将人とともに together with Masato

For the parents in the world, whose children have autism.

雲取山登山その1

2008年07月19日 | 体育
もうすぐ東京都最高峰の雲取山登山です。

細かな事は親の会の世話役の方々から丁寧な手順表をいただきました。

しかし、登山のレベル、宿の件、など、まだ戸惑っていらっしゃる新入生の親御さんも少なくないようなので、わかる範囲で書いてみます。

比較的緩い傾斜で、倍の距離を歩く東京都の奥多摩湖側からではなく、あえて傾斜のきつい三峰側から生徒たちは日帰りで登ります。生徒たちは、最近の力量、精神状態に応じて先生方が適切にご指導下さいます。うちの将人は、3年目にして山頂に登るグループに入れていただき、いまだグループ変更のお知らせもないので、本当に山頂まで行けるようです。あの弱かった将人が・・・、まるで夢のようです。

小生も毎年レベルをあげてきましたが、それでもまだ山頂までは厳しいと思い、それなら1日前に奥多摩湖側から丸1日かけて山頂にたどり着き、雲取山荘に泊まり、翌日みんなが登ってくるころ三峰側に下山しようかと目論んでいました。

しかし、悲しいかな昨秋から体を壊し、今年は敢えて抑えた方がいいと決断しました。独りで登ると熊に出くわさないか、とても心細いという問題もあります。それでも、お清平までは行けると思います。そこから先は、小生を嘲るかのようにそそり立つ、ロッククライミングで行くような道の連続で、本来は昨年行き着いた場所から10メートルでも20メートルでも先まで行って引き返したかったのですが・・・。

成長盛りの生徒たちと競り合ってもしょうがないのは初めからわかっていますが、いつのまにかそういう気持ちになってしまうのは、この学校の伝統のなせる技でしょうか。「障害児の人生」という道なき道を、這いつくばってでも何とか少しでも進もうという雰囲気がそうさせるのでしょうか。

「お子さんは自閉症です。一生負わなければならない障害です。」

「以前と違い、今はさまざまな公的サポートがあり、各地に十分な予算を配した養護学校がありますので、みんなで頑張って行きましょう。」

小学校入学前にそう告知され、それなりに勉強し、頑張ってきた。それが結局何になったのだ。同じだ。問題は何にも変わって行かなかった。それから、世の中で言われている事に疑問を持った。

そして、チャレンジして行く学校に入れていただいた。チャレンジの内容、量、方向性にはまだ疑問もある。ただ、こんなに精根擦り減らして指導して下さる先生方を他に知らない。親よりも親のように生徒を叱り、生徒のために涙して下さる・・。

きつい山道をものともしない子供たちと先生方のその雄姿を見て、思わず襟を正す、というのがこの伝統なのだろうかとも思う。先生方もきついのだ。生徒たちもきついのだ。年をとったとはいえ、親も多少はきつい事をしないとメンツが立たない・・・・。





コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 親子の老後 | トップ | 雲取山登山その2 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

体育」カテゴリの最新記事