガーフでのダイビングは減るけれど、フォッテヨで1ダイブも悪くないかもね、くらいにトーンダウン。
内心、フェリドゥなんかすっとばして、帰り道で通る、南マーレ環礁のグーライドゥコーナーや、ヴァドゥチャネルあたりで、むしろ潜りたな…と思っていた。
それがエントリーしたとたん、やっぱりフォッテヨっていいっ!と思った。
目の前に現れる生き物が、インド洋の普通種ばかりでも、フォッテヨは何かが違う。

クマザサハナムロなんて、どこのポイントでも群れている。


マダラトビエイが飛んできても、編隊を組んでいるわけでもない。


ロウニンアジが特別巨大なわけでも、群れているわけでもない。


リーフの上にいるナポレオンも、中層をゆくナポレオンも、ふつうサイズだ。
リーフトップにみえるギンガメだって、シパダンを思えば、群れとはいえない。
コガネシマアジの群れは、たまにしか見ないけど、大喜びするもんでもない。


オーバーハングで見られる魚だって、どこにでもいる子たちばかりだ。




ただ、インディアン・バタフライ・フィッシュを除いては。

本来はもっとdeepにいるらしく、レアものらしい。
地味に逃げ足が速いので、なかなかしっかり撮れない。

去年はここで、コウリンハナダイやフタイロハナゴイにとらわれたので、今年もさがしてみるが、みつけられなかった。

カベを彩るサカナたちも平凡。


ここのキンギョハナダイはメンズだけで群れているところが多い。


タイマイは、あからさまに迷惑そうな表情。




それでも、フォッテヨは、水中の雰囲気が、何かとてもいいのだ。
ただただ、ソフトコーラルの癒しに…




ダイナミックな地形に…


リーフ上の砂地のリラックス感。


海底あるある。チンアナゴ兄弟の大集会。どんだけ悪口言ってるのかな?




魚影も地形もコーラルも砂地も兼ね備えている、たぐいまれなポイントだとあらためて思う。

母船が停泊しているすぐ近くに、砂州がある。
ランチ後、一部の人たちは、砂州に出かけていった。


焦げそう…。


3rd Dive:Felidhoo Atoll, Fotteyo
フェリドゥ環礁 フォッテヨ
前回と同じコースどり。
インディアン・バタフライフィッシュは、もう自分でみつけられる。


それ以外はレアもの不在。








地形がやっぱり素敵。









さて、最終日にして、今回のトリップ初のオプションダイブ。
でも、またまたフォッテヨ。
フォッテヨがいくらよいと行っても、さすがに1日3回連続となると、ちょっと…。
でも、私がふたたびフォッテヨに来ることはないだろう。
きっと来ない。
たぶん、来ないだろーな。
せっかくだし、潜っとけー!


4th Dive:Felidhoo Atoll, Fotteyo
フェリドゥ環礁 フォッテヨ
オプションはパスの人もいるし、マウルーフはおなかが痛いだったか、なんらか体調不良を訴えて休憩だそうで、チーム再編、私はユリエさんガイドにつくことになった。

ソフトコーラル祭りではない側のカベでエントリー。
たぶん、朝潜ると、ハンマーが狙える場所だ。
エントリー直後から、イルカがピーピー鳴いているのが聞こえている以外、単なるドロップオフにすぎない。


あんまりおもしろくないなー、と思っているうちに、イルカの声はどんどん近づいてくる。
なんとなくそわそわ。
1秒ごとに、鳴き声はどんどん近くなる。
ピーピー、キューキュー、もう尋常ではない大きさ。
これは、絶対に会えると確信。
水面を360度みまわすが、まだ見えない…。
と、またタンクを激しく鳴らす人あり。
またイムティで、指さす方向は水面。
見上げれば、イルカの群れが走馬灯のように泳いでゆく。
とりあえずは皆ダッシュ。
スキューバでこんなダッシュするなんてはじめて。
肉眼ではくっきり見えたイルカ。
ひさびさの水中イルカ。
水中でハシナガイルカを見たのは、2回め。
長くやっていると、いいこともあるもんだ。
コンデジでは青一色、撮った本人だけに見えるといえる、おぼろげなイルカのシルエット。
想い出は、心のシャッターで!と、負け犬の遠吠え。

ああ、でもオプション、潜っておいてよかった。
フォッテヨ3ダイブのチョイスは、神じゃん!と、超日和見。
エアーをゴーゴー吸ったあとは、平和なダイビングに戻った。
どうしようもなく平凡なのだけれど、夕方のサカナの動きがおもしろかった。










やっぱりフォッテヨはすごい。
でも、もうフォッテヨでおなかいっぱい。

ドーニが母船にむけて出発するころには、西側はすっかりサンセット。

さっき1本目のダイビングで朝陽を見たばかりだと思ったのに。

砂州は、満潮で、ずいぶん面積が小さくなっていた。

母船に近づくと、いろいろなものがぶら下がっている。





>゜)))彡  >゜)))彡  >゜)))彡
母船に戻ると、憂鬱な器材干し。
トップデッキは、屋上特設物干し場に姿を変えた。


それから、あっという間に最後の晩餐。
きょうはモルディビアンディナー。
ずらり!


大好きな、スパイシー揚げ物シリーズ。


浮かない顔の人もけっこういる。

なんといっても、メインは、モルディブ料理の決定版、ガルディア。
ガルディアの具は、ごはんに、タロイモや食用バナナ、ココナッツフレークにチリなど。
はっはー。好きなもんばっかりじゃん。
これらを混ぜて、カツオのぶつ切りで出汁をとったスープをかけて食べる。
モルディブでは安息日の前の晩に食べるんだそうだ。


ディナー前に、マウルーフによる、ガルディアの混ぜ方(?)レクチャーがある。
本当は、手でこねこねして食べるのだけれど…単なるぶっかけ飯でいただいた。
わっらみ~る!炭水化物ばんざい!

