くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

過食デー シンガポール~コタキナバル

2009-09-27 20:45:24 |  旅行
きょうはいっぱい食べる日と決めている。

早朝5時半、チャンギ国際空港のターミナル3から、KKゆきのシルクエアーが出発するチャンギのターミナル2へと移動した。機内食までは、まだ4-5時間あるので、とりあえず軽く食べておこうと、ツナパフとパンダン・ココナッツ・ロールをGET。シンガポールドルで、ツナパフが1.9ドル、コーヒーが2ドル、ココナッツパンダンロールが1.5ドル、計5.4ドル、340円ちょっとでけっこうずっしり。



私が好きなお菓子屋さん、ベンガワン・ソロに、今朝はローカルなクエはなく、中秋名月を前に、カラフルな月餅がならんでいる。チャイニーズ系の人たちは、みな月餅に見入っていた。月餅って、1つ350円くらいするので、こっちの物価にしては、お高いと思う。



まだまだ出発まで時間があるので、すぐにアップしないブログを書いたりしながら、時間をつぶしたあと午前8時50分発のシルクエアーでKKへ。こんどはシルクエアーの機内食だ。甘辛いお魚のグリル。悪くはない。チキンソーセージの方が人気だったが・・・とりあえず、フライト中は、肉食は封印。



シンガポールを飛び立って、窓からはずっと雲しか見えなかったので、機内食をたいらげると、また眠る。KKの天気は大丈夫かなあ、と一抹の不安を抱きながら。でも、飛行機が高度を下げはじめる前の機長のアナウンスでは、KKの天候は良好、絶好のビーチびよりです!、ってな内容だった。日系とちがって、外国のキャプテンって、いろいろなことをアナウンスするのでおもしろい。確かに、KK着陸態勢に入ると、からっと晴れた、まさに南の国の色だ。

コタキナバルに11時に到着すると、今回は、H1N1対策のサーモチェックはなかった。日本でもマレーシアでも、新型感染者は増えているのに。イミグレも、どの列も、3~4名待ちでがらがら。私は、いかなる行列であろうと、そのチョイスにはまったくカンが働かず、長蛇であろうが、一人待ちであろうが、ほぼ確実に、より時間のかかる列を選んでしまう。結局、今回もそうだ。急いだって、荷物が出てこなきゃしょうがない、とは思いつつ、やはりさっさと通過してしまいたい。そして、荷物はやはりなかなか出てこなかった。ラマダンだから?いらいらしながら荷物を待つこと20分。

外に出て、エアポートタクシーのカウンターにゆくと、タクシーはまた値上がりしていた。わずか3年前、20リンギットになったときに、友達と高くなった、とブーブーいったものだが、いまや30リンギット。空港から市内への距離と、マレーシアの物価を考えても高すぎだ。

でも、きょうのタクシーは、距離的にはじゅうぶん走った。空港を出ると、いつもは直進するところを、さっさと右折し、サバ鉄道の線路を越える、という珍しい迂回ルートだ。道路拡張工事や、断食明けのハリラヤホリデーの準備の買い物車が多く、渋滞を避けるためらしい。



お泊りは、プロムネード・ホテル。チェックインタイムは14時なので、まだ部屋には入れないかな、と思ったが、すぐに用意してくれた。部屋に入ると、まだ12時10分だった。

当然、海側ではなく、アピアピセンタービュー。昔、IDCのときに長期滞在していた。彼方にはデートスポットのシグナルヒルもみえる。キナバル山は雲にかくれてしまっているが、いろいろ思い出深い眺めだ。



10分ほどで、ひとりジャランジャランへ。海沿いではなく、アピアピセンター側の道を通って、センターポイントへむかう。今年の東京の夏は、あまり夏らしくなかったので、この青い空がうれしい。



通りはハリラヤ前で、いつもより車が多い。まずは、センターポイント内の、レートのよい両替屋へゆく。センターポイントも、混み合っている。両替のあと、5Fだか6Fにあるスタバへ行って、ワイヤレスにつなごうと思ったが、なんとなくスタバでオーダーしたいものがない。近くのベンチでちゃっかり無線をいただく。ここ1ヶ月、忙しくてカットができなかったので、センターポイントの上の方にある、まともそうなサロンで安くカットをしておきたかったが、今日は美容室も、どこも大繁盛。みんなホリデー前にキレイにしたいんだな。カットのあてがはずれたので、有隣堂なみの大きさの本屋をひやかす。本屋に入るとトイレにゆきたくなる、とよく言うが、私は、なじみの薄い本屋にゆくとそうだ。日本だけじゃなく、外国でも同じで、このセンターポイントの本屋も以前はそうだったが、もうすっかりなじんだらしく、おなかには何事もおこらなかった。KKプラザ、ウィスマ・ムルデカと、ショッピングセンターを1時間ほどかけてまわって、何も買うものはない、という不毛なウィンドゥショッピングをそこそこ楽しむ。

13時半。朝から立て続けに食べているので、おなかはすかないが、どうしてもサユルマニスが食べたいのでスリメラカへゆく。スリメラカは、センターポイントとシャングリラホテルを結ぶ縦の通りにあるマレー料理屋で、観光客がよく行く屋台のあるSEDCOの向かいにある。いつもブラインドがおりているので、休みかな?、と思うが、やっている。スリメラカは、観光バスで乗りつけるグループがいたり、ランチの時間帯は混むことが多いが、きょうはガラガラ。マレー料理の店で、ラマダンだから?


