くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

2013年モルクル日記(9) 3月23日(土)~24日(日)さらに無駄な日本への2日の道のり

2013-04-12 00:14:34 |  旅行
3/23(土)朝 マーレ
きのう、チェックインのときに、朝食は10ドル(くらいのことを言ってた)だけど、どうするかとたずねられた。
路地裏に停電、こんなネガティブな展開で、絶対満足なブレックファストが出るはずはない。
少なくとも、10ドルのバリューはないはずと、あっさりお断りしたことを後悔しはじめている。

お湯をわかせない限り、スーパーで買ったカップめんは宝のもちぐされ。
このホテル界隈には、ツーリストがふらりと入れるようなカフェもない。
本来、旅先では、その土地のものが食べたい。
マスフニ、ヘディカ、悪甘い紅茶…。
でも、ホタ(モルディブのローカルレストラン)は、おっさん一色。
女性は人から見られない2階で食べるとか、そういう古き慣習は早く消えてなくなれー。
昔はリゾートや空港で働いているモルディビアンは男性ばかりだったが、今は女性も多く進出している。
ガーフへの国内線の機内誌には、アッドゥ出身の女性パイロットが紹介されていたほど。
きっとそう遠くない将来に、モルディブのホタだって、女性がどんどん入るようになるにちがいない。

ホタに単身乗り込む気合いはないので、しかたない、きのう買ったおいしくないドイツ製ココナッツクッキーの残りを食べよう。
今朝はおなかがすいているからおいしくいただけるかも♪
そういえば、マーレに来るときのSQで、1つでいいと断ったのに、男性クルーから無理に2パック渡されたピーナツがあったんだ。
手荷物の底をごそごそかき回し、あったあった。
今となっては、ありがたいことだ。
そして、わびしーく、カワキモノをついばむ朝。
で、クッキーはやっぱり、ずいま~!

きょうのフライトは14時50分発だから、ホテルのチェックアウト時間の12時までここにいたって、じゅうぶん間に合う。
でも、この部屋にもあんまりいたくない。
カーテンをあければ、窓の向こうは隣のビルの壁。
TVは映らない。
ゆうべはつながっていたWiFiも、真夜中からつながらない。
だから、オンラインチェックインもできない。
部屋でくつろげないからといって、外に出てまた道に迷ったら目もあてられない。
となったら、もう寝るしかない。
こうして二度寝のあと、11時には部屋を出ることにした。

部屋を出て思い出したが、このホテル、エレベーターがないんだった。
下りだし、がまんして自分で運んじゃえ!と降りはじめたら、下のフロアにいたスタッフがすっ飛んできた。
こういう気配りは、こんな小さなホテルなのに、とってもよい。
レセプションでは、ブラジルから来たというカップルが、チェックイン手続き中だった。
ブラジリアンinモルディブも、はじめて見た。

さて、チェックアウトの際に、タクシーをお願いすると、数分後に別のスタッフがやってきた。
そのスタッフと通りに出て、スタッフがタクシーを止めてくれるというしくみ。
1台目は乗客ありでダメ。
2台めを無事つかまえた。

さようなら、DACE。
最後まで、どう読むのかよくわからなかった。
DACEのEには、アクサンテギュみたいなのがついるので、ダセかと思ってた。
マウルーフはダクと読んだし、たしかスタッフはダースって言った気も、デースと言った気もする。
やたらにフォースの力が頭に浮かんできたってことは、DACE→ダースベイダー→フォースで、やっぱりダース?

↑この細い路地の左手、たぶんピンク色のところがそう。
(ちなみに、ここのペントハウスは、WEBで見る限り、ちょっとひかれるものがある。)

Jettyに着き、空港ゆきのドーニの椅子に座り、ああ、やっと帰れる、と珍しく帰りがうれしい。


3/23(土)正午 フルレ国際空港
フルレ国際空港は、夜より昼が好きだ。
フルレの滑走路にいる飛行機って、昼間に遠くからみると、海の上を歩いてるように見えるし…。


空港のJETTYの下だって、現実はにごにごだとしても、まさにトロピカルなエメラルドグリーンだ。


空港に着いたとき、SQのチェックインはまだはじまっていなかったが、セキュリティエリア内には入れてもらえた。
さて、マーレ→シンガポールが今夜の便だったものを、昼便に変えることには成功したが、シンガポール→羽田はあしたのまま。
願わくば、今夜23時台の便で、明日の午前8時に成田に帰りたい。
今夜の成田ゆきにラストミニッツで空きが出ないか、シンガポールで成田便のスタンバイをTRYするか思い悩む。
でも、それをするには、荷物をシンガポールどめにしなくてはならない。
考えが定まらないうちに、チェックインカウンターがオープン。
結局、乗れる保証のないフライトに賭けるのはやめにして、荷物は羽田までスルーにし、ボーディングパスも2枚もらい、これで明日の夜中まで家には帰れないことが決定。

