くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

まりん・らいふ・いん・しぱだん(127)ニセネッタイスズメダイ Pomacentrus amboinensis

2013-11-05 09:05:34 | シパダン図鑑
スズキ目スズメダイ科のニセネッタイスズメダイ。


偽熱帯雀鯛。
本家(?)熱帯雀鯛はよりイエローが濃く、ヤマブキ色っぽく、ニセはレモンカラーっぽい。
ニセはカラーバリエーションが豊富で、大部分はイエロー基調らしいが、ライトブルーやライトブラウンもいるそうだ。
ニセの幼魚には、背びれにニセ目がある。
ニセ目も大人になれば、通常は消えてしまう。
ニセは大人になると、むなびれのつけ根が黒いところで、本家との見分けがつく。
本家は、シパダンの浅瀬の各種枝サンゴがあるところならどこにでも見られる。
こちらのニセ子どもたちは、バラクーダポイントのヴァレーの背の低いコーラルやロックがちらばっているあたりの水底にいた。

♂1匹+数匹の♀でハーレムを形成するというが、近くにいたのはゴールドベリーダムゼルだけで、ここではお子さましか見えなかったので、成魚の写真がない。
最初は♀で♂に性転換するらしいが、♂の中には、幼魚時代の姿を保ったままの個体もいるとか。
そうすることによって、ハーレムにするっと入り込む狙いらしい。
なかなか腹黒かったり、器用な生きものだ。
とにかく、幼魚は手放しにかわいらしい。


ニセニセゆーな!
英語ではちゃんとAmbon Damselという名まえがあるんだから。
Ambon Chromis同様、学名、英名ともにインドネシアの秘境の地名、アンボンがついている。