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くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

弾丸シパダン(2) 9月20日(日)セレベス・エクスプローラ乗船

2015-12-17 21:53:56 |  旅行
ホライズンホテルの朝
7時半に起きてカーテン開けると、ひさびさ感のある青空に強い日差し。

オーシャンビューと言ったって、ホライズンホテルの立地的に、たかがしれている。
KKプラザと市場ごしに海とガヤ島がみえるけど、その前にそびえる郵便局。

反対側の部屋にしたって、キナバル山も見えない、ビューは残念なホテル。
私の部屋のすぐ真下にはプールがあるが、これまたちゃっちい。
スパもいけてないし、リゾートホテルでも一流ホテルでもないので仕方ない。
でも、KKのB級グルメ探索には便利なので、けっこう気に入ってはいる。

サンデーマーケット

朝食がてら、サンデーマーケットへ。
ただ、人混みの中をうろつくだけ。
今年の9月は、ドリアン、マンゴスチン、ランブータンが同時に出回ってて、ああ、ここにもっと長居したい。




サンデーマーケットの、縁日的な、レトロ感あふれる雰囲気が好きだ。
KK自体が、日本のふた昔前的な古臭さ、ダサさがあって好きだったが、最近は今風になってきているのが、ちょっといやだ。




空港やショッピングセンターの土産物で買うと、けっこうな値段のハンディクラフトが安い。
カザダン民族衣装的デザインのビーズのネックレスとか、インテリアにミニチュア漁具とか買ってみる。


これも欲しかった・・・


へちま・・・痛そう。




観葉植物にしたいわ~。




高価なはずの燕の巣も、ここではこんなぞんざいに・・・


パチモノ♪


ダルメシアンちっくな犬も売っている。ん?単なるブチ犬?


あわれっぽい仔犬も。


だっくりんたちも。


かわいいきんとと。


朝食に出たはずが、じゃらんじゃらんにどっぷり。
ガヤストリート沿いのクダイコピは、のきなみ混み合っている。
なら、テイクアウトで、まずは前菜(?)にケンワンヒンのロティを。



ほとんどのパンがRM1.20。
いろんなバンズがこっちを見ているが・・・



結局、カヤバンに決定。
熱くておいしい。
パンをはむはむしながらンデーマーケットを出たら、遅めの朝食。
もう9時半。

ミバサ@強記
東京にいると、シパダンの海に負けず劣らず、KKの食事が恋しいものだ。
長らく渇望してきた、きょうはミーゴレンバサシーフード、通称ミバサ。
ガヤストリートは込んでいるので、大通りぞい、ウィスマムルデカ向かいの強記にした。

去年、ミースープがおいしいと思った店だ。
テタレと行きたいところだけれど、マレから糖分のとりすぎなので、チャイニーズティー。




食器セットを前にミバサを待つ。
早くしないと、カヤバンがふくれるぅ~。
そして、出てきたミバサは、けっこう具だくさん。


大好きなチリをたっぷりかけて。


ここのミバサ、おいしいけれど、ごていねいに溶き卵まで入っていて、さらにスープまでついて、ボリューミー。

カヤバンを食べたことを、ものすごーく後悔するのであった。

スリアサバ
今回の旅ではもうKKに戻ってこないので、KKでの個人的MUST BUYアイテムを調達しなくては。
ミバサを食べ終わると、ちょうど10時。
いろんなお店が開く時間だ。
高くてあんまり好きではないけど、スリアサバのスーパーにしておこう。
暑いからウィスマサバを通り抜けて、と思ったら、日曜は抜けられず。
ウィスマサバのショップロットの外で飼われている無関心なクチン(ネコ)を観察。


まだひと気のないスリアサバに入ると、でっかいテングザルとオランちゃん。

3階のCity Grocerに急いで上がって、サバティー、テタレ用ミルク、ボルネオ産ココナッツオイル、マギーミーなどを買い込む。
どんなことがあったって、年に1度はKKとシパダンには来るけれど、こんどがいつになるとは言えないから、ダイビングバッグのスペースが許しそうな限り、買い込む。
そして、ホテルに戻って、あわててパッキングして、12時チェックアウト。