チェックインを終えたら、1フロア上がって出国審査。
ブースがずいぶん増えたように思う。
そこには、またまた怒涛のチャイニーズ集団。
出国審査を終えると、以前は、ゲート前だったはずの保安検査場が、早くもここで登場。
そこではこのチャイニーズたちが、みんなピーピー鳴らしまくり。
なんでちゃんとトレーに出さないのよーーーっ!ってものが、続々出てくる。
時間は有り余ってるけど、江戸っ子らしく、いらっ!とする。
私なんか、秒殺なのに。

セキュリティを通過すると、マーレのDUTY FREEの様子は、1年前とは様変わりしていた。
ひととおり巡回してみたが、取扱い商品は変わり映えがしない。
ただ、売り場面積が広くなって、ぬいぐるみやマスコット、ガラスの置物などが増えただけだ。

それにしても、おなかがすいた。
アイランド・サファリ・ロイヤルで飽食の日々だったおかげで、さらに胃拡張となり、夕べからSTARVING状態。
定刻に出発して、水平飛行に移って…と機内食が出るまでの時間を逆算すると、まだ3時間以上先になりそう。
それはちょっとつらい。
セルフ・サービスのサンドイッチは、どうみてもおいしくなさそうなのに、けっこうなお値段。
カフェのメニューを見ると、ハンバーガーが、東京の本格アメリカンやハワイアンなレストランの1.3倍値だ。
ばかばかしい。
なにしろ、去年より1ドル20円に近く円安なので、財布のひもはぎっちぎち。
それならと、小さな売店でカップ麺を見つけたが、カップ麺が5ドルである。
ありえない。
まるで頂上のレストハウスだ。
でも、これが一番安い選択。
そういえば、スーパーやタクシーのおつりで、ルフィアがけっこう余っている。。
このルフィアを消化したい…
ゆうに5ドル強に相当するルフィアがあるので、カップめんをGET。
タイ製のカレー味。
軽いが、まあ、おなかは落ち着く。
でも、こんどはカレー味なので、のどがかわく。
何か飲みたいが、がまん、がまん。
そうそう、マーレは、BEERも買えない。

SQ461便のゲートオープンのアナウンスを聞いたら、即、階下のゲートへ移動。
前はセキュリティチェックだったあたりが、アイスクリーム屋に転じていた。
まさに関所のように、ゲートに到達する動線上に、でーんと構えている。
ケースを真剣にのぞいていると、すかさず声をかけてきたのはチャイニーズの、お店のお目付役っぽい女性。
こんなところまで、しっかりチャイニーズ資本とは。
モルディブは、もはや、チャイニーズのものなのね。
結局、コーヒーとアイスでUS10ドル近く出してしまい、こんなことなら、上でもっとちゃんとしたものを食べておくんだった。
安物買いの銭失い…。
それにしても、モルディブって、すべてが高い。
空港値段は異常だが、街も高い。
去年までは、ここまでは感じなかったが、やはり円安は旅行には痛手だ。
さて、ゲートには日本人カップルの姿がけっこうあった。
みんな、こざっぱりした30代って感じで、見ていて気持ちがよいカップルばっかり。


3/23(土) SQ461 マーレ1450発 シンガポール2240着
離陸すると、短い時間だけれど、リゾート島が見える。
空港のそばということは、クルンバ?




ときどき現れる環礁をながめながら、次のモルディブはいつにしたものか、と早くも悩み始める。
来るときには、これが最後のモルディブかも、と思っていたが、結局、卒業できなかった。
潜り足りなかったガーフにもう一度、あとはハニファルベイでぐるぐるマンタも一度は見ておかなければならないミッションが…。
となると、最低でもあと二回はモルディブに来なくてはならないなぁ…。
シパダン&KKがいちばん大事なのに、モルディブにもたまには来たいという気持ちが邪魔をする。

ゲートで食べたアイスクリームと、食前にTigerを2本もらったおかげで、もう、たいして機内食の必要は感じなくなってしまった。


窓の下には、島影のない海しか見えないし、このあと夜の世界に飛行機は飛び込むわけで、「TED」をみて時間をすごす。
こういう何にも考えないで見られる映画っていいわー。
ついでに、またまたThe Kingdom of the Oceansを見た。


