将人とともに together with Masato

For the parents in the world, whose children have autism.

卒業後の話

2009年08月08日 | 就職
今、光の村秩父校は自動車で30分ほど秩父市内に寄った光岩という所への移転作業で大忙しです。ごくごく超専門的なこと以外は、専門家に丸投げすることなく、生徒と先生方で引っ越しの大作業もやって下さるそうです。もちろん我々父兄も黙ってはいられません。仕事の都合もありますが、依頼があれば何とか馳せ参じるようにしています。先日は新寄宿舎の清掃、そして今回は校庭の草刈り・校舎の窓の調整でした。(私は寄宿舎の清掃の方は、仕事でどうしても時間がとれず、お休みさせていただきました。すみません。)

それにしても、中学はあっという間の3年間でした。この高校3年間もあっという間でしょう。卒業後のことが大いに気にかかります。例年の夏登山で、父兄もみんな学校に泊まり、いろいろ話す機会がありました。グループホームやケアハウス、そして通所の作業所の話題も出ました。

慣れない私にとっては、グループホームなどと聞くと、その立ち上げ、運営、トラブル時の調整、など、文系的な人たちのご苦労が普段の仕事上でも、端で見ていてよくわかるので、とても自分にはできないと思っています。

ただ、皆さんの話では、立ち上げそのものにはそんなに苦労が大きくないようなのが意外でした。問題は職場そのものがあるかどうかだそうです。

製造業ならどうしても、売れるか売れないか、売れたら売れたで競争相手が出てくるでしょうし、限界がありそうです。せんべいもワインもパンも同じ宿命にあります。何より、都市型生活ではそういうものは既に溢れています。2番煎じで出て行っても、頭一つ抜きんでることなどできる気がしません。

ですが、以前思いついたトイレ掃除はともかく、介護作業はどうでしょうか。寝たきりで鼻や胃に直接、管を入れて流動食を流し込んで生命を維持している患者さんは少なくありません。そういう方の介護は、床ずれ予防の2時間おきの体位変換、そしておしめ交換がその半分以上を占めます。手が4本あれば、簡単にすむことでも、2本しかない現状ではどうしても一人で介護するのは時間がかかるし、危険でさえあります。二人だと一人は完全に補助です。1.5人が適当です。

最近クーラーが壊れて交換してもらいましたが、一人で工事しておいででした。しかし、とても時間がかかりました。以前は二人のペアで、一人がベテラン、もう一人は駆け出しの若い衆という感じでした。これが二人ともベテラン、あるいは二人とも若い衆ではうまく行かないだろうと思います。

単独のピアヘルパーが難しくとも、健常者と一緒にペアを組んで事に当たる、ペアのピアヘルパーなら十分立派な仕事ができる。そして、いろいろとお世話になる健常者ヘルパーさんには1.5人分の給料、障害者は0.5人分の給料。それでも日給千円どころではないでしょう。

これは荒唐無稽なアイデアなのでしょうか。念のため、その道の人に聞いてみました。全く無反応でした。いいとも、悪いとも、何とも言えないということなんだろうと思っています。という事は、「新しい」事なんだろうと思っています。

今そういう活動ができるところはないか、探しています。


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