Along with the Mekong

メコン川の流れのように

タイ人と、靖国をテーマに芝居作り

2007年02月01日 | タイのこと
バンコクの"8×8"という劇団が、『第二次世界大戦と靖国神社』をテーマにした作品を作ろうとしている。そして共同制作できる日本の劇団を探しているという。

"8×8"の主催であるNikorn氏は、タマサート大学の演劇科を出て、パリでルコック演劇を学んだ、演劇界のエリートだ。そして大変に知的な人である。しかし、少しも高慢なところはなく、話をすれば誰だって、その知性と博識ぶり、そして温厚な人柄に魅了される。ワタシが一緒に仕事をしてみたいと思いつつ、ついにその機会を持つことが出来なかったタイ演劇人の一人だ。その彼が今度は第二次世界大戦、しかも靖国をテーマに選んだという。

彼の作品は、決して小難しいわけではない。時々ベケットっぽくもあり、ちょっと気が利いた作品を作り続けている。ワタシの中ではなんとなく別役実とかぶる時もある。

物事に白黒を付けず、曖昧、うやむやな中で微妙なバランスをとるのが得意なタイ人、そしてタイ社会。そのタイ人の目に靖国はどう映り、日本人とのコラボレーションの中でどう昇華され、舞台作品というカタチになって、世の中に発信されていくのだろうか。しかもそれをあのNikornが指揮するのだ。想像しただけでドキドキしてしまう。余裕があれば「ワタシにコーディネートせさせて!」と名乗り出たいところだが、残念ながら、今はそんな立場ではない。仕方ない。出来上がった作品を観にいく日を心待ちにすることにしよう。

それにしても、Nikornと一緒に作品作りが出来、しかも、テーマが靖国だなんて、参加したら絶対、人生で2度あるかないかの貴重な経験が出来るはずだ。こんなまたとないチャンスは、是非、逃さないで欲しい。って誰に言っているのかわからないけど、興味をもたれた方は、mameにメールを下さい。話をつなぎます。

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