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オフホワイト日記

特にテーマもない雑多なブログです
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講談社文庫の色

2022-09-04 20:49:07 | 本・雑誌
カラフルな講談社文庫の表紙の色。
で、どのように色が決まるかというと、作者自身が選ぶんだとか。
知らなかったわぁ。

綾辻行人のツイートによると、なぜ緑を選んだのか正しく思い出せないそうだ。
他の作家のまとめツイートも少し見たけど、いろいろな理由があっておもしろかった。
さて、緑を選んだ綾辻に対して「ベストセラー色は黄ですよ」と編集さんに言われた記憶があるそう。
そこでマイ本棚を見てみると。
我孫子武丸、歌野晶午、島田荘司、二階堂黎人、法月綸太郎と新本格と言われる多くの作家の色は黄色だった。
なるほど。
逆に緑は綾辻だけ。
他の作家は、有栖川有栖と加納朋子が水色、京極夏彦が灰色(途中から黒)、西村京太郎と宮部みゆきが橙と、そんなところ。
なんか、おもしろいね。


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短歌

2022-03-07 21:33:00 | 本・雑誌
朝ドラ「カムカムエヴリバディ」で、桃太郎が小夜ちゃんから勧められた本が『サラダ記念日』。
タイトルにもなっているのが〈「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日〉という短歌。
桃太郎は、この短歌を何度も小夜ちゃんでアレンジしてたね。
今日の放送に至っては「かわいそうやからと君が言ったから八月十六日は小夜ちゃん好きやぁ記念日」(実際には最後の日は放送ではカットされてた)と、ほぼ短歌になってなかったけど(笑)

滅多に流行に乗ることのない僕だけど、この『サラダ記念日』には完全に乗っかった。
実際に買ったからね。

初版発行から3ヶ月ちょいしか経ってないのに、手元にあるこの本は一八一版発行。
恐るべき重版ペース。

さらには調子こいて、自分でも短歌集を作っちゃったしね。

短歌より文字数が多いし、季語も必要ないんで、作りやすいんだよね。
ちなみに名前の愛田朝斉は「あいだともなり」と読む。
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『MIX』⑰

2021-03-08 20:31:00 | 本・雑誌
ほとんどマンガは読まないし、読むとしても特定の作品(ほぼあだち充作品)だけなので、マンガ雑誌を買って読むということはしない。
読む時は単行本オンリーだ。
先月、発売されたあだち充作品の最新刊『MIX』の17巻を買ってきて、ようやく読んだ。
明青学園が夏の甲子園大会の予選を戦う、読み応えのある内容。
休載明けのリハビリ読切『足つりバカ日誌』も収録されていて、お得感も。

今までのあだち充作品の多くは「週刊少年サンデー」に連載されている作品だった。
今回の『MIX』は「月刊少年サンデー」の連載ということで、単行本の出るペースもかなり遅い。
その上、昨年は新型コロナの影響で甲子園大会が中止になったことで、連載がストップしていた時期もあったので、単行本が出るのは1年ぶり。
週刊の時も内容を思い出すために、新刊が発売されると1巻前から読んでいた。
月刊になって、記憶力も衰えつつあるので、今まで『MIX』は2巻前くらいから読んでいた。
さらに、今回はあまりにも久しぶり過ぎるので、4巻前から読み直した。
そうしたら、読み始めた日に新刊までたどり着かなかった…
読み返したら、けっこう覚えてたけどね。


こういう紹介記事的なブログで、金銭とかの発生がなくても、作品の画像を載せると著作権の問題は発生するんだろうなぁ。
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芥川賞

2021-01-21 22:52:00 | 本・雑誌
第164回芥川賞の受賞作が、宇佐見りんの『推し、燃ゆ』決まった。
著者は女子大生で、21歳8ヶ月での受賞は、史上3番目の若さだそう。
受賞会見を見たけど、笑顔がかわいらしくて、受け答えも好感が持てた。
受賞作は、好きなアイドル=推しを応援することが生活の中心となっている女子高生の姿を一人称の語りでリアルに描いた物語だそうで。
ちょっと、読んでみたいと思った。

僕はクイズ番組が好きで、芥川賞の受賞者や受賞作というのは、よく問題になるけど、ほとんど答えられたことがない。
それくらい僕の印象には残らない。
今回、受賞者と受賞作の一覧を見たけど、聞いたことはあるな程度の作品ばかりで、やっぱりはっきりとは覚えていない。
と同時に、読んだ作品もほとんどない。
まぁ、本を読むのは好きだけど、ミステリ以外はほとんど読まないので、ある意味当たり前ではあるんだろうけど。
ただ、そんな中でも、読んだ作品が2作品だけある。
それは、綿矢りさの『蹴りたい背中』と、金原ひとみの『蛇にピアス』だ。
宇佐見りんが史上3番目に若い受賞者ということだけど、このふたりが最も若い受賞者と2番目に若い受賞者だ。
特に若い女性作家が好きということはないけど、『推し、燃ゆ』も気になる。