チャンギ国際空港ふたたび
シンガポールに着いたものの、このあとどうしよう…。
入国して、市内のホテルに泊まり、あしたはチキンライスがいいな。
でも、羽田行きは15時半だから、昼過ぎには市内を出た方がよいとなると、たいしてゆっくりできないか…。
それならトランジットホテルに泊まる?
トランジット16時間利用だったら、相当高額になるだろうし、だったら市内に出た方がいいか…。
市内のホテル、適当なのあるかなぁ?
どうしよう…
どうやら飛行機は、いちばんはじの方に泊まったらしく、なかなかサテライトを脱出できない。
まさか逆に歩いてる?と思ったほど。
予定になかったシンガポール1泊をどうするか考えて歩いているうちに、リクライニングのきいている椅子が並んでいる、仮眠コーナー的な場所が見えてきた。
そこでは、老若男女、多国籍な人びとが休んでいる。
読書中の者、爆睡中の者…。
それを見たら、ケチ魂が爆発。
ここで十分じゃん。
チキンライスに未練を残しながらも、空いている椅子で、荷物を抱きしめて眠る。
まあ、熟睡はできない。
楽ではないが、そのまま午前6時くらいまで、ななめっていた。
横にはなれないが、ななめにはなれるのだ。


3/24(日) SQ634 シンガポール1535 羽田2305
朝。仮眠コーナー(?)の椅子は固かったので、おしりが痛い。
きょうも時間は有り余っている。
ターミナル1へごはんを食べに行くが、早すぎて、まだ開店していない店が多い。
ターミナル1はターミナル2より、朝が遅いのか?
舐品屋もあり、アジアンスイーツに食指が動くが、店員がいない。
そのうち歩いていくと、シンガポール製パイナップルタルトがあり、ひとつ試食させてくれた。
これっておみやげにいいかも、と、一時は買うことを決意。
あとでまた買いに来るから、と本気で言ってその場を去ったが、歩いているうちに、change mind…。
ごめんなさい。

ターミナル1では、カヤ・トーストで有名なキリニーにシンガポリアンがたくさん並んでいた。
カヤ・トーストでいいかと、ターミナル3に戻って、同じくキリニーにゆく。
おととしは、わざわざキリニー通りの本店(といっても、ちっちゃなローカル食堂)まで行ったほどである。
カヤ・トーストは、ひさびさに食べたらおいしい。


食後は、ターミナル3のクッションのきいたソファで、しばらく荷物を抱いて、再仮眠。

昼、またまたキリニーで、ミースープ・ボラ・イカン(フィッシュボール入り汁麺)。

やっぱり、マレーシアの方がおいしいな…。

どうしようもなく時間が余っていたのに、時間はどんどんたってゆく。
搭乗ゲートに到達したときには、もう「機内へのご案内」がはじまっていた。
ラストミニッツで、往生際悪く、iPhoneにチャージ。
そして、食前に、またまたTigerを2本空け。
ミールもたいらげ、仕上げにマグナムが出てきたので、マグナムも食べ。
隣の席は、30手前のカップルで、ショートカットの彼女は、センスもよいし、感じもいい。
見ず知らずの私に、奥の席でとりにくいだろうと、アイスをとって渡してくれたり、トレーをさげてくれたり、とても親切。
それにひきかえ、船上には、すれ違ってもロクに挨拶もできない感じ悪目の人が少なからずいたのに、爪の垢を煎じてあげたいね。
それも、こっちの人たちの方が、はるかに若いのに、のに、のに、のに、ずっとちゃんとしてる。
海的には、ハンマーとイルカでよかったが、人的に恵まれない旅だったなぁ、と改めて思うのだった。
まあ、ダイバーだから、海がよければ、それでいいと思えてしまう。
そして眠ることなく、「The Sessions」と、ソフィーマルソーの「Happiness Never Comes Alone」、どちらもR指定映画を鑑賞。
ソフィー・マルソーはもう40台半ばなのに、劣化が感じられなくて素晴らしい。
そして、仕上げに、またまたThe Kingdom of the Oceansを見た。
どんだけ好きなんだ?
イヤホンを回収されても、クリスワールドのスクリーンには、The Kingdom of the Oceansが映り続けていた…。
さて、飛行機は定刻より20分も早く羽田へ着いた。
羽田へ着くと、横にはAir Asia。
ああ、今からKLに飛ぶのね。私をKKに連れてって~。