それにしても、アイランド・サファリ・ロイヤルって、メニューが豊富だと思う。






とうぶん再会しないであろうモルディブ料理。
もっともっと堪能したい。
しかし、どんなにもりもり食べても、やはり限度がある。
ラストナイトといっても、盛り上がるメンツでもなく、腹11分目くらいに食べたら、飲んで、そして、早めの就寝となった。
帰ったら、ワークアウトに真摯に取り組もう、と切に思う。

2013年モルクル日記(6)3月20日(水) ター環礁→ミーム環礁

2013-04-05 14:46:07 |  ダイビング
きょうのガイドはユリエさん。
変わるのはガイドとダイブサイトだけで、起床から就寝まで、毎日の行動パターンはまったく同じ。
liveaboard って、そんなもんだ。
これがダイバーの休日ってもんだ。


1st dive: Thaa Atoll, Guraidhoo Kandu
ター環礁、グーライドゥ・カンドゥ。
「グーライドゥ」って名前がついているところが、モルディブには多いなあ。
ビヤドゥ以外でそう思ったってことは、去年もここ、潜ったのかな?

けさもハンマーヘッド狙い。
きょうもきっと見られるに違いないと、根拠のない確信があるものの、またまたデジャヴのようにブルーウォーターをだらだら泳ぐ。
何分くらい泳いだだろう?
おそらく右下から、激しく叩かれるタンクの音がしてくる。
ユリエさんの音への反応は素早い。
しかも、水中では、音がどの方向から来ているかわからないものなのに、次の瞬間にはハンマーを指さすカンのよさ。
ハンマーを見つけたのは、さすがモルディビアン視力のイムティ。
ハンマーはけさも単体。
やはり深くて、遠めだった。
写真も動画も、心霊写真レベルにも達しない。
斜め上から、しばし観察。
そのハンマーが去って行ったあと、まただらだら泳く。
そして再度、タンクを鳴らす音。
またイムティ。
またまたゆりえさんが素早く反応し、ハンマー登場。
でも、2回目は、ますます遠かった。
同じ個体かもしれない。
ぶっちゃけハンマーヘッドにはたいして期待していないモルディブで、2回もハンマーに会えたことは、こいつは春から縁起がいいや!?

きょうも海はペタペタ。


ター環礁も2ダイブで撤収。
船はミーム環礁へと移動。


2nd Dive: Meemu Atoll, Nenge Kandu
ミーム環礁、ネンゲ・カンドゥ。
ネンゲとはディベヒ語で「わからない」の意味で、何が出るかわからないとか!?
まずはギンガメアジの小さな群れ。


やっぱり尻尾が黒い。


片側がリーフ、片側砂地のポイントで、カンドゥっぽさはない。
でも、カベにはところどころ、なかなか変化にとんでいる場所がある。


ソフトコーラル、ハードコーラル、腔腸類など、さまざまなものがついている。


ゴルフボールみたいなやつとか。


ウミシダ祭り。こんなにたくさんのウミシダが、超ポジティブにここにたどり着いた様を想像するとキモイ。






オーバーハングは、デザインされた建造物みたい。








いたるところにキンギョハナダイが舞っていて…。
平凡なんだけど、ハナダイフリークとしては、スルーできない。






♀正面。意外にけばい。


♂正面。むなびれ、はらびれが実は凝ったデザインだった。






そして、「キャー、ダイバーが来たわーーー!」と隠れられ…。


お子さまユカタハタ。ハナダイと同じファミリーなのがわかる感じ。


前半は、壁を右手に、左手にと、右往左往。
まあ、たいしたものがいないのである。
後半になって、リーフトップに向かうと、ムレハタタテダイたちがやって来た。


シパダンみたいに、1か所で漂ってる系ではなく、次々と、行進のようにやってくるのがかわいい。
君たちが来てくれて、よかった。本当によかった。来なかったら、そうとう残念な1本。


モルディブらしいアカモンガラもいる。


あとはブラックピラミッドバタフライフィッシュがまばらに群れていた。
リーフトップは、ここもいまいちな景観。


上から見れば、キレイなんだけれど…。


「何か出るかわからない」と言われるポイントで、何も珍しいことはなかった。
でも、1本目でハンマーを見たから、まだ満足効果は持続中。

引き続き、バリバリ乾期の穏やかさ。



3rd Dive: Meemu Atoll, Vanhuravalhi Kandu
ミーム環礁、ヴァヌラヴァリ・カンドゥ。
またここかぁ…。
このポイントの記憶は、サメ、ギンガメの群れ、殺風景。
去年もおととしもここで潜り(と言っても、せいぜい3本!)、強い流れの中で、リーフにしがみついてサメ待ちをして、サメはけっこう出てきたことをよく覚えているけれど、ここの水中が殺風景なので、気持ちはネガティブ。
リーフの方にむけて潜降してゆくと、クマザサの群れが迎えてくれた。時に降るよう。


不毛なリーフではあるが、オーバーハング部分の縁は、ソフトコーラルで黄色く縁どられているのが見える。


最初はリーフ上でサメ待ちかと思ったら、外洋をしばらく泳ぐ。
リーフを外洋から眺めるという、これまでとは真逆な潜り方。
外洋からリーフの上をゆくマダラトビエイとか、ロウニンアジとか、サメとか。
いつもは、リーフの上から沖をゆくマダラトビエイやサメを見ていて、ダイバーと魚の位置関係が逆転。
沖からリーフぎわをゆくマダラトビエイが見えた。ちっちゃ!


