くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

セレベス・エクスプローラー1日め

2009-09-27 21:15:09 |  ダイビング
9月18日、金曜日。

夕べは寝るのが午前1時半くらいになってしまった。
さらに、早起きしなくては、というプレッシャーから、よく眠れなかった。

ハリラヤ前かつシルバーウィークの混雑を予想して、いつもより早く空港にゆこうと思ったが、結局、もたもたしていて、いつもより10分程度早くチェックインするだけになってしまった。案の定、KKの空港は混んでいた。ハリラヤはバリック・カンポン(マレー語を直訳すれば、村に帰る、といった意味)、帰省シーズンだ。そしてシルバーウィークで日本人もいっぱいいる。知っているダイビングショップのマブール・ツアーご一行、12名様もいた。だけど、いつもなら、タワウゆきMH2121便のチェックイン時間には、営業しているお店もきょうは閉まっている。

たとえば、カクレクマノミがいっぱいいる水槽のある、リアルなマリンライフのオブジェが目をひく冷凍海鮮食品&燕の巣屋さんも、しまっている。







ラマダンタイム?

KKIA(コタキナバル空港)の出発階の車寄せは、キナバル山を真正面にのぞめる絶好の位置にある。チェックインをすませると、ちょうど日の出の時刻になったが、残念なことに、きょうは雲が厚く、地上からはキナバル山がみえなかった。早めにセキュリティを通ってゲートへすすむが、ベンチの大部分はふさがっていた。ゲートでMH2121便の搭乗を待ちながら、プロムネード・ホテルで買ったドリアン月餅で朝食。そして、MH2121便が離陸し、機体が雲の上に出て、やっとキナバル山の頭が見えてきた。



タワウに着くと、いつもの送迎担当アリババが持っていたが、ゲストは私ひとり。人々が荷物をターンテーブルで待つ間に、さっさとセンポルナへむけて出発だ。きょうは、アリババと、もう一人、スキンヘッドの、アリババよりはずっと若いドライバーがいて、そいつが運転した。タワウからセンポルナの車中は、エアコンの送風を弱めようと思いつつも、それすら面倒くさく、寒い寒い、と思いながら眠り続けた。どんなに眠っていても、きっとスピードの変化でだろうが、センポルナの市街地に入ると目がさめる。センポルナも、いつもとちがって朝から渋滞だ。ふだんは通らないような横道に入って、民家をながめつつシーフェストホテル前のJETTYへアクセスした。

センポルナに着くと、シーフェスト・ホテル横にある、バックパッカーむけダイビング・サービス、ボルネオ・グローバルで、しばらくの間、というか、かなり長い間、セレベス・エクスプローラーゆきボートの出発準備を待たされた。ゲストは私ひとりで荷物も1個だけなのに、ずっとあとから着いたショップツアーご一行様のシパダン・ウォーター・ヴィレッジゆきボートと、手を振りあいながら、同じタイミングにJETTYを離れることになった。ボートは、途中2回止まったが、比較的順調に走った。

セレベス・エクスプローラーに乗り込むと、すぐに3人の男女が、次々に自分の名前を名乗ってきた。発音から「UKから来たの?」ときくと、あたり。2人は、アラサーなカップル、もうひとりはチャイニーズスコティッシュで、3人ともとてもまじめそうだ。彼らに「海はどない?」と聞いたら、「すばらしいわ!」と言っていたが、「透明度はどない?」とたずねると、顔をしかめていた。他には、日本人のカップルが一組と、フランス人5人、スペイン人カップルが乗っていた。フランス人の中のひとりは、ブロンズ色にやけたチャーミングな熟年のマダムで、感じよくあいさつをした。あとはおそらく30才前後のフランス人女性がいたが、彼女は私のお向かいの部屋を全開にしたまま、不機嫌な顔でベッドによこたわっているだけだった。ダイブマスターは、トムもジェリー2人ともそろっていたが、私はいつものジェリーボート。私と私の友達は、乗るたびにあれこれ注文が多いので、トムにうとまれているのは確実で、ジェリーが引き受けることになっているのだと思われる。よって今回もジェリーボートで、ボートはUKの3人と日本人カップル。日本人カップルは、重厚長大な一眼ハウジングと、ビデオのハウジングもちで、裕福さが感じられる。

シパダンはよい天気。




1本目はドロップオフだ。ジェリーに「ユーだけはサバパークスでサインだ。皆は朝すませている。」と言われた。そうだった。ノートに名前を書かなくてはいけなかった。ところが、JETTYにボートをつけようとしたら、前にカパライからボートが着いたところで、もたもたしていてなかなかどかず、サインはあとで、となった。そして永遠にこなかった「あとで」であった。 

エントリー時、足から沈むのが待てずに、ヘッドファーストで突っ込むと、さっそくカメのお出迎え、というか、生暖かい視線があった。この顔を見ると、ああ、シパダンに帰ってきたな、と思う。



水は暖かく、ハンマーヘッドを期待できそうにない体感温度。タートルカバーンの真上からエントリーしたが、カバーン入り口まで深度をさげないうちに、リーフ上でタンクを鳴らす音。ギンガメかカンムリブダイかと思いながら浮上するとカンムリブダイ。彼らはお食事中で、あまり動かない。食べては出しなので、ときどき視界がなくなる。サンゴしか食べてないんだから、カンムリブダイのフンなんて、きれいなもんだ、ろうな。



ギンガメもいてシパダンらしい1本め。
日本人カップルは、明日帰られるそうで、これがラストダイブ。


2本目は、ロブスターレイアー。
ふと目線を感じてみたら、チョコレート色のハダカハオコゼがゆらいでいた。



そして、深い方をトラフザメが1匹泳いでいった。トラフさんは、私の好みではないことに加え、トラフさんがよくまわってるときのシパダンの海って、過去の経験からはいまいちのことが多いので、人々は喜ぶが、私のテンションは低めだ。

私にとっての3本目、他のダイバーさんたちのとっての5本目は、ナイトというので、パスにした。睡眠不足解消にむけて、きょうは早めに休もう。いまのところ一人部屋なので、ベッドの上段は物置だ。

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