KKIA2へ
チェックアウトしたら、空港まで連れて行ってくれる、古い知人を待つ。
シパダンが一番楽しかった時代に、一番ディープダイビングで、一番ハンマーヘッドの群れを見せてくれたダイブマスターなので、特別な感情のない私には、単にいい思い出を作ってくれた人物である。
ただ、私の友だちの複数名が、彼のガールフレンドだったので、コンニャロメというのもある。
まさか、バイオシールがこんなミッションをもたらすとは。
きゃつに最後に会ったのは、確か、深夜にKK市場前を友だちとほっつき歩いていたときにハイラックスで通りかかって、声をかけられて以来。
もう10年も前・・・。
興味本位で会いたくもあり、会いたくなくもあり。
もともと裕福な家のご子息だが、テックダイバーになった今、自身もリッチになり、きっとでかい車で来るにちがいない。
ロビーで、10年も会っていないのにわかるかなぁ・・・と思いながら待っていると、四駆が止まった。
中から見知らぬ女性が手をふっている。
私じゃないなと思ってると、激しく手招き。
「私?」と指差すと、激しくうなずいている。
すると、車の中から奴はドヤ顔で出てきた。
相変わらずでウケる。
席に設置していたチャイルドシートを手際よくはずして、さあ乗れと言う。
昔は子供は嫌いと言い放ち、200人斬りしていた昔を思うと、なんか感慨深いものがある。
車に乗り込むと、隣には、2歳半くらいの男児。
前には1才半くらいの女児。
まずは奥さんとないすとぅーみーちゅー的な挨拶。
もうアラフォーになった彼の年齢からすれば、ずっと若い、落ち着いたローカル美人。
シパダンの海は良くなっているか、シパダンクローズして以来、シパダンで一度も潜ってない、とか、いつか元同僚たちとシパダンに行きたいとか、シパダンにいるうちは一度もジンベイ見なかったのに、テックダイバーになってからはオフショアでちょくちょく見るとか、あたりさわりのない会話が続く。
誰がどーした、なんて昔話はできるはずもない。
そんな中、車がタンジュンアル方面に曲がろうとしたところ、男児が泣き出した。
父「泣くんじゃない!」
母「泣くんじゃありません!」
けっこうスパルタな感じでびしびし言っている。
そういわれるとますます泣くBOY。
赤信号で車が止まり、路肩には、ドバトが数羽。
「Hay! Look! ぴじょん、ぴじょん!」
ドバトじゃ泣き止まないよなぁ、と生暖かく見守る。
息子は号泣したまま。
「泣くな!鼻水を拭きなさい!」と息子にタオルを渡そうとする父。
そんなこと、2歳半の泣いている幼児に言っても、ふかんやろ。
もちろん幼児はタオルをとるなんてことはしない。
私がタオルとって、はいはい、と鼻水をふき。
なんで、こやつの子供の鼻水を私がふかなあかんのや・・・と思いつつ。
「この子はおなかがすいているだけなんだ。今朝、教会へ礼拝に行った帰りでね・・・」
へー。あんた、そんな日曜にちゃんと礼拝にゆく敬虔なクリスチャンにいつから!?
とは言わなかった。
そうそう、と、きのうチャンギでつかまされたキットカットをつかませておく。
なんか、懐かしい思い出に遠い目をするよりも、かつての200人斬りがパパする姿が新鮮で、目をパチパチ。
そして、KKIA2に着き、さわやかに、ば~い。

失せ物また出る
KKIA2の建物に入り、ボーディングパスをプリントしようとKIOSKへ。
と、iPhoneがないっ!
バッグのすみずみまで探すが、ない!
これは、きゃつの車の中で落としたにちがいない。
スマホケースの中にはJCBが1枚入っている。
やべー。
悪用するとは思わないけれど、さて、どーやって取り戻すか。
なにしろ、電話番号はスマホの中。
でも、あわててもどうなるものでもない。
公衆電話でケータイ鳴らしても、マナーモードにしてるから、車が走っていたら、気がつかないだろう。
あれこれ思案しながらコンビニに入って、水ミネラルウォーター買って飲んで落ち着いてみる。
とりあえず、チェックインしないことにははじまらない。
ボーディングパスをプリントして、カウンターに行って、荷物を預ける。
セレベス・エクスプローラに乗ったら、トムに懇願して、C/EのPCを使わせてもらって、まずは携帯会社のアカウントにログインしてケータイ止める。
それからJCB止めて・・・
そのあとFacebookにログインして、オフショアにいる友だちにメッセンジャーして、きゃつの電話番号を聞いて、謝りたおして・・・
DHLのアカウント作って、DHLの着払いで送り返してもらおう。
と、頭の中で段取りが整った。
うん、けっこういけそうじゃん、と妙に安心して、セキュリティチェックの列に並んだ。
と思ったら、肩をポンポンと叩かれ・・・
やつがiPhoneを持って立っていた。
「ごめ~ん!」
「Luckily・・・息子がまた泣いてね。ヨメが後ろにいったら、みつけたんだよ」
もう、陳謝。
悪い汗かいた。
でも、指示棒といい、私の辞書に「失せ物出でず」はない!?