この店でのお目当ては、サバ州でしかとれない野菜、サユルマニスだ。カンクンソテーじゃだめで、サユルマニスがいいのだ。メニューには、サユルマニス・ドライシュリンプしか出ていないので、そっちにしようと思ったのに、口がつい、「サユルマニス・ガーリック」と言ってしまった。ときにものすごい量のガーリックが入っているので、会う人々に迷惑をかけないように、と思ったが、結局、周囲は無視することになった。

サユルマニスと、


ビーフのオニオンソース、ジンジャー炒めと


テタレ。


ああ、本当に心からおいしいサユルマニス。この緑色からも、ビタミン、ミネラル、繊維質・・・体に必要な栄養素がたくさん摂取できるにちがいない。サバ州から日本に空輸してほしい食材だ。ビーフ&ジンジャーも味付けがとても好き。そして、テタレ。この、日本にはない、やや練乳過多な甘さがたまらない。テタレは、MHのビジネスクラスに乗れば、搭乗中好きなときにサービスしてくれるが、そんなことはめったにないので、こうしたお店で滞在中に一度は飲む。この店は、フィッシュカレーなどもたいへんにおいしい。

スリメラカを出て、まだ一度も入ったことのない、アジアシティというショッピングセンターに行った。他のショッピングセンターとはちがって、悲しいほど閑古鳥が鳴いていた。スリメラカで満腹だし、糖分もとりすぎな気がするが、マグナムアイスを買って食べる。ずいぶん歩き回ったから許して。3.8リンギット、120円弱だから、森永のアイスとあまりかわらない。そういえば、何年か前にモルディブにラマザン時期(モルディブでは、ラマザンと言っていた)に行ったときには、漁民の島で、マグナムを「ラマザン割引」だといって、とても安く売ってくれたのを思い出した。マレーシアも、なんでもラマダン割引してくれればいいのに・・・。10分ほどでさびしいアジアシティをあとにして、空港側からみて、町のはじまりにあたる、ワワサンにある、スーパー、ジャイアントにゆく。やはりジャイアントや安い。そして、15時半ころ、プロムネードホテルにいったん戻った。

16時からは、ひさびさにカンダマン・スパにゆく。KKはどうせ夕方にかけて雨になるだろうな、と思って、雨がいちばん降りそうな時間帯にスパを予約しておいたのだ。案の定、ホテルを出る前には、キナバル山の方から暗雲が降りてきて、ツバメたちが低く飛んでいた。



スパにむかう車の中で、さっそく雨が来た。このスパは、リゾートホテルや町中ではなく、郊外のなにもないところにあるのがよい。スパに入ると、雷も激しく鳴り始めた。ひさびさのココナッツ・スクラブに、ここのカダザンスタイルのマッサージはきく。もともと、バリあたりよりも、強めのプレッシャーだが、さらに強くしてもらったので、よくきいた。



カンダマンスパを出た頃には、雨もあがっていた。スパからの帰りは、スパで働くローカルのカップルがKKまで送ってくれた。男性の方は、日本のサムライに興味があり、日本製の模造刀を日本に買いに行きたいと言っていた。マレーシア製のは、模造刀に使う金属がダメで、日本のがいいんだそうだ。みんないろんな趣味があるもんだ。KKプラザ横でおろしてとたのんだら、ふたりに「ドリアンが食べたいのね」と言われた。たしかに、KKプラザ横には、シーズンには、ドリアンを山ほど積んだ軽トラがいつも止まっている。ドリアンも食べたいけど、2切れくらいでじゅうぶん。KKプラザへ行くのは、まだあきらめていなかったカットのため。KKプラザのサロンも、どこも混んでいて、床は髪の毛だらけ。日本では、すぐに掃除するから、こんな光景はありえない。とにかくハリラヤ前の大繁盛で、掃除する暇もないようだ。スパでシャワーしたばかりだったので、シャンプーはいらない、早くしてほしいということと、何センチカットしてよいかと、だいたいのイメージを伝えると、「サジェストしながら切る」と言ってたわりには、自分の好きなように切っていた。どっちみち、伸びていたときよりは、ましだから、よしとしよう。

そのあとは、早めに佑記でバクテを食べた。いつもどおり、とてもおいしい。



本当は、そのあとビールを飲んで、夜食にミバサを食べようという野望があったが、さすがにミバサはやめておいた。こうして暴飲暴食で、短いKKの一晩はふけていったのだった。でも、半日じゃ食べきれない、コタキナバルだ。

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1 コメント

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憧れの過ごし方 (Ami)
2009-10-19 15:04:25
guminavoさんのKKでの過ごし方がいつも羨ましく、わたしも次回は…なんて思いながら毎回読ませていただいています。

わたしも次回は…ということで、カンダマンスパへ10月初めに行ってきました。
ココナッツ・スクラブで夢見心地になりながら、KKで滞在する時間をもっと作ろう…と思ったことは言うまでもありません。

話は変わり、外国のキャプテンのアナウンスは本当に面白いですよね。
以前、KK~サンダカンへ向かうフライトだったかと思うのですが、
「わたしはこれまでに一度も事故を起こしたことがない、だから今日もあなたたちに素晴らしいフライトをお目にかけよう」
というアナウンスがあって、機内は大喝采でした。
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