旅の疲れで寝てばかりいた母も、今日は起きてきて『書』の稽古を始めました。墨の香りになんか落ち着くワタシ。ニッポンジンです。
お正月に読んでいたpenの特集は『茶の湯』。500円でよくここまでの特集を組んでくれたと感動ものでございます。
高校時代は花嫁修業を兼ねて(?)茶道部に所属していたワタクシですが、当時は季節を感じる美味なる和菓子にしか目がいってませんでした。作法が実は合理的に出来ていることに気がついたのは随分と大人になってからのことです。
そして最近は『茶懐石』なるものに興味津々。
最後に一服のお茶を美味しくいただくために計算されつくしたコース料理。なんという贅沢。亭主、料理人とお客との駆け引きの妙というか、もてなしの極みだわよねー、と思う。
penでは"一客一亭"の企画も。茶碗を鑑賞し、「ああ、夕日のようだ」と子どもの頃に見た夕日を思い出したという客人。「こういうことって、大人になっていろいろなものを見聞きしているから理解できるのであって、知識がなければよさを楽しめない。豊かな時間を過ごすために知識を要する、そこがまた心憎く、大人の粋な遊びなのでは」とも語っておいでだ。
そーなのね、もうワタシも十分過ぎるほど大人だもの、ようやくわかり始めた「和ごころ」に心身を委ねる快感を求め始めている気がいたします。
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