ファブリーズ爆発
LCCとはいえ、チェックインカウンター、ゲート、エアアジアの職員は、みんな超RUDEである。
おまけにゲートは大混雑。
やっと空いているところをみつけて座ったら、「ぺいじんぐぱっせんじゃー」とまた私の名前。
「なんでしょー!?」と係員のところに行くと、態度悪く「Youの荷物の中の香水がプロブレム」と言われた。
「はぁ?香水?香水なんて持ってないけど」
本当の香水だと、何オンスまで、ってのが決まっているけど、そんな純度の高い香水なんかもっちゃいない。
それに、若い頃は、オードトワレおたくでもあり、実にさまざまなトワレを免税で買っていたけど、今はもうトワレのトの字すらない。
「とにかく、荷物をチェックしにカウンターへ行って」と言われて、セキュリティチェックを逆行し、カウンターへ。
ここがまたまた超RUDE。
「香水なんて持ってないけどなんですか?」
「香水が破裂している」
あけてみると、香水が聞いて笑う、ファブリーズが破裂していた。
多くのものが、ファブリーズ臭、そしてしっとり。キーっ!
なんで、日本から持ってきて、いままでなんともなかったのに、まだ飛んでもないのに、エアアジアのカウンターに預けただけで破裂すんよーーー!!!
ああ、これがないと、汚いセレベス・エクスプローラなのに、超不都合。

AK6262 コタキナバル1350 タワウ1440

虎な機体。
エアアジアの空港職員は、すべて態度不良。
Low Costなので、クルーが降りてきて、ゲートでチケットをもぎるが、さすがにクルーはそこまで感じは悪くない。
さて、飛行機に乗り、席につくと、とにかく窓が汚い。

午後は積乱雲発生で、キナバル山の姿はほとんど拝めない。

山頂のギザギザが、知っているからこそわかる程度。
KKはあんなに晴れてたのに、タワウに着いたら、またまたグレーの空。

危険情報レベル3の地へ
シパダンの玄関口、タワウに着いたら、いつものドライバーさん。
いつものとおりセンポルナへの1時間半ドライブ。
もう何十往復もしている道中なのに、なんとなくいやな感じはぬぐえない。
なにしろ、ここ、サバ州東海岸エリアについて、「渡航は止めてください」と外務者危険情報は言っている。
危険情報の表示が変わって、同じレベルでも、「延期してください」から「止めてください」とより強い表現になった。
「その国・地域への渡航は、どのような目的であれ止めてください」だ。
でも、今年も来てしまった。

車には、もうひとり、背の高いひょろっとした男子が乗ってきた。
そしてなにやら中国語で丁寧に挨拶された。
直感的に、華僑ではなく、大陸からのチャイニーズだなと感じた。
「Ah,...no..I'm not a Chinese...」
反日感情が強いかもしれないので、自ら日本人とは言わない。
「どこから来たの?」と聞かれ、となれば、堂々とJAPANとお答え。
すると反日どころか、すさまじい食いつき。
概して、チャイニーズの一般人は、やはり日本人を好きだな。
なんでも、モアルボアルだったかで働いている北京出身のイントラさん。
北京と聞いて、PM2.5について言及しようかと思ったが、やめておいた。
国慶節で、大陸から旅団規模でやってくるチャイニーズをケアするために、助勤でセンポルナに来たらしい。
「ビザの関係で30日しかマレーシアにいられないけれど、日本人は何日いられるの?」と聞かれ、「90日!」と言ったら、一瞬絶句された。
センポルナまで1時間半、寝ようと思ったのに、しゃべりっぱなし・・・。
これが日中関係改善の一助となるのなら・・・
「いちばん好きな映画監督は北野武」とか、日本の好きなものをぎょーさんアピールしてはった。
Facebookでお友達になりたいというので、ちゃっかりテザリングもさせてもらった。
下船してセンポルナに来たら、ディナーをごちそうしてくれると言うけれど、センポルナには泊まらないんでね・・・

