将人とともに together with Masato

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将人が必死の形相で走った体育祭

2011年10月10日 | 体育
はや高校最後の体育祭となった。つい先日、先輩ご父兄が「6年間って短いですよ。」と言いながら卒業していかれたような気がする。実際短かったし、ある意味、とても長かった。

 光岩に移って2回連続で雨が降った。その前3年間がすべて晴天だったため、屋内の体育祭もなかなか味のあるものだったが、やはり、あの広い光岩での屋外競技にはとても期待するところがあった。昨年かなり練習したと聞いた、将人の自転車クロス走行はとても楽しみだった。ま新しい砂がまかれ、万国旗が高々と掲げられて、秋晴れの真っ青な空と周囲を覆う緑の屏風を背景に、次から次と全種目全員参加の光の村体育祭が始まった。

 今回、特に驚いたのは徒競走だった。スタートで出遅れ、4人中4番目だったのに、目をひん剥いて頑張り、ゴールでは1位とほぼ同着となった。あんなに闘争心むき出しの将人は初めてだった。小学校時代はヨーイドンで逆向きに走り出した将人だった。周りがどんなに急かしても、意に介せずという風で、マイペースをつらぬき通した。そんな将人が6年間ですっかり変わっていた。

竹登りでは学校随一の綺麗な登り方だとお褒めの言葉を頂いた。なんにも出来なかったのに、中1の入学時から竹登りだけは不思議に出来た。

自転車のクロス走行も決まった。中1の時、とても驚いた、あの走行を将人が実際にやった。先生方のご苦労が目に映る様だった。すごい!

ただ、全員集合の時,一人だけ身体を揺すったり、キョロキョロするのは将人だけで、それは相変わらずだった。でも、駄目な所を矯正するのも大事だが、伸びる所を伸ばす方が期待できる。そんな当たり前のことも知的障害児では、学校以前の段階で親も諦めてしまいがちだ。あらためて、西谷先生をはじめ、光の村の先生方の愛に深い感動を感じた。

この学校は特殊である。何年経っても満員にはならない。途中退学も時々ある一方、いつのまにか、中途編入で人数が増えている。親子共々退学を考えたことも1度や2度ではない。でも、いろんな人に助けられ、支えていただき、この日を迎えた。そして、思うことは、やはり最後までこの学校にお世話になって良かった! ここまでにして頂いて、本当にありがとうございました。


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