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国勢調査

2010-09-16 15:54:47 | 日記
今日発表された国勢調査(CPS: Current Population Survey )によると、
2009年の世帯収入の中間値が-0.7%の減少となった。 ($50,112 -> $49,777)

新聞等で予想された範囲内である。
中間値が5万ドルを超えたのは1998年だから、10年以上にわたって収入が増えていない計算だ。
60年代、70年代、80年代、90年代と順調に収入が増えてきていたので、21世紀に入って収入が減ってきているのは異常と言える。

注目すべきは、アジア系がこの厳しい状況下でわずかながらも収入を伸ばしている点だ。
($65,388 -> $65,469)
元々の収入が多いのも特徴だ。
もう一つ刮目なのは、女性の収入が伸びている点。
過去30年間で30%近く上昇している。
この間男性の収入が増加していないのと対照的だ。

ここで一つトリックがある。
世帯収入の中間値が何故下がったかという点だ。
失業者が増えて、収入が限りなくゼロに近づいた人が増えたため、中間値が下がったのだ。
職を保った人だけを見ると、インフレ率以上に収入が増えている。

ここで、よく言われることを思い出す。
米国は収入を保つために、職の数を減らす。
日独は収入が減っても、雇用を保とうとする、という観察だ。
今回の統計に目を通してまさにその通りだと思わされた。


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