イミグレに到達すると大混雑。
日本人の列は、並んでいても、あっという間に順番が来るが、荷物はなかなか出て来なかった。
羽田の国際線がこんなに混雑しているのははじめて見た。
乗り継ぎ長かったし、なくなっちゃったかな?と疑いはじめたほどだが、荷物は、23時20分にようやく出てきた。
駅探で乗り換えを検索するが、家から徒歩1分の駅へゆく終電には間にあうかどうかの瀬戸際。
とりあえず、京急で品川まで出よう。
駅について、素足にクロックス、夏物のワンピースにパーカーといったいで立ちでも、まだ寒さを感じない。
私みたいに、季節外れのいで立ちの人は、ぽつぽついる。
まもなく電車がまいりますアナウンスが流れている中で、大急ぎで、素足にクロックスからソックスはいてブーツに足をつっこみ、
モッズコートをはおって電車に乗り込む。
品川どまりのあと、次に来る電車が泉岳寺どまりとは何事!?
仕方なく、山手線で家から徒歩10分強の駅まで出て、荷物ごろごろ、期せずして、夜桜を見ながらの家路となった。


まとめ
今回学んだこと。
(1)モルディブは、リゾートやクルーズといった絵空事の世界で完結するに限る。
   往きのフルマーレ、復路のマーレで、しみじみそう思った。
   別に、嫌な思いをしたわけでもないのに、町はもうこりごり…。
   女性もホタに堂々と入れる時代が来ない限り、町に行くメリットは、スーパーで安く紅茶をお土産に買うくらいしか感じられない。
(2)モルディブでの歯磨きはミネラルウォーターが確実。
   モルディブにはけっこう通ったので、モルディブ菌には免疫があると自負していた。
   が、今回は、帰って来た週はまるっとおなかをこわしていた。
   細菌性特有のしくしく~でもなく、トイレ~!!なんて緊急事態にも陥らなかったが、食べたものはすべて出ていった感がある。
   マイルドにおなかをこわしていた感じだが、さすがに4~5日続くと、猜疑心のかたまりになる。
   ちょうど帰って1週間目の日曜日の午後、突然、おなかがものすごく痛くなった。
   2時間半くらい、トイレに通い苦しんだが、それを機に悪いものが全部出ていったよう。   
   その後、うそのように回復。薬も飲まず、自然治癒。
   原因は、どう考えても、旅行中のうがいしかない。
   やはり歯磨きは最後のひと口だけじゃなく、全部ミネラルウォーターにすべきだと思った。
(3)もうこりごりと言ったマーレ。でも、マーレに行くなら少額紙幣を。
   リゾートで枕銭を置くスタイルではないので、あまり細かい1ドル紙幣は用意しなかった。
   買い物、タクシー、USドルは問題なく使えるが、おつりはすべてルフィア。
   10ドル出して、たくさんルフィアのおつりが来ても、なかなか使えないわけで…。
(4)フライトは、正攻法で。
   往復とも安いからと、変な時間のフライトにしたら、乗り継ぎは多いし、たいへん。
   でも、今後もスリランカンには乗らない。
(5)羽田着深夜着はたいへん。
   迎えに来てくれる人がいるか、タクシーに投資するかしないと、公共の交通機関で帰り着くのは、けっこうきつい。
(6)クルーズ選び
   チャネルダイビングにはエンリッチ。
   エンリッチ不要といつもは思っているけれど、モルディブのチャネルダイブに関してはエンリッチの有効性を思い知った。
   去年、イクエーターで、しぶしぶエンリッチを吸っていたが、今年のクウキとでは、サメの見え方がぜんぜん違う。
   まあ、潮もあるだろうけれど。
   今回は、根待ちができないことで、サメでは不利だったと思う。
   BS2はクウキでも、ある程度は根待ちをしてはいたけれど。
   というわけで、エンリッチがある点ではイクエーターが強い。
   ごはんは、アイランド・サファリ・ロイヤルがメニュー豊富。
   でも、アイランド・サファリ・ロイヤルにはビールサーバーがない。
   BS2は、メニューやデザートにバリエーションがあったな。
   BS2のドーニが、かつおとココナッツが出てきてよかったな。
   潜り方は、各船で、ずいぶん違うな、と思った。
   アイランド・サファリ・ロイヤルの根待ちはせずに、中層をさまよう攻略法にびっくりした。
   中層にいたので、期待してた目の前に一面のサメ、ってのはなかった。
   でも、ハンマーヘッドとイルカの群れが見られたのは、中層を一生懸命泳いでのこと。
   次のモルクルで乗る船の結論は出ない。
   コースしだいである。