だいぶ中層を漂った後、リーフの上に向けて泳いでゆくと、バラクーダの群れ。


リーフの上には、ヒカリモノいっぱい。
イソマグロ。


イソマグロに見えたけど、まだら模様がうっすら。


ギンガメ。


なんらかのカイワリの群れもいた。
その後、壁に寄って、チャネルのインサイドへとドリフト開始。
このチャネルのカベのオーバーハングを、ちまちまと見て回ったのは今回がはじめて。


水底も、スロープも荒涼としているが…、




オーバーハングの下は、いろいろとりどり。


とあるオーバーハングの中を、ユリエさんが指さした。
近づくと、そこには大きな顔。


畳一畳もありそうなナポレオンが、休んでいた。


チャネル内の荒涼とした岩盤にも、ハタタテハゼ、シリキルリスズメダイ、ソラスズメダイ、モルディブくまのみらが棲んでいる。
流れが強いので、イソギンチャクは閉じがち。
ちょっとアールヌーヴォー調。


エヴァンスやキンギョハナダイも、無尽蔵にいる。


コーナー、チャネル=根待ちするもの、と思っていたが、アイランド・サファリ・ロイヤルでは、今日まで根待ちらしい根待ちをしていないし、ずっと泳いでいる印象がある。
いつもこういうスタイルなのか知らないけれど、この独特なアプローチで、よきにつき悪しきにつき、今回のヴァウヌラヴァリ・カンドゥには新たな発見があった。

<+ ))><<  <+ ))><<  <+ ))><<
ダイビングもあと余すところ1日。
最終日は、フェリドゥ環礁3本勝負らしい。
ミームより、フェリドゥが好きなので、ちょっと楽しみ。

2013年モルクル日記(5)3月19日(火) ラーム環礁→ター環礁

2013-04-04 23:48:49 |  ダイビング
6時モーニングコール→クッキーと紅茶→ブリーフィングで、ラーム環礁でのダイビング開始。
きょうのガイドはマウルーフ。
ローカルの視力に期待!

1st dive Laamu Atoll, Maabadhoo Kandu
ギンガメの群れ。


コラーレバタフライフィッシュの群れ。


あとはヒメフエダイの群れ、クマザサハナムロの群れ。
エキジット後、母船に戻る途中、ドーニはハシナガイルカの群れに囲まれた。
水中でも、ずっとピーピー鳴いているのが聞こえていたけれど、できればこんどは水中で会いたいよ。



そして朝食タ~イム!
けさは大好物のモルディブ料理「マスフニ」がある。
ツナとココナッツフレークにオニオンのみじん切りが入って、ライムなどの柑橘をしぼって食べる。


船の食事があわないといって、大量の日本食を持ち込む人は珍しくない。
私の友達も、前に、サザンクロスのごはんがほとんど食べられないと言っていたことがあった。
みんな、ちゃんと味わえばおいしいのに、もったいない。

マスフニは、私をモルディブに惹きつける理由のひとつ。
だから、おかわりするわけで、そのあと昼寝。
たいへん!


2nd dive, Laamu Atoll, Isdhoo Muli
またまたギンガメの群れ。


ここのギンガメって、尻尾のふちが黒いのが多い。
もしかして婚姻色なりかけ?
それとも、微妙に種類が違う?


カスミアジの群れ。あまりうれしくないが、レアはレア。


あんまり群れてないタカサゴの群れ。


あんまり群れてないクマザサハナムロの群れ。


エイは、四角くないと、あまりうれしくない。


そして、よくわからないブダイの群れ。これもうれしくない。


魚類の好き嫌いが激しくてすみません…。

2ダイブでラーム環礁は終わり。
ランチ食べて、また昼寝。
船はター環礁にむけて、また北上。


3rd dive, Thaa Atoll, Dhiyamigili Corner
雨期みたいな透明度。
潜降途中、地形がダイナミックで楽しそうと思ったのもつかの間。


リーフにたどり着いたら、サンゴがほとんど死んでいる。
元気なのは、オヤユビミドリイシ(だと思う)くらい。


不毛な水底でも、魚影は他のポイントとかわらない。




外洋側には、サメも回っている。


集まっては来るんだけど、まだまだ。
それに、遠い。


Yellowfin Goatfishの群れとか。あかひめじー。


ナースシャークとか。


とても汚れていたタイマイさん。


とにかく、このポイントは水中景観が残念だった。


<*)) >=< <*)) >=< <*)) >=<
せっかくのモルディビアンの視力がありながら、きょうは、とりわけ地味なダイビングデーだった。
潮がどーもよくなさそう。


さて、今夜、もう一度、ナイトジンベイにTRYとのことで、ジンベイ出没ポイントまで母船は移動。
ジンベイが出ても起きないと豪語して、さっさと眠る人たちもけっこういる。
ディナーが終わってしばらくすると、ラウンジに残っている人は少ない。
デッキへ様子を見に行っても、灯に集まるプランクトンが、見た目にも少なく、だみだこりゃ、な印象。
どうせジンベイは、真夜中にならないと出ないという話だし、もし出たら起こしてもらえばいいし、眠ることにした。

2013年モルクル日記(4)3月18日(月) ガーフ環礁

2013-04-03 22:55:23 |  ダイビング
ジンベイコールを聞かずして、明るくなってしまった。
いつジンベイが来るかわからないというプレッシャーから(!?)、なかなか寝つけなかったのに。
なかなか来ないなぁと、うとうとしていても思っていたのに。
まさか爆睡してて、気づかなかった?
6時にモーニングコールが鳴って、同室の人に、「おはようございます。」
たいして関心のなさそうだった同室の人ではあるが、それでも「夕べジンベイはどうだったの?」と聞いてくる。
「さぁー…。ノック、なかったと思うんですけど…」ってな会話。
でも、ちょっと気になる。

まずは、後部デッキに出て、クッキーとバナナをつまんでおく。
クッキーは見慣れたマレーシアのお菓子メーカー製なのがうれしい。
ああ、サバティーが飲みたい。
でも、ここは紅茶。あたりまえ。
紅茶はAKBAR。
輸入食材店でよくお手頃に売っている、スリランカ製のやつだ。
みんな、「ジンベイって来たんですか?」と聞き合う状態だから、どうやら夕べは来なかったらしい。
遅くまで起きていた人によれば、マンタが1枚来ただけとのこと。