綿矢りさと金原ひとみが芥川賞を同時受賞したのが、18年も前のことだと受賞作一覧を見て知り、ビックリした。
もう、そんなに経つのかぁ。
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『イノセント・デイズ』 早見和真

2019-12-04 21:58:00 | 本・雑誌
新潮文庫版を読んだ。
前回、本の感想のようなものを書いてからも、本は読んでいたけど、久しぶりにブログに書きたいと強く思える作品に出合った。

図書館で本を選ぶ時はいろいろな作家の作品に挑戦してみるけど、本屋では特定の作家の作品しか買わない作家買いが基本だ。
でも、この本は帯と本屋にあったPOPが気になり、知らない作家だけど手に取った。



本を読んで「おもしろかった」と思う時って、いろんなパターンがあると思う。
笑えた、泣けた、ワクワクドキドキの連続だった、最後に「あっ」と言わされた、感動した、などなど。
でも、この作品はどれにも当てはまらない。
だからといって、おもしろくなかったわけじゃない。
でも、おもしろいという表現のできる作品でもない。
とにかく、最初から最後まで心のザワザワがまったく止まらなかった。
エピローグでは涙さえ浮かんでた。
読み終えて、帯の「読後、あまりの衝撃で3日ほど寝込みました…」が、まったく大げさじゃなかったことを実感した。
このブログは、読み終えてしばらくしてから書いたけど、書き始めたら鳥肌が立った。
読んで良かったのかさえ分からない。
だから、ブログに書いてるけど、人にも勧められない。
ヤバすぎる(いろいろな意味を含む)作品に出合ってしまった感じだ。

以下、内容にかなり触れているので、未読の方はご注意を。
いきなり死刑執行の日から。
それで、一気に引きこまれた。

確定死刑囚は田中雪乃(30歳・逮捕時は24歳)。
交際していた相手の妻と子供を殺した放火殺人犯だ。
裁判長が判決を言い渡す前に述べた死刑に至った理由、そしてマスコミが伝えた田中雪乃という人物像は…
「覚悟のない十七歳の母のもと-」
「養父からの激しい暴力にさらされて-」
「中学時代には強盗致傷事件を-」
「罪なき過去の交際相手を-」
「その計画性と深い殺意を考えれば-」
「反省の様子はほとんど見られず-」
「証拠の信頼性は極めて高く-」
それぞれに実際にかかわってきた人の話で、これらのことがどれだけ真実と異なるかがわかっていく。
マスコミが作り上げた田中雪乃と実際の田中雪乃の違いの大きさに愕然とする。
それでも、罪を認めて死刑を待っているんだから、放火殺人に関しては間違えないんだろうと思いながら読み進める。
でも、徐々に冤罪なんではないかという思いが膨れ上がってくる。
いろいろなエピソードが語られているのに、犯行に関する描写がまったく出てこない違和感。
近くの川で見つかった灯油の空き容器、でも田中雪乃が川に捨てたのはおもちゃ箱。
これも冤罪だったのかと。
佐々木慎一が丹下翔に言えなかった「あの子、たぶんやってない-。」で一気に鳥肌が立った。
死刑執行の日から始まってるのに、終盤はもしかしたら執行が回避されるんじゃないかという思いにとらわれながら読んでいた。
佐々木慎一がついに放火殺人の真犯人にたどり着いた時、田中雪乃の刑執行は決定していた…
それも、執行日は佐々木慎一の誕生日でもある9月15日。
その日付に違和感を覚えた。
死刑の執行は祝日には行われないはずじゃ。
でも、田中雪乃が執行の場へ向かう時に言った「今日って祝日じゃないですよね? 九月十五日。もう敬老の日ではないんですよね? 今日は私の友だちの誕生日なんです。大切な友達です」に、完全にやられた。

死刑になるような冤罪を受け入れることで、自分が望んできた死を手に入れることに成功した田中雪乃。
このブログでも、死刑が自殺の道具に使われることを何度も批判してきた。
でも、田中雪乃は誰も傷つけることなく(殺人という意味で)、それをやってのけた。
そんな田中雪乃でも、執行直前に取り乱した。
そこに、ほんの少し、わずかばかりの救いがあったと思いたい。

普段から、犯罪者を「悪い人に、悪い人に」あるいは「特別な人、特殊な人」にと印象操作するマスコミの伝え方が気に入らなかった。
それを体現したような話だけど、そんな軽いもんじゃない。
あまりにも強烈すぎる。
ヤバすぎる作品に出合ってしまった。
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