将人とともに together with Masato

For the parents in the world, whose children have autism.

冬季家庭学校終了

2007年01月10日 | 家庭学校
昨日は帰校日だった。12月23日に帰省して、クリスマスと大晦日、お正月を家で過ごし、成人式で連休が終了するのを待って、帰校となったわけだ。

学期中の家庭学校と同じで、この冬季家庭学校も早寝早起きして、毎朝5㎞のランニングに始まり、腹筋30回・背筋1分・斜め腕立て伏せ30回・腹筋20回・背筋1分・斜め腕立て伏せ20回・腹筋10回・背筋1分・斜め腕立て伏せ10回、自転車で1時間サイクリング、道路の落ち葉掃除の後、朝食となった。

その後、食後の皿洗い、刺し子、更には、主にお金の計算に役立つような3桁から4桁の下1桁が0の百マス計算、ドラえもんの反復音読などを午前中にこなした。

(ラジオ英語会話を長年勉強した経験から、比較的簡単な日常的表現を、それが自然に口をついて出てくるまで反復音読するのこそが外国語修得には欠かせないと思っているので、将人にとってほとんど「外国語」に等しい日本語もそれに準じてやっている。)

午後は文化祭の練習だ。ハーモニカで2曲演奏、歌は4曲合唱(先生方が大変お忙しい中お手製の音楽CDを作って下さったので,とても助かった。ただ、欲を言えば、カラオケ部分があるともっと良かったが・・・。)、更に劇の台本の読み合わせを反復して行った。

意外にできたし、特に根気が続くようになったので、こっちもつい頑張って、気がついたら休憩なしで2時間もやっていたという事がしばしばだった。毎日するのは難しく、週2~3回という学習もあったが、文化祭の練習だけはこの度の最大目標として毎日やった。また、将人もそれに答えた。最後の日は一緒に合唱したのがきれいにハモッたので、うれしくなってビデオに撮ったくらいだ。

夕方は少し近くを散歩して、大好きなケンタッキーフライドチキンに行ったり、ジャスコでエレベーターに乗ったりした。

夜は夕食の後、入浴、日記だ。入浴は光の村方式の洗い方だからとても時間がかかる。全身を部分部分に分け、各パートを10回ずつ洗うのだが、時間がない時など5回ずつに省略してもまだかかる。体と頭、顔を洗って、結局30分以上はゆうにかかっていると思う。5~10分で終わるのが当たり前の自分からするとイライラしてしょうがないのだが、こればかりはしょうがない。つきあう事にしている。


一人で入ってくれると有り難いのだが、まだ二人で入りたいようだ。たまに一人で入ると言うが、水を入れてひどくぬるい湯にしていたり、入浴剤を大量に入れ、潜水して遊んでいたりするだけで、体を洗って、しっかりあったまって出てくるという「普通の入浴」は一人ではまだできた試しがない。

結局二人の入浴が終わるのは1時間から1時間半後だ。ただ、洗い方の手順はほぼ覚えたので、後は、隅から隅まで洗い残しのないように、さっさっとメリハリつけて、できれば一人で入浴できるようにするのが今年の課題だ。体を洗った後は、裸のまま浴室で歯磨きをして、自分の靴下を手洗いで洗濯して、干した。

日記はまず今日1日の事を思いつく限り自由に話させる。てにをはは目茶苦茶だが、何とか単語はポンポン順繰りに出てくるようになったので、それをおかしくないように再構成してやり、復唱させ、ノートに書かせる。カタカナ、平がな、てにをはは間違いもせず、ちゃんと書くものの、漢字はまだまだ読めないし書けない。単語帳にその漢字を書いて読み仮名を振ってやると、それを見ながら自分でその漢字を書く。観察力はとても鋭いと思う。画数の多い漢字を見ただけで書くというのはそんなに簡単な事だとも思えない。要は関心が偏っていて、普通の事に注意が向かず、しかもその注意が散漫なのが将人の最大の問題だ。

リスパダールという安定剤でその散漫さが若干改善したとも思っているが、光の村方式の強力な運動、作業、生活指導はどこまで効果があるか、とても期待している。小学校でして頂いたような、ソフトタッチのやさしい、本人の自主性を重視するような、本来の教育では、少なくとも将人に関しては「我がまま」あるいは「我がままのように見える状態」を助長するだけに思えた。

それから、やっと寝る事になるわけだが、これだけ盛り沢山だと当然、時間がずれ込み、遅くなる事がしばしばあった。学校では9時に寝るというのに、家では12時を回る事もしばしばだった。あまりに遅くなった時は起床時間をずらして、夏休みみたいに睡眠不足で走らせるという事だけは避けた。

ただ、究極の選択として、学習項目完全実施か睡眠パターン遵守か、どっちだというところだが、今回は学習の方を取った。

光の村では、将人の学習能力を十分引き出すための時間が少ないと考えるからだ。それを補うのは、家に帰った時の家庭学校をおいて他にない。

学校は学校で、他では決してできない運動、作業、生活指導をしっかりやっていただいて情緒の安定、根気の育成を図り、家では言葉と数の学習をしっかり補いたいと思う。



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