ハンマーねらいとのブリーフィングのあと、ドーニに乗って出発。
きょうのガイドは的場さん。


1st Dive: Gaafu Atoll, Villigili Corner
ガーフ環礁 ヴィリギリ・コーナー
まだ暗い、インディゴブルーをひたすら泳ぐ。
私は、モルディブのハンマーねらいを、ここ数回、ことごとくはずして、むなしいプランクトンウォッチングが続いている。
はじめてのモルクルでたしか16(といってもお一人さまずつの登場)、2回めは2、3回めは1と、先細りな感じで、そのあとはゼロ行進記録を更新中なので(とは言っても、シパダンと違い、モルディブにはあまり来ていないが)、そうとうネガティブな気持ちで泳ぐ。
どのくらい泳いだか、的場さんがハンマーを発見。
うれしい、というよりは、よかった~。
でも深い。
モルディブの法律は30m。
ブリーフィングで、ハンマー出たら追いかけないでくださいとかはなかったな。
常識的には追いかけるのはNGなのは百も承知、ただ、アイランド・サファリ・ロイヤルの、そのあたりの温度がわからない。
周囲の動向を伺うと、リピーターの熟年女性が、なんの迷いもなく、ずんずん潜ってゆく。
じゃあ、私も!
深度計は見なくても、急速潜降で耳にかかってる圧は4気圧に突入したのがわかった。
それでも、このあとのチャネルダイブでNDLが人より早く訪れたらまずいので遠慮がちで、いちばん深くにはいかない。
それにハンマーは速いので、オバケ写真しかとれない。




でも、モルディブでハンマーをひさびさに見たという既成事実にほくそえむ。
ああ、空気でよかった!

あとは、マダラトビエイが彼方にいたくらい。
リーフ上にはスィートリップス、エバンス、パウダーブルーとモルディブらしい景観が広がっていた。

船に戻ったら、朝食、そして昼寝。


2nd Dive: Gaafu Atoll, Kooddoo Corner
ガーフ環礁 クッドゥー・コーナー
こちらも、いかにもガーフって感じのポイント。
カンドゥ、コーナーとつくところは、だいたい荒涼とした印象。


さびしいバラクーダの群れ。


グレーリーフが、ぽつぽつと。もっと集まれ~。




リーフ上をゆくサメは、腹見せながら、斜めって泳いでた。


ズーーーム!クリーニング?


これっぽちの数じゃ、ものたりない。
今度はクウキ潜水であることがもどかしい。
エンリッチだったら、絶対に根待ちができるのに。


エキジット前には、サバヒー科のサバヒーの群れが登場。
別名ミルクフィッシュというそうだ。


船に戻ったら、昼食。
海は超ペタペタ。


そしてまた昼寝。


3rd Dive: Gaafu Atoll, Mattu Kuda Giri
ガーフ環礁 マットゥ・クダ・ギリ
キンギョうようよ。

ひさびさにマイダスギンポを見たいのに、みつからない。

小魚もうようよ。




外洋にはバラクーダがぱらぱら。こちらも亡霊みたいにしか写らない。


サメも遠い…。


ダイバーの接近を顧みることなく、ひたすら食べまくるタイマイ。


ところで、このポイントの最大のウリは、ウミウチワ群がゴージャスなこと。








もちろん、そのウチワの多くには、クダゴンベが棲んでいる。


カベには、カエルウオ。Teardrop Blenny。


そして、アンティアスパラダイス。








深度をあげれば、サンゴがきれい。






そこにエバンスが漂って、さらにきれい。






完全に、なごみポイント。
きれいだけど、私がガーフに求めるものとは、ちょっと違う。



さて、ガーフでのダイビングは、これでおしまい。
たった2日、6ダイブじゃあっけない。
船は早くも北上開始する中、またきょうも、おやつ、そしてビールで日が暮れて、ディナー、飲酒、そして就寝。


>゜)))彡  >゜)))彡  >゜)))彡
もっとガーフで潜りたかった。
かれこれ1年半以上、ハンマー無縁生活が続いていることを考えれば、たとえ1匹でも、たとえ短時間でも、ハンマーを見ることができたのは、今年のダイビングスタートとしては悪くない。
だけど、乾期の強い流れを体感できていないし、グレーリーフシャーク不足だし、ナイトジンベイすら見ていなくて、不完全燃焼。
これじゃまた、ガーフに潜りに来なきゃならないじゃん…。

話は変わるが、思えばおととしの秋頃にダウンロードして、そして、未だずるずる続けている、なめこ栽培キット。
きょう1日、すっかり忘れてたら、収穫せずに大切にとっておいたペンギンなめことロボなめこを枯らしてしまった。
くやし~!
去年、カオリータたちが、さかんになめこ育成していたのを思い出す。
今年のこの船のトレンドは、「進撃の巨人」。
的場さんにすすめられて、船内ではまる人急増中。
でも、私は、マンガより昼寝。

潜り、食べ、寝る、飲むしかしていないので、間違いなくメタボ街道まっしぐら。
決してハードなダイビングではないのだが、ひたすら中層を泳ぐ系の、だらだらとマラソンのように泳ぎ続けるダイブスタイルになっているので、よく眠れてしまう。
それだけ、カロリー消費してると思いたいけど、してないだろうな。

2013年モルクル日記(3)3月17日 (日)ガーフ環礁

2013-04-02 23:52:58 |  ダイビング
ゆうべが遅かったので、1st diveは朝食後。
朝はいちおう、トップデッキにあがってみる。
目の前には、大きな島。
パノラマでも入りきらない。

けさも雲が多い。

朝食とブリーフィングの後、いよいよ待望のガーフでのダイビングがスタート。
本日のガイドは、モルディビアンのイムティ。
私が入ったチームは、熟年男女ペアと熟年女性で、皆もうすぐ1000本に手が届く人びと。


1st dive: Gaafu Atoll, Kaadhedhoo
ガーフ環礁 カーデッドゥ
空港のある島の東側に位置するポイントで1本目。
ポイント名も空港と同じカーデッドゥ。
エントリーした瞬間、そしてリーフにむけて中層を泳いでいるあいだは、なんてキレイなブルー、これぞ乾期のモルディブ!と思ったが、目が慣れると、そうでもなくなった。
片側リーフ、水底に砂地が広がり、流れもなく、終始おだやか。
サンゴは素敵にびっしり。シパダンほど色彩豊かじゃないけれど…。












砂地にはガーデンイールゆらゆら。
ハゼでも探したいが、そういうダイビングじゃないみたい。
クマザサハナムロの群れ、イソマグロ、ウメイロモドキの群れ、ツムブリの群れ…。
あとはエバンス、モルディブくまのみ、ブラックピラミッドバタフライフィッュと、モルディブらしい面々。





