グリーンコープは今、食べものと同じように安心安全な電気の共同購入のために「新電力」事業にも踏み出しています。グリーンコープがなぜ自然エネルギーの電気に取り組んでいるのか、原発の何が問題なのかを学ぶ機会として、6月29日(水)西区民文化センター2階スタジオで映画上映会を行いました。
「日本と原発4年後」は、原発の仕組み、歴史、東日本大震災での原発事故から現在に至るまでが、弁護士の視点で描かれたドキュメンタリー映画です。
製作・監督の河合弘之さんは弁護士の堅いイメージと違って、おしゃれでやわらかい印象の方でした。まるで映画の主人公のようにどの場面でも現れ、当事者へのインタビューや、塾の講師のようにホワイトボードで難しい内容を分かりやすく図解したり、自然エネルギー設備の見学にヨーロッパへ飛んだりと、内容はドキュメンタリーですが「河合弘之 製作・主演・監督の映画」といった様子でした。
映画の冒頭では、福島の原発事故の当時の映像や被災者の方の発言を交えて福島の方たちの苦悩や憤りが自然な言葉で引き出されていました。飯館村から避難した菅野栄子さんの
「フレコンバック(除染用の黒い袋のこと)の中に入った自分が丹精して作ってきた有機肥料はどこへ行くんだべか。」
と心配する言葉が心に残りました。
一方でこの映画には推進派の方のインタビューも取り入れられていました。
評論家で元原子力委員会の委員だった木本教子さんの「原発は必要よ。」との発言がそのまま使われていますし、原子力委員会委員長を務めた近藤俊介氏にも話を聞いています。
映画の中で被災者についてどう思うかと問われた近藤氏は「原発は絶対に安心、安全と説いてきた立場としては、大変申し訳なく思っている。」と発言しています。
各地の裁判の様子や採決について『司法は生きていた』の垂れ幕など、ニュースで見た映像もたくさんありました。3・11の被害などはニュースで流されなかったような悲惨な映像も混じっていました。
何より、東電社長・当時の首相の菅さん、広報担当の枝野さんのコメントと、同時刻の原発の実際の状態を交互に映像で見せることで、誰がどんな風にごまかしていたのかがよくわかりました。
また、CG映像で原発内部が詳しく解説されていて、参加者の一人は「私、この映画で初めて『メルトダウン』が何なのかということが分かりました。」と話していました。
まさにこの映画は原発を告発するための映画です。それなのに決して見るのが嫌になるような映画ではなく、原発立地地域の美しい景色と住民たちの日常風景も描かれていたり、ヨーロッパの自然エネルギー設備の見学に行く様子をレポートすることで再生可能エネルギーという未来のエネルギーの形を私たちに示し、希望を与えてくれています。
20年も前から原発訴訟に参加し、3・11を経て、河合氏にとってこの映画は「脱原発の戦いに勝つための〈訴状〉なんです」と断言されています。
多くの人に見てもらいたい映画です。
「日本と原発4年後」は、原発の仕組み、歴史、東日本大震災での原発事故から現在に至るまでが、弁護士の視点で描かれたドキュメンタリー映画です。
製作・監督の河合弘之さんは弁護士の堅いイメージと違って、おしゃれでやわらかい印象の方でした。まるで映画の主人公のようにどの場面でも現れ、当事者へのインタビューや、塾の講師のようにホワイトボードで難しい内容を分かりやすく図解したり、自然エネルギー設備の見学にヨーロッパへ飛んだりと、内容はドキュメンタリーですが「河合弘之 製作・主演・監督の映画」といった様子でした。
映画の冒頭では、福島の原発事故の当時の映像や被災者の方の発言を交えて福島の方たちの苦悩や憤りが自然な言葉で引き出されていました。飯館村から避難した菅野栄子さんの
「フレコンバック(除染用の黒い袋のこと)の中に入った自分が丹精して作ってきた有機肥料はどこへ行くんだべか。」
と心配する言葉が心に残りました。
一方でこの映画には推進派の方のインタビューも取り入れられていました。
評論家で元原子力委員会の委員だった木本教子さんの「原発は必要よ。」との発言がそのまま使われていますし、原子力委員会委員長を務めた近藤俊介氏にも話を聞いています。
映画の中で被災者についてどう思うかと問われた近藤氏は「原発は絶対に安心、安全と説いてきた立場としては、大変申し訳なく思っている。」と発言しています。
各地の裁判の様子や採決について『司法は生きていた』の垂れ幕など、ニュースで見た映像もたくさんありました。3・11の被害などはニュースで流されなかったような悲惨な映像も混じっていました。
何より、東電社長・当時の首相の菅さん、広報担当の枝野さんのコメントと、同時刻の原発の実際の状態を交互に映像で見せることで、誰がどんな風にごまかしていたのかがよくわかりました。
また、CG映像で原発内部が詳しく解説されていて、参加者の一人は「私、この映画で初めて『メルトダウン』が何なのかということが分かりました。」と話していました。
まさにこの映画は原発を告発するための映画です。それなのに決して見るのが嫌になるような映画ではなく、原発立地地域の美しい景色と住民たちの日常風景も描かれていたり、ヨーロッパの自然エネルギー設備の見学に行く様子をレポートすることで再生可能エネルギーという未来のエネルギーの形を私たちに示し、希望を与えてくれています。
20年も前から原発訴訟に参加し、3・11を経て、河合氏にとってこの映画は「脱原発の戦いに勝つための〈訴状〉なんです」と断言されています。
多くの人に見てもらいたい映画です。
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