センポルナ
無事1時間半のドライブは終わり、センポルナ。
センポルナは、もともと超安全とは思わないけれど、降りたてば、相変わらず単なる田舎である。
すぐにC/Eの送迎ぼろボートに乗り母船へ。

セレベス・エクスプローラ
シパダンで潜れると思うといつもうれしくて、セレベス・エクスプローラに乗ると思うといつも憂うつである。
船に乗り込むと、アイランドサファリロイヤルで1週間すごした直後の身にC/Eは、なんで来てしまったんだろうと、一瞬後悔する。
月とすっぽん。

部屋に下りると、同室の人はいなかったそれにしても、部屋ん中、臭すぎなんですけど。
カビと油が混じったような・・・
ファブリーズが破裂したことが、うらめしやー。
まあ、もともとファブリーズなんざ、ここでは焼け石に水なんだけれど、気休めは大事だ。
同室の方は、2段ベッドの上段に全部荷物を置いていた。
遠慮しないで、先に部屋に入ったんだから、下をとればいーのに。
私がいい年齢のダイバーなのに、さらに年上のダイバーがほとんどである。
日本人とは聞いているけど、どんな人が来るんだろ?

部屋の臭いに辟易して、トイレに入ると、トイレのレバーがなくなっていて、ウォーターガンもない。
シャワーはちょろちょろ。
劣化にもほどがある。
しばらくすると、ノックの音。
シニア層の方が来るものと思っていたら、なんと30代らしき、それもかなりの美人でびっくりした。
ゲストは、その彼女と、スペイン人の男性3人組だけ。
ダイブマスターは、高木ブー似だけ。
あれ?トム&ジェリーのトムはいない・・・。
それになんと、ジェリーがマネジャーになっていた。
トムはアシスタントマネジャーに降格されたらしい。
トムは、ジェリーより絶対、マネジメント力はあると思ったが、ジェリーの人柄が他のスタッフに好かれてのことらしい。
トムは単に休みの取りすぎでないの?というのが私の読みだが。
そして、変わらず安田大サーカスみたいな、警備のポリス。

ジェリー、きょうはよく話す。
船のWiFiもつながらず、嘘か真か、料金未納だからと言われた。
いつになくジェリーがノリノリなので、お願いしてみたら、テザリングさせてくれた。
言ってみるもんだね~。
ジェリーは変わらずいい奴だけど、ディナーも品数が減り、払った金額に見合わないサービス内容に怒りをおぼえる。
バナナも、クッキーもない、ないない尽くし。
いくら危険情報でお客が減っているからって、経費節減とメンテの悪さで、どの口が3泊4日で15万近い金額を言えるんだー。
シパダン毎日を笠に着て、ひどすぎる。

そして、ブーちゃんから明日のスケジュールについてブリーフィングがあり、衝撃的なことに、月曜日のシパダンはMAX3ダイブだという。
カーフューの関係で、5:45まで船が出せないから、このオンボロの鈍足船では、3ダイブしかできないらしい。
でも、本来は6時からしか運航ができないところを、C/Eだけ15分早い出発を警察が許可してくれるんだとか。
1艘だけ航海してたら、悪者に目立つぢゃないの!?なんて思いつつ、早くシパダンについとくれ。
もう、この船については、あきらめが先になる域に達しているが、同室の美女が、シパダン3本だけは納得いかないとさかんに抗議。
でも、いくら美女が言ってもダメなものはダメなのだ。

そして、いつの間にかトムも現れた。
きっと、タワウの家族のところから戻って来たばかりなのだろう。
トムもジェリーも、来年には新造船が就航するという。
全室テレビありで、値段は倍とか言っている。
でも、船のデザインや仕様は変わらないんだとか…。
まあ、値段は上がるだろうけど、倍値段は盛ってそうだ。
今回は二人とも、来年を力説するが、かれこれ5年くらいもう、来年は新艇になると言っており、新艇なるなる詐欺になりつつある。

マレからいろいろあって疲れたので、気管支の保護のためマスクをしてさっさと就寝。
マスクをしたって臭い部屋。
明日はシパダンの海。
それだけが心の支え…。


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