まあ、チェックも兼ねてるから、こんなもんでしょう。
おばさんが、ことごとくクマノミに突進するので、私もいちおう、撮っておく。

同じグループの熟年の皆様は、自立したダイバーで、みな上手。

ダイビングから潜ると、もうランチ。


2nd Dive: Gaafu Atoll, Kormas Giri
ガーフ環礁 コーマス・ギリ
環礁の東側から西への移動途中のポイント。
地形的には好きな「ギリ」である。
しかも、コーマスはディベヒ語でイルカらしい。
イルカが出たら、うれしいなぁ。

こちらも片側壁で、水底が白砂。


デバスズメダイ天国。






イソマグロが通るくらいで、まだまだガーフらしさは感じられない。






ここのサンゴも元気。


でも、スロープのサンゴはみな小さいから、ここも流れるときは、ガンガン流れるんだろうな。


イルカはおろか、サメ、それもホワイトチップでさえ不足。




3rd Dive: Gaafu Atoll, Villigili Kandu
ガーフ環礁 ヴィリギリ・カンドゥ
エントリーして、リーフの方へ泳いでゆくと、まずはウメイロモドキの群れ。
さらにリーフに近づくと、リーフ上でバラクーダがちょびっとだけ群れているのが見えた。でも、遠い。
リーフぞいを流すと、サメもちらほら。
やっとガーフっぽくなってきた。
でも、まだまだ足りない。


もう3本目で、リーフトップが深いこともあるからだろうけれど、BS2やイクエーターのように、根待ちするスタイルではなく、外洋を流すので、サメはさっさと消えてしまった。

う~ん、6~7分でもいいから、30mぎりぎりで待ちたかった。
でも、流れもたいしたことなかったから、どっちみちこんなもん?
そして、リーフ上を泳げば、壁を埋め尽くすヨスジフエダイ。
去年も、こんな光景、みた覚えがある。


チョウハン4人衆。


くまのみは、どのイソギンチャクにもたくさん住んでいる。


と、何も珍しいことのない展開。

そのあと、流れに乗って、チャネルに入ると、ここ、やっぱり見たことある。
ポイント名は覚えていなかったが、景観は覚えている。
ここでは、さらにサンゴの丈が短いのが、流れの強さを物語っている。でも、きょうはたいしたことない。




アオウミガメがあらわれた。


私が近づく前に、おばさんがカメをつかんだ!
違反だ~!
だから、カメは、いちもくさんに去って行った。


あとで、あたりさわりないように突っ込んでみたら、「イムティにさわっていい?」って聞いたら、「いいよ、って言われたのよ」と、にこやかにお答えになる。
ありえない。
絶対に、いいっていうわけがない。

その後、またチャネルをすすんでいく。


ガーフやアッドゥって、こういうサンゴがけっこう多い。


そうこうするうちに、別のアオウミガメが登場。
去年もこんな景色でカメを見たと思う。
そのときは、かくれがちだったか、逃げがちだったが、こちらは堂々としている。


3枚程度、撮らせてもらったら、去って行った。


テキトーなログをチェックしたら、やはり去年、ここに潜っていた。
でも、潮があたっていないと、こうも印象が変わるもの?


<*)) >=<  <*)) >=<  <*)) >=


その後、ディナーに戻っても、テーブルにはそこはかとなくにおうくさや。

さて、最近話題のナイトジンベイ。
船尾にフィッシング用のライトを吊るしておくとプランクトンが集まり、ジンベエが来るというもの。
去年、私がイクエーターに乗るためにシンガポールでトランジット中に、前の日までブルーラグーンでガーフに行ってた友だちに会って、ガーフはナイトジンベエが良かったと言ってた。
しかも、そのときは、ジンベイは毎日やって来たらしい。
去年のイクエーター南下版では、ガーフには1日しかおらず、そのポイントには行かずじまい。
今夜は、この船も、ジンベイ呼び寄せにトライするらしい。
やらせだけど、もちろん見たい。
ライトの下では、クルーがいろんな魚を釣り上げる。
たとえばキハダ。おいしそう。


ジンベイ来て、海に飛び込むことになるといけないから、お酒は超控えめにしておく。
昨夜の疲れもあってか、早めに休む人が多い。
どっちみち、ジンベエは23時以降にならないとやって来ないということで、「来たらノックして」で、就寝。


2013年モルクル日記(2)3月16日(土) フルマーレ

2013-04-01 23:46:01 |  ダイビング
早朝 チャンギ国際空港 ターミナル3
午前3時台のトランジットエリアは、がらんとしていた。
ベンチやソファで眠っている人の数も、いつもより少なく感じる。
免税店はおろか、トイレも一部しかあいていない。
マーレゆきの便まで6時間20分。
わかっていたことでも、その事実にどっと疲れる。
とりあえず、携帯に充電してから、寝やすそうなソファを見つけて仮眠しよう。
どうせマーレについたら、半日はごろごろしてられるんだし、さして快適でもないトランジットホテルなんか使うもんか。
でも、ラップトップコーナーでiPhoneにチャージしつつWebを見ていたら、立ち上がる気力も失せ、そのままデスクに突っ伏す。
Zzz...
やがて、なにやら周囲が賑やかになってきた。
それでも頑張って目を閉じていたが、あまりにガヤガヤ度がアップしたので、時計を見たら、午前5時半。
朝早い便で出発する人びとが、続々とやって来る。
さーて、そろそろマーレゆきの出るターミナル2へ移動しよう。


