将人とともに together with Masato

For the parents in the world, whose children have autism.

高校卒業旅行が宮古島トライアスロン(2)

2011年11月04日 | 体育
一方、入学後、自我が芽生え、扱いにくくなっていくに連れ、言葉が十分使えない将人とどうしてコミニュケーションするのかと暗澹たる気持ちになっていた時、光の村のある先生が教えて下さった。

運動を通じて交流するんだ、と。

そうか、普通の子なら言葉でのやり取りで笑ったり怒ったりして、お互いが分かり合えるのだが、自閉症の子はそれが困難なので、運動する際に突き当たる様々なことをきっかけにコミニュケーションをとって行くわけか…。

単にスピードや数を追うのが運動指導の目標ではなく、交流を図った後の結果として、それらが第2の目標となっていくだけなのだ。

そう気づいてから、家庭学校で一緒に運動することも楽しくなって行った。将人もそれに応えた。5kmのマラソンがあたり前になり、光の村マラソンでは順当に、中学で20km、高校で30kmと距離を伸ばした。しかも、ずいぶん余裕を残して・・。

これなら、もう親の心配は不要だった。トライアスロンがかわいそうだから、学校を辞めさせようとはもう思わなくなっていた。

運動を通じたコミニュケーションの頂点、忍耐力を要する作業学習の究極の姿がトライアスロンだろうと思った。

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