将人とともに together with Masato

For the parents in the world, whose children have autism.

ピアヘルパー

2008年08月28日 | 就職
ピアヘルパーとは、英語の「ピア(同僚)」に由来し、「障害のある利用者を介護する障害者」を意味する言葉だそうです。以前書いた記事によく似た発想みたいです。同じような事を考える人は少なくないという事でしょう。

2008年8月27日付け読売新聞ウェブ版(富山)からの引用 : 

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県によると、昨年度計1万226時間だった県内の居宅介護など訪問系サービスは、11年度には1万6355時間の確保が必要となる。県職業能力開発課は「高齢者の介護でも活躍してもらえるかもしれない。障害者自らが働きたい職を選ぶ一助になりたい」と話している。

 県内では、富山市高木西の社会福祉法人「フレンドリー会」がピアヘルパーを雇っている。障害者に自信を与え、雇用は3年間で3倍に増えた。一方、独り立ちなどの課題にも直面。

 「お皿はどれにしましょうか」との問いかけに、「これかなあ」と応じる。富山市内に住む精神障害の男性(53)宅の台所で、夕飯を準備するピアヘルパーの知的障害者の女性(36)が、ゆったりと男性と語る。

 女性は今年1月から月に1、2回、健常者のヘルパー1人の付き添いで家事に励む。市を通じて同会からピアヘルパーの派遣を受ける男性は「私が教えることもあり、支え合う関係がいい」。女性も「料理が好きだから楽しい」と話した。

 同会は05年末、精神障害者のピアヘルパー4人の派遣を開始。昨年はニチイ学館の協力で、知的障害者も対象にヘルパー3級レベルの研修を行い、現在は計14人が働く。通常は施設で箱の組み立て作業をして、日給数百円の工賃を得る。一方、ピアヘルパーなら最低賃金の適用を受け、時給は700円以上になる。同会の統括管理者、金子かつよさんは「ヘルパーの日は皆、朝から『今日は仕事だ』と言って張り切っている」と話す。ただ、資格取得や採算上の課題も残る。長時間の座学が難しく、同会でも独り立ちに必要な2級を取った障害者は4人だけ。また、安全上の理由で2級取得者にも健常者を付き添わせるが、介護報酬はヘルパー1人分しか出ない。

 金子さんは「ピアヘルパーは介護者としては補助的な役割であっても、利用者に与える精神的な力は大きい。報酬算定対象に加えるなど、行政の制度的な位置づけが大切」と訴える。

精神障害を乗り越えて―40歳ピアヘルパーの誕生
西 純一
文芸社

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