チャンギ国際空港ターミナル2 朝
ターミナル間のスカイトレインも、乗客は3人。
まだまだ外は暗い。
見慣れたターミナル2に着くと、毎回寄る本屋のレイアウトが変わっていた。
本屋でペーパーバックスをパラパラやっていると、差し込みが…。
本屋→トイレの公式は有名。
でも、私は慣れない本屋に入ったときだけ、この症状が出る。
以前はここで差し込むことはなかったが、レイアウトが変わっただけで、効果てきめん。
デトックス気分のあと、しばらく免税店をひやかし、機内食まで待てそうになかったので、朝食を求めてターミナル2をさまよう。
上のフロアのフードコートをチェックすると、バーガーキングだった場所は、マックにとってかわられていた。
一巡してみるけれど、ここの肉骨茶はおいしくないし、出来合いのナシレマじゃいやだし、却下。
ふたたび出発階に戻って、スナックコーナーを右往左往。
ダンキンドーナツのかわいいドーナツに心ひかれるが、やはりマレーかチャイニーズにしたい。


シンガポリアンとおぼしきチャイニーズが並んでいる店が、きっとおいしいのだろうけれど、行列はいや。
それに、今朝はフードコートも、ほかのスナックコーナーもとても混んでいて、席をみつけるのがたいへん。
7時すぎて、ちょうど朝日が昇ってきた。
あんまり遅く食べても、機内食につかえるので、「CINTA MANIS」(チンタマニス。マレー語。Sweet Loveの意)という店で、マレークエ(マレーシアスタイルのお菓子)4種もりで朝食とすることにした。
だって、ココナッツもパンダンもドリアンも紫いもも、どれも捨てがたいし、日本じゃ食べられないので、食べられるときに食べておく。

上から時計回りに、クエダダー(緑色。ココナッツフレークのパームシュガー漬けが入っている)、ドリアンサラッ(ドリアン風味のもち米のお菓子)、プルッスリカヤ(緑色のパンダンとココナッツ風味のもち米のお菓子)、ピサンウビ(紫色。ピサン=バナナとウビ=おいものお菓子)。
紅茶とあわせてSGD5.20、400円ちょい。どれもずっしり感がある。
出発1時間前になったら、またまたお店を冷かしながら、搭乗ゲートへ移動開始。
ゲートにたどり着くと、並んでいるのは、チャイニーズばかり。
しかも、野郎率が高い。
モルディブ=ハネムナーorカップorダイバーって時代ではなくなってきたようだ。


SQ462 シンガポール09:45 マーレ11:15
SQのマーレゆきでは、はじめての昼便利用。
窓から見える山はどこ?と思ってFlight Pathに見ると、どうやらスマトラ島のよう。
シンガポールからマーレまでの航路は、ウェーのあるスマトラ島、アンダマンクルーズのニコバル諸島と、過去のインド洋秘境ダイビングの上空を通過するルートだった。
朝っぱらからTigerを飲みながら、下手な秘境狙いより、やはりインド洋はモルディブだよね、と思う。

さて、機内食はCHICKENとFISHであるが、私はFish please!
出てきたのはイカン・ゴレン・サンバル・トマト。

マレーな味つけの、白身魚を揚げたもの。
たいしたことないが、許容範囲の味。
食べながら、飲みながら、成田からのフライトでは途中で眠ってしまった「Kingdom of the oceans」を再度視聴。
やっぱりこのドキュメンタリーは素晴らしい。
デザートには、キットカットのアイスクリームが出てきた。
朝はマレークエをてんこ盛り食べてるし、パンにはバターたっぷり、チーズもいただき、Tigerはすでに2缶空け、さらにアイス。
超ハイカロリー。
いけないことだとわかってはいるけれど、出されたものは、ぜんぶたいらげる。
食後、「トワイライト・サーガ」を見はじめたが、暴れるベラにイラッとして、ちょっとコントローラーのチャンネルをいじったら、ボタンを押し続けたようで、チャンネルの数字がどんどん変わっていく。
チャンネルが定まらないうちに、眠ってしまった。
気づくと、何か薄暗い画面。
聞こえてくるのはフランス語で、英語字幕になっている。
現代ではないが、なんか見たことのある景色。
なんだこりゃ?
機内誌でチェックしたら「Farewell My Queen」。
あー、「マリー・アントワネットに別れを告げて」ってやつね。
日本人女性にはマリー・アントワネットずきが多いが、私にはその気持ちがわからない。
でも、たまたまこの映画で止まったってことは、神様が見ろと言っているのかなとしばらくネガティブな目で見ていたが、話に引き込まれることなく、またまた眠ってしまい、気がついたら、映画は冒頭に戻っていた。
ほどなく飛行機は着陸体制に入り、高度が下がると、数秒間美しい環礁が見えた。
はじめてモルディブに来たときに乗ったコロンボ→マーレの朝のフライトの窓から見えた、モルディブの環礁がとても美しかったので、今回も期待したが、あっという間に終わってしまい、しかも、もう日が高くなったあとでは、雲も多く、反射も強く、全体的に白っぽくて期待外れ。


フルマーレへ
マーレに到着し、タラップを降りる。
ボーディング・ブリッジなどなく、すべて沖どめのフルレ国際空港。
サカナだけでなく、飛行機、新幹線の正面顔が大好きなので、1枚とっとく。
ジャバラがついてなければ、なおのこといいんだけれど…。


SQの隣には、トランスアエロという、見知らぬ航空会社が止まっている。
トランスアエロはロシアのエアラインらしいし、イミグレの行列の大多数はチャイニーズ。
航空オタ化してたら、イミグレの行列では、うしろから数えて何人目ってな出遅れぶり。
急ぐ必要もないし、気長に待つ。
イミグレ、カスタムともに無事通過し、税関出口を出ると、大韓航空就航記念なんてペナントも貼られていた。
モルディブでのツーリストの国別勢力図は、ほんとうに変わってしまったようだ。
しかし、中国からもインチョンからも直行便があるというのに、東京にないとは何事。
日本もしっかりせい。

さて、日程表によれば、アイランド・サファリ・ロイヤルの集合時間は21時半。
約10時間のアイドルタイムになるので、仮眠のためにフルマーレのホテルを予約しておいた。
そのホテルは送迎つきなのだが、予想どおり送迎くんが見つからない。
空港で係員とmeetするようにと書かれていたので、係員常駐のデスクでもあるのかなと、ずらり並ぶデスクをチェック。
でも、どれもこれもラグジュアリーリゾートばかり。
うろうろしていたら、どこかのリゾートのモルディビアンガイドに「何を探しているの?」と声をかけられ、「このホテルのスタッフはどこ?」とホテルバウチャーを見せると、ヘルプデスクに行ってたずねるように言われた。
やれやれ。ヘルプデスクの方へ歩いてゆくと、ワールドツアープランナーズのボードを持った日本人女性ガイドに声をかけられた。
そこには、もうひとり日本人女子。
その女子も同じくアイランド・サファリ・ロイヤルに今夜乗船するそうで、空港ホテルのロビーで時間をつぶすとのこと。やるなあ。
私以外にも、こんな変なフライトパターンで来る人がいたんだ。
私はスリランカン航空の到着にあわせて集合するように言われていたので、昼は誰もいないと思っていたが、一応、私のことも待っていてくれていたらしい。
結局、ワールドツアープランナーズのガイドがすぐにホテルに電話をして、送迎について問い合わせてくれた。
するとホテルスタッフは、すでに空港で私を探しているという話だった。
ベンチに座って待つように言われ、21:45に再集合の約束でガイドと女子とは別れた。


Ripple Beach Inn
ちょうど昼過ぎ、この小さな空港で、とても探してくれいたとは思えないくらいの時間がたってからモルディブ人の男の子がやってきた。
「今車がこっちに向かっているから」と言われて、さらに10分ほど待ちぼうけ。
そして、来た車は、結局のところはタクシーだった。
もうひとり、インド系の顔立ちの女性ツーリストも乗ってきた。
人工島のフルマーレは、空港からは地続きになっていて、車は左手に空港、右手に海を見ながら走る。
せっかくのインド洋も薄曇りのせいか、キレイというよりは、殺風景なイメージだ。
さて、フルマーレのホテルは、Agodaでリーズナブルかつ評価高めだった「Ripple Beach Inn」。
イメージはプチホテル。

約10分ほどのドライブでホテルに到着すると、とても小さなレセプション。
ソファの置いてあるスペースもきわめて小さい。
インド系女性は、クレジットカードは持っていない、USドルもない、カナダドルならあるとすっとぼけたことを言っており、ホテルスタッフともめていた。
それを後目に、チェックイン手続きらしい手続きもなく、私は部屋へ通された。

ホテルの外観は悪くない。


でも、通された2階の部屋には、窓はあるが、至近距離に隣の建物の壁が立ちはだかり、ビューはなく、薄暗かった。




予約をするとき、バルコニーつきのオーシャンビューがよいかな、と思ったが、数時間の利用なので、けちってスタンダードにしたのがいけなかった。
とはいえ、Agodaで最初に表示されるレートは5000円程度だが、taxやBed Tax、トランスファーで、なんだかんだで9000円近くするので、値段に見合わない感じはする。
Agodaも、必ず徴収するなTaxやチャージは込みで表示すべきだ。

他のホテルに比べて、ベッドが異常に高い。
500mlのミネラルウォーター2本と、インスタントの紅茶コーヒーセットがコンプリメンタリー。
デスクの下には、空っぽの冷蔵庫もある。


シャワーは冷水。(しか出なかった。)
カランを左にひねって、きっとお湯はこっちと思って待つが温度が上がることはなかった。
試しに右にひねってもみたが、それもダメ。
水が乏しいモルディブで、そうそうジャージャー流すのも気が引ける。
たぶん、頭上の装置を調整すれば温水が出ると思われ…。
ただ、なんせ190cmの人でも容易には手が届かなそうな高さに設置されていて調整不能。


トイレの上にあがればなんとかなりそうだったが、すでに足が濡れていて、滑り落ちそうなので、水シャワーに甘んじることにした。
室内のテレビは1チャンネルしかうつらず、なんのためにセットトップボックスが置いてあるのかわかりかねる。
1チャンネルだけの放送が、ケーブルTVなのか?
水シャワーのあと、1時間昼寝したら、すっきりしたし、昼なお薄暗い部屋にいたくなかったので、周辺散策をすることにした。

ホテル前はビーチ。


とてもきれいな白砂だけれど、あんまり好きになれない。
何か無機質な感じがするのは、やはり人工島だから?
ツーリストやローカルがちらほらいるだけでさびれている。
曇っているし、トロピカルなイメージはないのがいけないのかな。

ちなみに、ビキニ禁止である。


フルマーレはまだまだ新興住宅地な感じだ。
通りを歩く人も少ない。


まっすぐの通りに、建物もちゃんと並んでいるけれど、なんだかさびしい。


同じ規格の団地があったりするのが、昭和の日本みたい。


造成中の建物多く、そこらじゅうに旧式なコンクリミキサーが放置されている。


道端にはバナナがなっているし…


空き地にテーブルを置いて、ちょっと悪そうな若者たちがトランプに興じてたり、平和な昼下がりは、ちょっとタイムスリップ感。

その反面、みあげれば携帯基地局がそびえ、


しょっちゅう水上飛行機が頭上を通過しうるさかったりで、やはり2013年なのだ。


でも、街に活気は感じられず、全体的にSleepyな感じがする。
お店もならんでいるが、どこもしーんとしている。
子ども服のお店。


サーフショップ。


TOTOとかINAみたいなお店。トイレがデコラ。


ふらりと寄りたい店もなければ、入れそうなレストランもない。
おなかがすいた。
本当は、ローカルフードを食べたいが、モルディブって、女子ひとりで入れるようなローカルレストランがないのが気に食わない。
入っても、珍しがられるだけで、別に入っちゃいけないわけでもなかろうが、ディベヒ語わからないし、チャレンジャーすぎるので、高くつくが、ホテルのレストランにした。
ホテルのウェイターは、超感じがよい。
フィッシュカレーをたのんだら、きょうはないというので、ベジタブルカ レーとライスをオーダー。
出てくるまで相当時間がかかった。


ご家庭の味な感じだけれど、熱々でおいしい。


意外に良心的だったAgoda
カレーを食べながら、3/22、下船後のホテルをさがす。
イクエーターに乗ることを想定していた私は、イクエーターの下船日にあわせ、帰りのフライトは、土曜夜便をとってある。
アイランド・サファリ・ロイヤルは金曜下船なので、できれば金曜にマーレを飛びたちたいが、アイランド・サファリ・ロイヤルへの乗船が決まったときには、すでに満席でとりなおしができなくなってしまった。
空港のフルレ・アイランド・ホテルは、以前に泊まったとき、値段に見合う価値は見いだせなかった。
でも、スパが使えるなら、と思って、スパに予約やメニューの問い合わせをしても無視されたこともあって、使うもんか、である。
フルマーレが気に入ったら、帰りもフルマーレに泊まろうと思ったのだが、また戻って来たいとは思わないので、帰りはマーレにしよう。
どうも、オクターブというのが、値頃でよさそうだ。

部屋に戻ってメールをチェックすると、オクターブのバウチャーが届いていた。
バウチャー見たら日付が3/21になっている。
私間違えた?とアプリを開くと、日付の選択は3/22のまま。
予約の変更をクリックしたら、スペシャルレートなので、全額没収との表示。ギャーーー!
Agodaのヘルプデスクに電話する国際電話代が惜しいので、ダメ元でメールを送ってみる。
「アプリで選択した日付は3/22でしたが、バウチャーは3/22になっています。
3/22に変更していただくか、クレジットカード支払いを無効にしてください。」
思いつくかぎりの丁寧な英語で訴えてみた。
まあ、どう考えても、日付再確認しないのが悪いって言われるだろうな。
すると、ものの10分もたたないうちにレスが来た。
予想外に「今回は全額返金します」というものだった。
Agoda側でホテルに電話をかけたら、オクターブの22日は満室なので、変更はできないけれど、ホテルがリファンドを認めると言っているので、リファンドするとのこと。
ありがたいことだ。
Agodaは、オクターブには22日の空室はないと言うが、アプリでもう一度空室照会をすると、空室ありなのだ。
アプリで空室ありなので、もう一度、オクターブを22日で予約してもかまわないかとAgodaに再度メールをすると、止められた。
たぶん実際には空きがないのに予約がとれる不具合で返金してけれるんだろう。
まあ、不幸中の幸いだ。
かわりに、これまた安くてレビュースコアの高めのDACE HOTELというのをとることにした。


フルマーレ サンセット
きょうのサンセットは18:22らしい。
時間にあわせて、再度ビーチに出てみた。


夕ぐれには、ビーチに出ている人も増え、ビーチバレーなんかもやっていた。
このビーチはどうも島の東側のようで、サンセットはみられなかった。


部屋に戻ってふたたび仮眠することに。
なのに、ホテルは改修中で、ドリルの音がうるさくて、安眠不可。
結局、20時前くらいになって、やっと静かになった。
21時半に送迎をたのんでいたのに、たのみもしない20時半にモーニングコールが来た。
「タクシーは21時に来ます」とのこと。
「21時半って言ったでしょ」と苦情。
「車が21時にしかない」とうそっぽい。
これでもう、このホテルはダメ!決定。


ふたたびマーレ国際空港
夜21時。
タクシーで空港へ。
ローカルが3人、後ろの席に乗り込んできたから、単にこいつらが21時に空港に行きたいだけじゃないの?と思えた。
フルマーレは夜になると、パブリックビューイングみたいなのが設置されている空き地なんかもあった。
空港への道は、夜はとてもさびしい。
それでも、暗い海で、釣竿をたらしている人の姿がちらほら見えた。
空港に着いたら、到着口でボーッとワールドツアープランナーズの現地係員と、スリランカン組の到着を待つ。
やがて、昼に会った女子と再会し、しばらく雑談。
その後、だいぶたってからスリランカンで到着した人びとは、ほとんどリピーターくさい。
全員そろったら、ちょっと先の国内線ターミナルへ移動だ。


Q2 148 マーレ23:50 カーデッドゥ01:15


ガーフ環礁は、カーデッドゥという空港に飛ぶ。
カーデッドゥーゆきの便は23:50発。
われわれが一番乗りらしく、その中でも、いちばんにチェックイン。
荷物は25キロまでは免除、それ以上は1キロ1ドル程度のエクセスがかかる。
私は、荷物が軽いので、無関係だが、みんな数ドルのエクセス支払手続きをしていた。
その後、セキュリティチェックするまで、退屈な時間。
そしてまたまた、国内線ターミナルも、チャイニーズで埋め尽くされた。
かつてモルディブのリゾートは、ドイツ人によって開発がすすみ、ゲストはヨーロピアン主流の日本人ちょびっとだった。
モルディブに来るチャイニーズといえば、旧正月にだけ、タイワニーズが団体で、おそろいの旅行会社のバッグとTシャツで押し寄せるにすぎなかったのに、いまやチャイニーズが圧倒的だ。
やっとセキュリティがオープンして、またまたゲートで不毛な待ち時間をやり過ごしたあと、やっとボーディングタイム。

去年アッドゥから乗ったのと同じタイプの飛行機で、尾翼はドルフィン。


またまた正面顔。


離陸したら夜間飛行で眠りたいところだが、プロペラがうるさく眠れない。
窓の外、たまに船や島の灯りがみえる。
雲がないところは、星が近くてきれいである。
機内サービスは、コーヒー、紅茶だけ。


アイランド・サファリ・ロイヤル乗船
カーデッドゥ空港は、ガン空港に比べると、かなりぼろい。
チャイニーズのおっさん軍団は、みな、長尺な荷物を持っている。
どうやら、トローリングの人たちらしい。
私が見たいんだから、カジキとかひっかけないでね…。

外に出るとリピーターの人びとが、船から迎えにきた的場さんにわっと群がり、アピっている(ように見えた)。
たぶん、私と、もうひとり昼に着いた女子以外は、ほぼ全員リピーターとみた。
なんだか微妙。
この先、超アウェー戦が予想される1週間。
ま、ガーフだし、海がよければそれでよい。
広いドーニで、器材だけバスケットに写し、日本はもう朝な時間になって、ようやく乗船。
ゲストカードに記入し、部屋を割り当てられ、やっと長い長い、不毛な1日が終わる。